Related Gallery:Ulysse Nardin Chairman hybrid smart phone

10月20日と21日の2日間、東京お台場で「モータースポーツジャパン2012フェスティバル」が開催された。今回はその会場に集結したSUPER GTマシンをご紹介。



まずはホンダのGT500クラス参戦マシン「HSV-010」。フォーミュラ・ニッポン用に開発された3.4リッターV型8気筒エンジンをSUPER GT用にチューニングしてフロントに搭載し、後輪を駆動するFRレイアウトのこのスポーツカーは、残念ながらベースとなる市販車が存在しない、というか発売されなかった悲劇のホンダ製スーパースポーツ。日本人初のフルタイムF1ドライバーとしてその名を残す中嶋悟監督が率いるエプソン・ナカジマ・レーシングから参戦するこのマシンは、道上龍選手と中山友貴選手がドライブ。オートポリスで開催された第7戦、ウエット・コンディションのレースでは、予選11番手からスタートするも、トップと約7.6秒差まで迫り、2位でゴールした。ナカジマ・レーシングのブースには、このマシンのペーパークラフトも展示されていた。一見するととても紙とは思えないリアルな出来映え。以下のリンクからダウンロードできるので、是非製作してみてはいかが?

エプソン ナカジマレーシング:ペーパークラフト



もう1台、こちらは日本人で初めてF1の表彰台に上がった鈴木亜久里代表率いるARTAから参戦中のマシン。ラルフ・ファーマン選手と小林崇志選手が乗る。今季は6位が2回、9位1回とやや苦戦中。ボディに描かれたロゴをご覧なれば、同じマシンでも使用するタイヤのメーカーが異なることにお気付きだろう。ここにも熾烈な戦いがあるのだ。



続いてこの手のイベントではお馴染みの日産「XANAVI NISMO GT-R」。2008年シーズンにドライバーズ・チャンピオンを獲得したマシンだ。市販車のGT-RにはV型6気筒ツインターボが積まれているが、こちらは自然吸気4.5リッターのV型8気筒を搭載。本山哲選手とブノワ・トレルイエ選手がドライブした。



トヨタが「チーム・レクサス」の名前でSUPER GTのGT500クラスに投入する「SC430」は、19号車「WedsSport ADVAN SC430」がヨコハマタイヤのブースに登場。2004年のル・マン24時間レースで優勝した経験を持つ荒聖治選手とマカオ育ちのポルトガル人ドライバー、アンドレ・クート選手がドライブしている。ホンダ同様、フォーミュラ・ニッポン用にトヨタが供給する3.4リッターV型8気筒エンジンを一部仕様変更して搭載。第6戦と第7戦、続けて3位に入賞し、表彰台に上がっている。



さて、ここからはGT300クラス。まずは日産のドライバー育成プロジェクト、NDDP RACINGから出走している日産 GT-R。FIA GT3クラス仕様のレースカーとしてNISMOが開発・販売するマシンだ。ドライバーは関口雄飛選手と千代勝正選手、そしてルーキーの佐々木大樹選手が担当。全レースでステアリングを握っている千代選手は現在GT300クラスのドライバーズ・ランキング4位。第4戦では初優勝を記録している。市販車のGT-Rに近いせいか、イベント会場ではGT500マシンを凌ぐほど注目を浴びていた。



スバルのブースには「BRZ」のGT300マシンを展示。JAF GT規定に沿って開発されたレースカーで、市販車とは異なる「EJ20型」水平対向4気筒ターボ・エンジンを搭載する。ドライバーは山野哲也選手と佐々木孝太選手。初年度の今季は第7戦で表彰台まであと一歩と迫る活躍を見せた。FIA GT3クラスのマシンが500psを超える最高出力を発揮しているのに対し、JAF GT規定のBRZは300ps程度に制限されている。コーナリング速度の高さと燃費の良さを武器に、世界の名だたるスーパーカーと戦う国産スポーツカー。スバル・ブースでは可愛いフィギュア(?)も販売されていた。




メルセデス・ベンツ
は、FIA GT3マシンをベースにSUPER GTに参戦する「SLS AMG」を展示。ドライバーは第4戦で2位を獲得した竹内浩典選手と黒澤治樹選手、そして第5戦でクラッシュした黒澤選手に代わって起用された土屋武士選手が務める。エンジンは市販モデルと共通のAMG謹製M159型6.2リッターV型8気筒。リストラクターが装着されているため、最高出力は街で見掛ける(滅多に見掛けないけれど)SLS AMGより実は低い。今回のイベントでは、ガルウイング・ドアを開け、来場者のお子様をコクピットに座らせるというサービスも。忘れられない体験になったのではないだろうか。



ヨコハマタイヤのブースにGT500クラスのレクサス SC430と一緒に展示されていたGT300マシンは、お馴染み「初音ミク BMW」。メルセデスやGT-Rと同じく、こちらもFIA GT3仕様の「BMW Z4 GT3」による出場だ。エンジンは市販モデルの「Z4」とは異なり、4.4リッターV型8気筒を搭載。ドライバーは昨年シリーズ・チャンピオンに輝いた谷口信輝選手と、今季GT500クラスから移籍してきた片岡龍也選手がコンビを組む。第2戦の富士で1勝を挙げている。独特の "痛車" 的カラーリングと派手に拡幅されたリア・フェンダーの組み合わせが、何とも言えぬ迫力を醸し出している。



最後は異色のハイブリッドカー「apr HASEPRO PRIUS GT」。トヨタの「プリウス」をベースに、JAF GT規定に則って大改造を施したSUPER GTマシンだ。というよりも、プリウスのイメージに沿って製作されたハイブリッドのレースカーという方が正確かも知れない。エンジンはGT500のレクサス SC430と同じ3.4リッターV型8気筒をなんとミドシップ・マウント。それでもハイブリッド・システムに関しては、市販車のプリウスと同じパーツが使われているそうだ。ドライバーは新田守男選手と嵯峨宏紀選手。第6戦の富士では初のポール・ポジションを獲得、決勝レースは2位でゴールしている。



「モータースポーツジャパン フェスティバル」では、毎回これらのSUPER GTマシンが、お台場の駐車場に特設されたコースでその走りを披露したり、ピットブースにおけるタイヤ交換の実演作業等を見せてくれる。GT500クラスのマシンでは現在3.4リッターV型8気筒エンジンの使用が車両規定によって決められているが、そのサウンドは3車3様。スペースが限られた特設コースでもその違いがはっきりと分かるはず。サーキットまで出掛けてレース観戦されている方にとっては何を今さら、という話かも知れないが、実物のレースカーの迫力をまだ体験されたことがないという方は、来年は是非、お台場へ足を運ばれてみてはいかがだろう?

以下のビデオは先日もご紹介した昨年のデモンストレーション走行の様子。



なおこのイベントは、NPO法人日本モータースポーツ推進機構が主催し、臨海副都心まちづくり協議会と東京臨海副都心グループが協賛、そして東京都の後援によって、お台場という場所における開催が可能となっている。だが日本のモータースポーツ・ファンは東京から離れた土地にも大勢いるはず。ぜひ他の地方でも同様のイベント開催を企画していただきたいところだ。

Related Gallery:Ulysse Nardin Chairman hybrid smart phone


【PR】GT-RやBRZの購入を考える前に!まずは現在お乗りのクルマの査定価格を調べよう!