【速報】2012年F1第17戦インドGP決勝レース結果順位!
2012年F1第17戦インドGP決勝レースが28日、ブッダ・インターナショナル・サーキットで行われた。昨夜お知らせした結果速報に続いて、レースのレポートをお届けしよう。

前日の予選ではセバスチャン・ベッテルがここインドで2年連続のポール・ポジションを獲得。マーク・ウェバーが2番手につけ、レッドブルの2台がフロント・ローを独占した。2列目にマクラーレンルイス・ハミルトンと、その横にジェンソン・バトン。そして3列目はフェラーリフェルナンド・アロンソが5番手、隣にはフェリペ・マッサというように、3チームがきれいに並んだ。ザウバー小林可夢偉はテレメタリー・システムが落ちてKERSにトラブルが生じ、そのためブレーキ・バランスが崩れるという本人曰く「散々な結果」で17番手からポイント獲得を狙う。

そして日曜日の午後3時、日本時間午後6時半に決勝レース開始。2番グリッドのウェバーが(珍しく)良いスタートを決めるが、ベッテルはマシンを寄せてこれを牽制。チャンピオン獲得が掛かっている同僚に対し、大人しく引き下がるウェバー。致し方なし、といったところか。その後方ではマクラーレンのバトンがやはりチームメイトのハミルトンをスタートでかわして前へ。アロンソは何とかこの2台を抜いてレッドブルを追い掛けたい。1コーナー、2コーナーと抜けてこのコース最長のバックストレート、アロンソのフェラーリが2台のマクラーレンを一遍にパスして3位へ。と思ったら、ストレート・エンドの3コーナーでアロンソの両側から挟むように2台のマクラーレンがブレーキングで勝負を仕掛ける。比較的早めに減速に入るアロンソと、その左右からフロント・タイヤがロックするまでブレーキを遅らせるバトンとハミルトン。結果、アロンソが退けられて再び5位に後退。しかし無理な体勢から3コーナーをクリアしたハミルトンに対し、立ち上がり加速でアロンソは再び並び、取り敢えず1台のマクラーレンを料理することに成功。1位ベッテル、2位ウェバー、3位バトン、4位アロンソ、5位ハミルトンという順位でオープニング・ラップを終える。

後方ではスタート直後にトロロッソのジャン・エリック・ベルニュとメルセデスミハエル・シューマッハが接触。ベルニュのフロント・ウイングにシューマッハが右リア・タイヤを引っ掛けてパンク。2台はピットへ向かう。

2周目に入るところで、トップのベッテルと2位ウェバーのタイム差は1.6秒。そこから2秒離されてバトン、さらに1秒遅れてアロンソが続く。

4周目、アロンソがストレートでバトンをオーバーテイク。3位に上がる。さらに6周目、ハミルトンもバトンを抜いて4位へ。マクラーレン・ドライバーとして2度目のチャンピオン獲得に、僅かな可能性を追い求める。

14周目を終えたとき、予選8位と健闘したザウバーのセルジオ・ペレスが1回目のタイヤ交換のためにピットへ。今回のレースは、タイヤ交換を2回行うか、それとも1度で走り切るか、2通りの作戦に分かれると見られていた。ペレスは「2ストップ」作戦を採るようだ。

だがペレスに続くドライバーは現れず、上位陣はそのままの順位で周回を重ねて行く。その後ペレスはダニエル・リカルドが乗るトロロッソのマシンのフロント・ウイングに右リアタイヤを引っ掛けてパンク(シューマッハと同様だ)。3輪走行でピットまで辿り着き、タイヤを交換して1度はコースに復帰するが、マシンにダメージを負ってしまったようで、1周だけ回ってまたピットに戻り、そのままマシンを降りる。来季はマクラーレンに移籍が決まっているペレスだが、どうも気合いが空回りしているような。

16周目に3秒台だったベッテルとウェバーの差は、21周目には5秒台、24周目に8秒台、25周目になると9秒台へと広がっていく。対してアロンソは20周目〜23周目までウェバーを上回るタイムで走り、その差をじわじわと縮めていく。

25周目を走り終えたところで、上位のドライバーではまず5位走行中のバトンがピットに入りタイヤ交換。「1ストップ作戦」で残りの35周を走り切るつもりだ。そこから2周後に、マッサの後ろを走っていたロータス・ルノーのキミ・ライコネンもピットへ。さらに次の周、タイヤがかなり消耗して辛そうだったマッサもやっとタイヤ交換のためにピットイン。コースに復帰した直後にライコネンに1度抜かれるが、ストレートでDRSを使ってオーバーテイク。順位を取り戻す。

その1周後、29周目を走り終えたところでアロンソもタイヤを交換。その次の周にはウェバーがピットへ向かう。

トップのベッテルは完全にレースをコントロール。まだ快調に走り続けている。続いて2位はタイヤを換えずに粘るハミルトン。その後ろに続く、ウェバーとアロンソの差は1秒を切っている。

