フォルクスワーゲンのエントリーカーとして定評があり、"ワールドカーオブザイヤー2010"を受賞するなど実力派の「ポロ」、10月から弟分の「up!」が登場し、どちらにしようか悩んでしまっている読者も多いだろう。そこで今回は徹底的に「ポロ」と「up!」を比較してみた。

今回比較するのは価格帯の近い「up!」4ドアの上級モデルのhigh up!と「ポロ」のベーシックモデルのTSIコンフォートラインをセレクトした。エントリーモデルとはいえ、普段は通勤や買い物へは1人乗車で使うが、週末には友達を乗せてちょっと行楽にでも出かけるような使い方であれば、4ドアが便利であろうというという想定だ。


まずはボディサイズ。
up!」は全長3545×全幅1650×全高1495mm。
ポロ」は全長3995×全幅1685×全高1475mm。
ポロ」が450mm長く、35mm幅広で、20mm低いということになる。幅と高さは数センチの差なのでほぼ同じと考えていいだろう。5ナンバーサイズが全長4700mm、全幅1700mm未満なので共に5ナンバーサイズということで路地でのすれ違いには特に気を使う必要はなさそうだ。「up!」と「ポロ」の大きな差は、全長の差で主に後席足元スペースと荷室の大きさの差であろうか。

続いてホイールベースと最小回転半径。
up!」は2420mmで4.6m。
ポロ」は2470mmで4.9m。
小回り性を重視するなら「up!」、高速での直進性や後席の足元スペースの広さを重視するなら「ポロ」といったところだろう。


エンジンは両者大きく異なる。
up!」は1L、3気筒DOHCエンジンで最高出力55kW (75PS)/6200rpm、最大トルク95Nm(9.7kgm)/3000‐4300rpm。
ポロ」は1.2L、4気筒SOHCターボエンジンで最高出力77kW (105PS)/5000rpm、最大トルク175Nm(17.8kgm)/1500‐4100rpm。
up!」がは自然吸気の4バルブDOHCでエンジンを高回転に回して出力を発生しているのに対し、ポロは2バルブSOHCでターボで加給することで、低回転から力強い走りを実現している。スポーティに活発に走りたいなら「up!」、アクセルを踏み込まずともしっかり走るのが「ポロ」の特性のようだ。

車両重量が「up!」920kg 「ポロ」1100kg、180kgの差は60kgの大人が3人分ということでかなりの差だ。「up!」が3気筒エンジンやミッション、ボディ等で相当軽量化していることが分かる。ただし、パワーウエイトレシオで比較すると「up!」12.2kg/psに対し「ポロ」10.48kg/psなので、「ポロ」の方がパワフルといえよう。3気筒と4気筒との差は多少エンジンの滑らかさとして現れるだろうが、その差は実際に試乗して確かめて欲しい。

気になる燃費はどうだろうか。
up!」は23.1km/L(JC08モード) 燃料タンク満タン35Lで808.5km走行可能
ポロ」は21.2km/L(JC08モード) 燃料タンク満タン45Lで954km走行可能である。
共に燃費対策として電動パワステと方式は異なるがダイレクトクラッチ式のミッションが採用されている。
加えて「ポロ」にはアイドリングストップシステムとブレーキエネルギー回生システムが搭載されている。「up!」にも同様のシステムを搭載すればさらなる燃費向上が期待できそうだが、軽量化を重視した点とコスト面を考えると「up!」の燃費性能は充分だろう。

トランスミッションは「up!」が5速AGS、「ポロ」が7速のDSGが採用さている。DSGはCVTのような変速ショックの無い走りとMTのようなダイレクト感と直結ならではの低燃費を実現し定評があるツインクラッチシステムであるが、「up!」に採用された新開発のAGSはシングルクラッチシステムとなっている。

AGSはいわゆる機械式のマニュアル車の仲間で、マニュアル車に乗りなれている人にとっては自動的に変速されるので非常に便利でしかもマニュアル車のようなダイレクトな走りを楽しめるが、トルコン式のATやCVTの車から乗り換えると、変速時に息継ぎがあるような違和感を感じるかもしれない。日本人には少しなじみがない乗り味となるに違いない。補足すると変速時に一旦ニュートラに入って次のギアに入るので、いわゆる機械式ATのバスに乗っているような、変速時の前のめり感が多少あるのだ。

積極的にシフトワークを駆使して走りたい人は「up!」、変速は車にお任せで滑らかに乗りたい人は「ポロ」をオススメする。

安全装備についてはABSやESP(横滑り防止装置)、高速時の緊急ブレーキを知らせるエマージェンシーストップシグナル、高剛性ボディ、フォースリミッター付きシートベルトなどエントリーカーであっても充実した内容となっている。
両者の違いとしては「up!」のエアバックが運転席、助手席、そして両席のサイドの4エアバックに対し「ポロ」は、さらに後席上部まで覆うカーテンエアバックを装備し6エアバックとなっている。また、「ポロ」にはタイヤの空気圧の異常を知らせる警告装置も装備されている。

一方、「up!」にはCMでもおなじみのクラス世界初となるシティエマージェンシーブレーキを装備している。これは時速30km未満での走行中、フロントウインドー上部に内蔵されたレーザーセンサーが前方の車両や障害物を検知し、ドライバーが回避操作を行わない場合に自動的にブレーキを作動させる機能だ。スバルのアイサイトよりは簡易的ではあるが、有効的なシステムであることは間違いない。

安全機能面での装備を見るとほとんど前席しか使わず、街中での移動をすることがメインであれば
up!」、後席に人を乗せたり、高速走行が多い場合は「ポロ」がオススメだ。


インテリアとしては左のよう「up!」はカラフルでモダンなニュービートル風のインテリアを採用しているのに対し、「ポロ」はブラック一色で質実剛健で飽きのこないデザインに仕上げられている。今回はベーシックモデルを議題にしているが、もちろん「ポロ」にはクロスポロやGTIなどより上級のモデルを選択すればバリエーション豊かなカラフルでスポーティな仕様もチョイスできることを補足しておく。

また大きな違いとして「up!」のリアの窓は下に収納されずにチルトされるタイプで、さらに乗車定員が4人乗りである点は忘れないで欲しい。常に後席に人を乗せる場合は「ポロ」の方が後席乗員の印象はよさそうだ。



気になる価格に関しては上記の見積もりの通り、「up!」が約198万円、「ポロ」約238万円とその差は36万円。「up!」に先日紹介した様々なオプショナルパーツを装備すれば、ほぼ価格は同じレベルになってしまうだろう。

さて、あなたにあっているのはどちらなのか?と筆者は以下の通りに分析した。
up!」がオススメな人
ポップなデザインが好き。
後席にほとんど人を乗せない。
街中走行がメイン。
走りの癖も楽しめる。

ポロ」がオススメな人
シンプルで落ち着いたデザインが好き。
後席にもたまに人を乗せる。
高速走行もたまにする。
ゆったりと走りを楽しみたい。

そうは言っても乗ってみるのが一番。気になる読者は是非一度試乗してみてはいかがだろうか。

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