マツダのスポーツカー開発チーフが豪州メディアに語った! 「RX-7は2017年に復活する!」
オーストラリアの自動車メディア『The Motor Report(TMR)』が伝えるところに寄ると、マツダでスポーツカーの開発を手掛ける山本修弘氏は、「RX-7」の後継となるロータリー・エンジン搭載のスポーツカーを2017年に復活させる計画があると語ったという。

マツダの「RX-7」といえば、世界で唯一のロータリー・エンジンを搭載するピュア・スポーツカーとして、2002年に生産が終了してから15年経つ今もなお人気が高いモデルである。今回、TMRの記者はマイナーチェンジを受けた「MX-5(日本名:ロードスター)」のオーストラリアにおける発表会で、現在はロードスターの主査を務める山本修弘氏にインタビューする機会を持ち、RX-7(またはその後継となるロータリー・エンジン搭載のスポーツカー)が2017年に復活するという話を聞いたという。この年は、マツダが世界で初めて量産ロータリー・エンジン搭載車として「コスモスポーツ」(下の画像)を発売してからちょうど50周年にあたる。



ただし、山本氏によれば、そのRX-7後継モデルはターボチャージャー付きにはならないだろうという。

「モデルライフの中で後からターボ付きが追加される可能性はありますが、当初はおそらく自然吸気のロータリー・エンジンのみとなるでしょう。」とTMRの記者に山本氏は語っている。

その自然吸気ロータリー・エンジンとは、マツダが2007年の東京モーターショーで公開しながら未だ市販車に搭載されて世に出ることがない "次世代RENESIS"「16X」(もしくはその発展形)になるはずだ(下の画像:左)。この16Xは、マツダ・ロータリーの黎明期以降初めてトロコイド形状(回転しているおむすび型ローターの先端が形作る繭形の形状)を見直し、排気量を800cc×2に拡大(=ロング・ストローク化)、さらにガソリン・ロータリー・エンジン初の直噴システムを組み合わせることで、トルクと燃費を改善させたという、現在もおそらく開発が進められているはずの新世代ユニット。サイドハウジングの材質を鋳鉄からアルミに変更することで、排気量を拡大しながらも「RX-8」に搭載されていた "RENESIS"「13B-MSP」(下の画像:右)と同等以下に軽量化させるとしている。



山本氏によると、この16Xは自然吸気でも300psを発生する能力があるという。そしてユーロ6の排ガス規制も、特別に開発した触媒を組み合わせることで問題なくクリアできるそうだ。

また、山本氏はスポーツカーに搭載するエンジンとして、スロットル・レスポンスとリニアな出力特性を重視しているそうで、「FD3S型RX-7のシーケンシャル・ツインターボはパワーの出方に段付き感があるし、大きなシングル・ターボではスロットル・ラグがある。だから自然吸気ロータリーが最良なのです」と語ったとのこと。

もっとも、現代のスポーツカーとして300psでは少々物足りない気もする。その辺りについては、車体の軽量化でパフォーマンスを補う考えだそうだ。そのためボディ・パネルにはアルミニウムが多用されることになるという。カーボンファイバーのようなハイテク素材はコストが高くなり過ぎることや生産性の問題から使うことはないだろうとのことだ。

シャシーは当然、次期型「ロードスター」との共有が考えられるが、+2の後部座席を備えるためにホイールベースは延長され、全長もやや大きくなるらしい。目標とする車両重量について山本氏は明確な数字を上げることは控えたそうだが、「FD型RX-7より軽くなることは確実。おそらく、トヨタ 86と同じくらい(1230〜1250kg程度)になるのではないか」と答えたそうだ。

ハイブリッド・システムの搭載については、RX-7後継モデルには相応しくないと語ったという。「KERSのようなハイブリッド・システムやEVは、大きなトルクを発生することは出来ますが、滑らかで音も静か過ぎるので、ドライバーが楽しめない」からだそうだ。「ピュア・スポーツカーは、内燃機関でなければなりません」と山本氏は断言したという。

価格は「プレミアムな製品」となるので、おそらく「日産 フェアレディZ」より高くなるのではないか、とのことだ。つまり400万円を超えるということだろう。ちなみに2002年の最終型FD3S型RX-7「スピリットR」の新車価格は399万8,000円(5速MT車)。これより値上げになっても致し方あるまい。



2017年ということは、予定通りなら第45回東京モーターショーが開催される年である。現在の自動車を取り巻く環境の中で、5年先はなかなか見通せない。そこで我々はどんな素敵なスポーツカーと対面することになるのだろうか。あるいは、もしかしたら1960年頃に世界中の自動車技術者が見た夢の続きから、もう一度覚めることになるかも知れない。ともかく、"他では味わえない、あのフィール" が欲しいなら、今は購入資金を貯めながら、5年後の出逢いを信じて待つことにしようではないか。

ギャラリーでは初代から3代目まで歴代RX-7の画像をご用意したので、そちらも是非ご覧いただきたい。


Source: The Motor Report


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