フィアットの高性能モデルを手掛けるアバルトは、現在開催中のパリ・モーターショーにおいて「アバルト 500」用のカスタマイズ・プログラム「フォリセリエ」を発表。あの伝説的なアバルト・ファクトリーのエンジニアやデザイナー達と相談しながら、膨大な数が用意されたチューニング・メニュー、パーツ、素材を組み合わせて「自分だけのアバルト」を組み上げることが出来るという。

イタリア語の「フォリセリエ」という言葉は、日本語に訳せば「シリーズ外」。つまり、通常のラインアップから外れた、特別製モデルという意味だ。

今回その対象としてベースに選ばれたモデルは「アバルト 500」。日本でも大人気のスモール・カー「フィアット 500」に、アバルトがエンジンから内外装、足回りまでチューニングを施した高性能版だ。通常のフィアット 500が、875cc直列2気筒ターボまたは1,240cc直列4気筒SOHCエンジンを積むのに対し、アバルト500は1,368ccの直列4気筒DOHCインタークーラー付きターボを搭載。最高出力は135ps、オプションとして用意される「エッセエッセ・キット」を組み込めば160psまでアップする。



さらにフォリセリエをオーダーすると、エンジンは180psまでチューンされた特別製ユニットが搭載され、「500」ではなく「695」の名前が与えられるという。これはつまり、あの稀少な限定モデル「アバルト 695 トリブート フェラーリ」と同じ心臓を持つことを意味する。そして専門的な知識を持つアバルトのデザイナーやエンジニア、メカニックたちの "チーム" と話し合いながら、足回り、吸排気系、ボディ・キットなど、細部まで仕様を煮詰め、通常のオプションでは設定されていない豊富なカラーと素材から好みの内外装を組み合わせて、自分だけの1台を注文するということになるのだ。その製作はアバルトのファクトリーで行われ、車両にはサソリのマークが入った証明書が付くという。



とはいえ、無数に用意された選択項目を白紙から埋めて行き、センス良くまとめ上げることはかなり難しい。そこでアバルトでは、この特別注文の参考として2つの方向性をあらかじめ用意した。まず1つ目は「ヘリテージ」。「フィアット 750 レコルト・モンツァ」から「124 ラリー」、「X1/9 プロトティーポ」に至るアバルトの歴史的名車にインスピレーションを求め、そのイメージを再解釈して現代のアバルトに反映させようというものだ。カラーリングやディテールはそのまま引用しつつ、例えばレザー・シートの表皮をアルカンターラなどの現代的な素材に置き換えたり、ボディ・カラーの色合いはそのままで艶消し塗装にしてみたり、ということが可能だという。

もう1つの方向は「ニュー・ウェイブ」。こちらはモータースポーツに限らず、現代スポーツの分野で開発された最先端のマテリアルを用いたり、今日のスーパーカーに見られるトレンドを取り入れるというもの。カーボンファイバーやハイテク繊維の使用などがその一例に当たるだろう。



アバルトは今回のパリ・モーターショーに、そのフォリセリエ最初の作例として、写真のようなモデルを持ち込んだ。黄色と濃紺を組み合わせたカラーリングは、1970年代後半にラリーで大活躍した「フィアット 131 アバルト」の「オリオ・フィアット」カラーを模したものだ。左右非対称に開けられたボンネットのエアダクトなど、ディテールにも引用が見られ(形状こそ異なるが)なかなか芸が細かい。これを見ると「自分なら(124 アバルト・ラリー風に)赤いボディにボンネットは艶消しブラックで...」とか「(X1/9 プロトティーポのように)朱色に近いボディ・カラーで一部は明るい黄緑に塗り分けて...」などとイマジネーション(妄想?)が膨らむ方もいらっしゃるだろう。



価格や日本からの注文についてなどの情報は今のところ不明。アバルト 695 トリブート フェラーリの価格(569万5,000円)から想像すると、通常のアバルト 500(299万円)が2台買える程度の資金は準備する必要がありそうだ。

最後におまけとして、このアバルトと同じカラーを纏った往年のラリー・カー、フィアット 131 アバルトのビデオをご紹介しておこう。当時の映像ではなく最近撮影されたものらしい。観ると、こっちの方が欲しくなってしまうかも...!?






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