フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンは、11月20日より7人乗りミニバンの「ゴルフトゥーラン」シリーズに「クロストゥーラン」を加えて発売を開始する。販売価格は、上級グレードの"ハイライン"の価格に9万円をプラスした394万円となっており、カーナビやリヤカメラが標準搭載されている点を考慮すると非常にお買い得な価格設定となっている。


クロスカントリー風のテイストを採用しているクロスシリーズは、現行では「ポロ」にも設定されている「クロスポロ」に次いで2車種目となった。(以前は「クロスゴルフ」の設定もあった)昨年開催された東京モーターショーでも出品され注目を浴びたが1年たち、ようやく日本での発売へこぎつけたようだ。

現行の「ゴルフトゥーラン」では、先代モデルに設定されていたベーシックグレードの"トレンドライン"が設定されておらず、中級グレードの"コンフォートライン"と上級グレードの"ハイライン"の2グレード設定であったので、「クロストゥーラン」が加わり3グレード設定となった。


エクステリアの主な特徴は、RVのような力強いイメージを演出している無塗装のブラックパーツをポイントとしてデザインされた、フロント&リヤバンパー、サイドスカート、サイドモールディング、ドアノブ、ホイールハウスエクステンションである。

足回りは、アウトドアでの走行性を高めた専用サスペンションにより車高が10mmほどUPしている。専用の6本スポークの17インチアルミホイールは、"ハイライン"が205/55R16タイヤ+6.5J×16アルミホイールに対しフロント215/50R17、リヤ235/45R17タイヤ+フロント6.5J×17、リヤ8J×17アルミホイールと大きくワイドになっている。ミニバンでは珍しい前後異サイズのタイヤ、ホイールを装備している。特にリアのグリップを高める必要が無いFFモデルなのでおそらくホイールハウスエクステンションとのデザイン上のマッチングで設定されたのではないかと考えられる。

ボディサイズは
現行"ハイライン"が全長4405×全幅1795×全高1670mm、車両重量1580kgに対し、
「クロストゥーラン」が全長4405×全幅1800×全高1680mm、車両重量1580kg。
つまりホイールハウスエクステンションの装着で幅が5mm、サスペンションで10mmほど大きくなっている。


インテリアの主な特徴は、専用のデザインのファブリックシートである。「クロスポロ」に設定されたようなカラフルなものではなく、比較的シックなデザインとなっている。"ハイライン"で設定されているアルカンターラ&ファブリックのシートに比べると高級感は劣るが、RV的なコンセプトにはぴったりのファブリックシートとなっている。


オーディオ関係は、"ハイライン"等でパッケージオプション扱いの712SDCWタイプのナビと、リヤカメラが標準装備されている。712SDCWは、ワイド7インチVGAのモニターに、カーナビゲーション、フルセグ、ワンセグ対応のTVチューナーや加えて、iPoneと接続して通信やiPhone画面表示し指定のアプリを操作できるなど、最新で振るスペックのナビとなっている。先日紹介した"CARGET"の機能も使えるとのことなので、ベースとなるユニットとしてはクラリオン製ではないだろうか。さらに6年間の地図無料更新サービスが付帯されているので、常に新しい情報を元にドライブを楽しむことが出来るのだ。
(参考)CARGETの画像
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冒頭に書いたとおり、"ハイライン"339万円に対し、「クロストゥーラン」が348万円ということでわずか、9万円の差しかない。そこでどちらを買おうか迷うユーザーもいるだろう。そこで同条件で以下のような概算見積もりを作成してみた。同条件にするため"ハイラインには"、712SDCWパッケージ(ナビ、リヤカメラ、電動パノラマスライディングサンルーフのセット)、「クロストゥーラン」には電動パノラマスライディングサンルーフをオプション選択した。


見積もりの結果は"ハイライン"が384万円、「クロストゥーラン」が396万円、となり、"ハイライン"の方がが逆に12万円高くなってしまった。つまり、ナビだけを必要とするのであれば、「クロストゥーラン」はかなりお買い得な価格設定となっているということなのだ。

ただし、"ハイライン"にはサイドのクロームモールやアルカンターラを使ったファブリックシートなどの装備が装着されている点が勝っている。また、ランニングコスト面では、燃費(JC8)においては"ハイライン"が15.0km/Lに対し、「クロストゥーラン」は14.0km/Lと"ハイライン"の方が7%燃費が良いし、タイヤサイズがも前後違う「クロストゥーラン」は前後のタイヤローテーションが出来ないため、FFモデルがフロントタイヤの減りが早いことを考慮すると"ハイライン"の方が「クロストゥーラン」の方がタイヤの寿命が長くなるのが一般論だ。しかし、純正ナビを装着したい場合は"ハイライン"の712SDCWパッケージは受注生産のため、納期がかかる可能性が高いだろう。

結論としては、両グレードとも甲乙つけがたい。最終的にはデザイン性と、乗り味で決めるのが一番よい選択方法かもしれない。
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(参考)先日紹介したクロスキャディ
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公式サイト
フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン
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