ハンドルからの電気信号でタイヤを操作する新技術「ステア・バイ・ワイヤ」を日産が発表
パワーステアリングが当たり前の時代となり、電動パワーステアリング(EPAS)の採用も広まりつつある昨今。日産が世界初となる次世代のハンドリングシステム「ステア・バイ・ワイヤ」の商品化を発表した。今回はそのシステムの詳細をご紹介しよう。

この最新技術は、ハンドル操作をこれまでの機械的なリンクではなく電気信号に置き換えてタイヤに伝えるというもので、日産は1年以内の商品化と、北米向け高級ブランド「インフィニティ」に搭載することを目標としている。

自動車評論家や車好きの間では、EPASの技術でさえ、「不自然な操舵フィール」といまだに不評なだけに、ステア・バイ・ワイヤによる操舵フィールがどの程度なのかという疑問はあるが、日産の関係者によると、路面からの反応はEPASよりダイレクトで、ドライビングを楽しめるという。また、ハンドルとタイヤが直接つながっていないため、ドライバーに伝わる路面からの振動も軽減されるという。さらに、ルームミラー上部に搭載された車載カメラが車線と進行方向のずれを検知し、タイヤ角とハンドルの反力を制御。直進安定性の向上や、突然の横風などによるハンドルのふらつきも自動で修正してくれるらしい。

また、システムを制御するECUは3つ装備され、1つに不具合が生じても他の2つに即座に切り替わり、さらに万が一電気供給ができなくなった場合は、クラッチが作動し、従来のステアリング操作ができる仕組みとなっている。

日産はステア・バイ・ワイヤの開発と同時に、自動ブレーキを組み合わせた「緊急操舵回避支援システム」にも取り組んでいる。これは、車が衝突の危険性を察知すると、自動でブレーキをかけるだけでなく、ステア・バイ・ワイヤを使って車体の向きを変え、事故を防ぐという技術で、車体にセンサーを組み込むことによって、横からの衝突防止にも役立つという。 それでは、世界初の最新テクノロジー、ステア・バイ・ワイヤについての詳細が書かれたプレスリリース(英語)をどうぞ。

By Jeffrey N. Ross
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

【PR】日産の購入を考える前に!まずは現在お乗りのクルマの査定価格を調べよう!