32周目を終えてハミルトンがようやくピットへ。このとき左手で行うダウン・シフトに問題が出ていたそうで、ステアリング・ホイールもタイヤと一緒に交換する。それでもピットに止まっていた時間は僅か3.3秒。この1周後に、トップのベッテルも1回目にして今回は1度きりのタイヤ交換を済ませる。ベッテルのピット静止時間は2.6秒。悠々とトップでコースに復帰する。

レースは後半戦に突入。アロンソがラップタイムを上げてウェバーを追う。すると今度はウェバーがペース・アップ。一時2人の差は0.5秒程度まで詰まったが、その後は2秒台からつかず離れず、といったところ。

46周目、HRTのペドロ・デ・ラ・ロサがブレーキ・トラブルでコースオフ。イエロー・フラッグが出され、DRSが使用不可となる。

その間に、アロンソはウェバーとのタイム差を再び1秒台にまで縮める。

48周目、イエロー・フラッグ解除。DRSが使用可能となる。アロンソとウェバーの差は1秒を切った。ここでなんと、ウェバーのマシンにKERSのトラブルが発生。どうやらオーバーヒートを起こしたらしい。「KERSがなくなった」と無線でピットに伝えるウェバーに、エンジニアは「戻ってくる(直る)から」と答える。アロンソにとっては願ってもなかったチャンス到来。ストレートで、DRSとKERSを最大限に使用してウェバーを抜きに掛かる。KERSを失っているウェバーは防戦不可。やすやすとオーバーテイクしたアロンソは2位にポジションを上げた。

レースは残り10周を切った。1位ベッテルと2位アロンソの差は10秒以上。さらに3秒離された3位ウェバーに、後ろからハミルトンが猛追して来る。

諦めることを知らないアロンソはベッテルを上回るペースで走り、55周目には9.5秒差まで、僅かだが詰めてくる。だが57周目にわずかにミスしてコースの外へ膨らむ。その差は再び10秒を超えてしまった。

片やハミルトンは表彰台を目指してウェバーを追い掛け続ける。58周目、レースは残り2周、2台の差はまだ1秒以内に入らない。ということはDRSが使えない。そしてファイナル・ラップ。ハミルトンがブレーキングで詰め寄ろうとし、フロント・タイヤからスモークが上がる。だがそれでも1秒以内に入れない。最後のストレートでもDRSが使えず、ウェバーには追いつくことが出来ない。

そしてチェッカーフラッグ。優勝はセバスチャン・ベッテル。続けて3レースもの間、1周もトップを譲らなかったのは、1989年のアイルトン・セナ以来のことだとか。2位に入ったフェルナンド・アロンソは「最小限のダメージで済んでよかった」とコメント。3位はマーク・ウェバー。ブースト装置としてKERSが使えなかっただけでなく、ブレーキ・バランスにも影響があったそうだ(予選の可夢偉と同様)。4位に終わったルイス・ハミルトンだが「過去にこれほどハードにプッシュし続けたレースは思い出せない」と満足そう。そして小林可夢偉は予選17番手から3つ順位を上げて14位でフィニッシュしたが、「直線があまりにも遅くて」トロロッソを抜けなかったとコメントしている。

なお、決勝レースの結果順位は以下の通り。

優勝 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・ルノー)
2位 フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)
3位 マーク・ウェバー(レッドブル・ルノー)
4位 ルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
5位 ジェンソン・バトン(マクラーレン・メルセデス)
6位 フェリペ・マッサ(フェラーリ)
7位 キミ・ライコネン(ロータス・ルノー)
8位 ニコ・ヒュルケンベルグ(フォースインディア・メルセデス)
9位 ロマン・グロージャン(ロータス・ルノー)
10位 ブルーノ・セナ(ウイリアムズ・ルノー)
11位 ニコ・ロズベルグ(メルセデス)
12位 ポール・ディ・レスタ(フォースインディア・メルセデス)
13位 ダニエル・リカルド(トロロッソ・フェラーリ)
14位 小林可夢偉(ザウバー・フェラーリ)
15位 ジャン・エリック・ベルニュ(トロロッソ・フェラーリ)
16位 パストール・マルドナド(ウイリアムズ・ルノー)
17位 ヴィタリー・ペトロフ(ケータハム・ルノー)
18位 ヘイキ・コバライネン(ケータハム・ルノー)
19位 シャルル・ピック(マルシャ・コスワース)
20位 ティモ・グロック(マルシャ・コスワース)
21位 ナレイン・カーティケヤン(HRT コスワース)
22位 ミハエル・シューマッハ(メルセデス)

チャンピオンシップ・ポイントでは首位のベッテルと2位のアロンソの間に13ポイントという差がついた。残るレースはあと3戦。現在のF1では優勝すれば25点が与えられるし、リタイアすれば0点に終わる。つまりまだ分からない。次戦アブダビGPは1週間後、11月4日午後5時(日本時間午後10時)に決勝レースがスタートする。


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