マクラーレンは、9月27日に開幕するパリ・モーターショーにおいて、最高性能を持つ新世代スーパーカーの "デザイン・スタディ" をお披露目すると発表。先日のティザー・ビデオに引き続き、新たにその公式画像を公開した。あの伝説的な「マクラーレン F1」の後継であると同時にそれを超えるモデルになるそうだ。

今のところ「P1」と呼ばれているこのスーパーカーは、「マクラーレンがレーシングカーおよびロードカーの世界で50年にわたって築き上げてきた伝統の結晶」であると、マクラーレン・オートモーティブ会長にしてかつて最強F1チームを率いていたロン・デニス氏は言う。その開発コンセプトは非常にシンプル。すなわち「サーキットにおいても公道においても、世界最高のドライバーズ・カーであること」だそうだ。「20年前、我々のマクラーレン F1は、 "スーパーカー・パフォーマンス" というもののレベルを引き上げた。P1の最終目標は、それを再び更新することです」つまり、このP1は、1993年末に市販1号車が誕生した究極的スーパーカー、マクラーレンF1の後継となるべく開発されているモデルなのだ。



マクラーレン・オートモーティブのマネージング・ディレクターを務めるアンソニー・シェリフ氏の話によれば、P1が目指しているのは、"単なる最高速度世界一" ではなく、「サーキットを走って最もラップタイムが速く、そして最も楽しめる市販ロードカーであること」だという。「それこそがスーパーカーのあらゆる面における性能を測ることが出来る本当の意味でのテストであり、最も重要な技術の表れとなるはずです。我々の目標は、このP1を今まで造られたスーパーカーの中で、最もエキサイティングで、最も性能が高く、最も先進的な技術が注ぎ込まれ、最も躍動的に完成されたスーパーカーにすることなのです」

そんな史上最高のスーパーカーを目指すマクラーレン P1は、そのデザイン・スタディ(いわゆるコンセプト・モデル)がまずは9月27日に開幕するパリ・モーターショーの会場でお披露目された後、来年には市販型が発表され、その12ヶ月以内には販売に向けて生産が開始する予定だという。気になるスペックに関しては今のところ「価格的にも性能的にも、MP4-12CMP4-12Cスパイダーの上に位置する」と述べられているだけ。噂によれば、MP4-12C用の3.8リッターV型8気筒ツインターボをさらにチューンして(800ps程度?)搭載し、加えてF1でお馴染みのKERS(運動エネルギー回生システム)を採用することで、最高出力はKERS使用時で963psに達するとか。0-100km/h加速は2.8秒でこなし、最高速度は「ブガッティ・ヴェイロン」には届かず384km/hになる、なんてことも言われているようだ。あくまでも噂、であるが。

公開された画像を見ると、ボディ・サイドのエア・インテークや、リア・バンパーの高い位置に設けられたエキゾースト・テールパイプなど、MP4-12Cや、それをベースとしたワンオフ・モデル「X-1」にも共通する特徴が見られる。カーボン・モノセルと呼ばれるカーボンファイバー製バスタブ型シャシーを含め、基本設計には共通する部分が多そうだ。



おそらくMP4-12Cの開発時から、この高性能モデルの計画はあったと見られる。シャシーやエンジンの基本設計を共有しながら、その性能を極限まで高めたスーパーカー、つまり "MP4-12Cベースの究極バージョン" とでも言うべきモデルになるのかも知れない。フェラーリが「エンツォ」や「F50」で用いた手法とは異なるようだ。しかしそれも当然と言えば当然かも知れない。マクラーレンのP1は少量限定生産のモデルではなく、継続生産される(生産数自体は決して多くはないだろうが)カタログ・モデルになるのだ。

市場における競合車種は、フェラーリが近い将来に発表すると見られている「F70(仮)」や「ポルシェ 918スパイダー」あたりになるだろう。しかし、本当の意味でP1がライバルとする相手、それは言うまでもなく20世紀最後に現れた奇跡のようなスーパーカーと言われる、あのF1だ。果たしてマクラーレンはこのP1で、自ら創り上げた伝説を超えることが出来るだろうか!?


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