プジョー・シトロエン・ジャポンは20日、プジョーの主力コンパクトカー「208」の日本導入とその仕様について発表した。11月1日から、全国の正規販売店網で販売が開始される。

今年3月のジュネーブ・モーターショーで発表されたプジョー 208は、いわゆるBセグメントに属するコンパクトなハッチバック。1980年代に大ヒット作となった「205」の後を継ぎ、「206」「207」と続いて来た、プジョーの基幹モデルの最新作である。

先代207と比べて208の開発において重点が置かれた点は、より軽く、コンパクトに、それでいて車内は狭くしないこと。この難しい課題にプジョーのエンジニア達は果敢にチャレンジし、見事な成果を上げたと言えそうだ。



まず車両重量だが、同じエンジンを搭載するモデル同士で比べると、208は207より100kgも軽量化されているという。これはアルミニウム製のフロントビーム・アブソーバーの採用や、ルーフのレーザー溶接、高張力鋼板および超高張力鋼板パネルを広範囲に使用したこと、そしてエンジンの防音素材の改良など、「あらゆる分野で全スタッフが軽量化を念頭に」作業を進めた結果だそうだ。このことはもちろん燃費を向上させる効果があり、例えば1.6リッター・エンジンと4速ATを搭載するモデルでは、207が10・15モード燃費で11.2km/リッターだったことに対し、同じパワートレインを採用する208では、より実際の走行条件に近い(辛めの数値となることが多い)JC08モードで13.4km/リッターを記録している。2割以上も省燃費になっているのだ。



その軽量化にもつながる点として、208の車体サイズは、全長3,960mm × 全幅1,740mm × 全高1,470mmと、207と比べると85mmも短く、幅が10mm狭い。この短縮された全長は、2,540mmのホイールベースは変えずに、オーバーハングをフロントで75mm、リアを10mm、切り詰めたことによって実現したもの。さらにパッケージングを見直した結果、後部座席のニールームは50mm広くなり、トランク容量も15リッター拡大したという。

インテリアでユニークな点は、小径ステアリング・ホイールの採用と、その上部から視認するというメーター・パネル。多くのクルマは、ステアリング・ホイールの間からメーターを見るのが普通だ。この斬新な208のコクピットについてプジョーは「人間工学に基づいた視認性と操作性の確保、そしてデザインの完全な融合により、新しいスタンダードを誕生させたと言っても過言ではありません」と豪語する。



フロント・フェイスは「ネコ科の動物をイメージ」したものだとか。「フローティング・グリル」と呼ばれるフロント・グリルは見た目が個性的というだけでなく、エアインテーク機能に優れ、燃料消費率の低減に貢献しているそうだ。ヘッドライトはハロゲン・ランプとLEDポジションランプの組み合わせ。リアのコンビネーション・ランプには3つのLEDチューブが輝く。



日本仕様として選ばれたエンジンはガソリンのみ3種類。そのうち2つは207から引き続き採用されるものだ。4速オートマティック・トランスミッションと組み合わされる排気量1,598ccの直列4気筒DOHCユニットは、最高出力120ps/6,000rpm、最大トルク16.3kgm/4,250rpmというスペックも不変。このパワートレインは5ドア・モデルに搭載され、装備の違いによって「208 Premium(プレミアム)」と「208 Cielo(シエロ)」という 2種類のグレードが用意される。「プレミアム」の方が価格が安く、シート表皮はファブリック。「シエロ」はシートがレザー/ファブリックのコンビとなり、パノラミック・ガラス・ルーフが装着される。足元は195/55R16サイズのタイヤに16インチ「ヘリウム」アロイホイール(プレミアムはグレー、シエロはダークグレーと色分けされる)の組み合わせ。価格はシエロが240万円、プレミアムが216万円となっている(いずれも消費税込み)。



"伝説の復活"と言われる「GTi」が来るまで、6速マニュアル・トランスミッションとともにスポーツ・グレード「GT」を支える直噴ターボ・エンジンは、同じく排気量1,598ccの直列4気筒DOHCで、過給により156ps/6,000rpmの最高出力と24.5kgm/1,400〜3,500rpmの最大トルクを発揮。こちらもスペック含め「207 GT」と変わらない。シート表皮はテップレザー(人工皮革)とファブリックのコンビだ。シフトノブとペダル類はアルミ製。パノラミック・ガラス・ルーフはこちらも標準装備される。リア・ルーフスポイラーは高性能バージョンの印。17インチ「オキシジェン」ホイールに205/45R17サイズのタイヤを装着。3ドア・ボディのみとなり、価格は258万円。



そして今回208で新たに採用されたエンジンは、排気量1,199ccの自然吸気直列3気筒DOHC。最高出力82ps/5,750rpmと最大トルク12.0kgm/2,750rpmを発生し、5速マニュアル・トランスミッションのみと組み合わされる。これを搭載する「208 Allure(アリュール)」には、200万円を切る199万円という価格が付けられているが、決して「廉価版」というわけではないようで、左右独立調整式オートエアコンやフォグランプ、オーディオ等をコントロールするタッチパネルなどの装備は上級グレードと変わらず。ステアリング・ホイールやシフトノブは革巻。ホイールも16インチだがスチールではなくアロイ・ホイールが付く(タイヤは195/55R16)。シート表皮の材質は208 GTと共通だ。プジョーでは「軽快な走りが楽しめるスポーティ・バージョン」と謳っている。最もお買い得にして、フランス車通好みのグレードかも知れない。こちらもGT同様3ドアのみ。ほとんど唯一、「廉価」を感じさせる箇所はリア・ブレーキがドラムとなることくらい。82psの1.2リッター・エンジンなら妥当なところだろうが。このモデルは1ヶ月ほど遅れて発売される予定だ。



208シリーズは安全装備も充実しており、全グレードでESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール=横滑り防止装置)やABS(アンチロック・ブレーキ・システム)は言うに及ばず、カーテン・エアバッグまで含めた6エアバッグが標準装備。2012年ユーロNCAPでは最高評価の5つ星を獲得している。



モデルチェンジの度に少しずつ大きくなっていくクルマが多い中で、室内スペースを確保しながらコンパクトにサイズを切り詰め、大幅な軽量化と燃費向上を成し遂げた208シリーズ。先進的な技術(特に電子制御系)という面ではドイツ勢に及ばない箇所もあるが、基本的なクルマ作りをシンプルかつ実直に追求した姿勢には好感が持てるという方も多いのでは? それでいてステアリング・ホイールとメーターの位置関係やフローティング・グリルなど、アバンギャルドな試みも忘れていない。動力性能の最上位と最下位のグレードにマニュアル・トランスミッションを用意してくるあたりなども、フランス車が好きな人なら気持ちをくすぐられそうだ。今後追加される予定の高性能バージョン「GTi」も含めると、200ps、156ps、82psと3種類のエンジンでMTが選べるなんてクルマ、現在の日本ではほとんど見当たらないはず。反面ATは、自然吸気1.6リッターとの組み合わせとはいえ、今どき4速というあたりが少々残念かも。

6色用意されるボディ・カラーや詳細な装備・スペック等の情報については、以下のリンクから公式サイトをどうぞ。


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