三菱は1990年代、「エクリプスGSX」(北米専用モデル)や、ツインターボの「3000GT VR-4」(日本名:「GTO」、上の画像)など、アメリカ人ウケするクーペやスポーツカーを世に送り出して来た。

ところが三菱は昨年、エクリプスの生産終了を発表。同社のパフォーマンスカー・ラインナップには、「ランサーエボリューション」を残すのみとなった。最近では、サイオン「FR-S」(日本名:トヨタ「86」)やスバル「BRZ」など手頃な価格のスポーツカーが人気を集めていることもあり、三菱自動車のエンジニアたちはリアドライブの小型スポーツカーの開発を熱望しているという。

しかし、三菱自動車の益子修社長は現在開催中のオーストラリア国際モーターショーで記者団に対し、その可能性を否定。「我が社のエンジニアは新しい技術の開発に非常に意欲的だが、その技術で利益を生み出すのはたやすいことではない」と話しており、会社側が膨大な開発コストの負担に消極的になっていることを示唆した。

また、益子氏は小型スポーツカーの開発コストを抑える唯一の方法はプラットフォームの共有であり、「コスト面で実際に実現可能かどうか確認が必要だが、1つのプラットフォームを複数のモデルで共有することを検討している」と述べた。

トヨタスバルは、新車を共同開発することによりコストを分担したが、ほとんどの自動車メーカーは単独でコスト負担しなくてはならず、これが新車開発の大きな足かせとなっている。益子氏は、現段階における小型スポーツカーの開発計画については否定したものの、将来的にはその可能性もあると答えた。

三菱が新型スポーツカーの開発を完全に断念したわけではないと分かって喜ばしい限りだが、同社には明らかに新製品の早急な投入が必要だ。とはいえ、流行廃りの激しいクーペ市場よりも、販売台数の見込める車の開発に的を絞った方が、現時点では賢明な戦略なのかもしれない。

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By George Kennedy
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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