マツダ、魂動(kodo)デザインとSKYACTIVを全面採用した新型「Mazda6」(日本名「アテンザ」)を発表!
マツダは、29日より開催されるモスクワ・モーターショーで、新型「Mazda6」(日本名「アテンザ」)を世界初公開。ついにその全貌とスペック(取り敢えずロシア仕様のみではあるが)が明らかになった。

2011年の東京モーターショーに出展されたコンセプトカー「雄(Takeri)」を具現化した量産モデルとして、新型アテンザは間もなく発売される。全体的なプロポーションがどれだけ雄(Takeri)から引き継がれているか、市販化に合わせてディテールのどのあたりが変わったか、ということについてはこれまでに発表された一部の公式画像動画でほぼ明らかになっていた。今回は雄(Takeri)との比較よりも、"新型アテンザの特質" としてスペックも含め各部を見ていこう。なお、本日発表されたモデルはあくまでもロシア仕様の「Mazda6」ではあるが、本記事では待望の気持ちを込めて、敢えて日本名の「アテンザ」と基本的に表記させていただくことを予めお断りしておきたい。

【ビデオ&フォト】マツダ、新型「Mazda6」(日本名「アテンザ」)を発表!

マツダの新世代デザイン・テーマ「魂動(kodo)」を初めて採用した市販車である新型アテンザは、躍動感のあるフォルムと強い骨格が特徴。全長4,865mm × 全幅1,840mm × 全高1,450mm(ロシア仕様)というボディのサイズは、例えば同クラスのスポーティ・セダンである「日産 スカイライン」と比べると、高さが同じなのに115mm長く、70mmも幅広い。相対的にワイド&ローなプロポーションとなっている。カッコだけでなく空力的にも優れ、Cd値は0.26とかなり立派な数字だ。

前後のホイールを四隅に配置し、ホイールベースを2,830mmと長く採ることで、「のびやかでダイナミックなデザイン」を形作ると同時に、「ゆとりある室内空間」を実現。特に後部座席はクラストップ・レベルのニー・クリアランスとレッグ・スペースを確保しているそうだ。フロントにエンジンを横置きする前輪駆動車でありながらまるでFR車のようなロング・ノーズは、Aピラーの付け根を前輪中心から先代よりも100mm後ろに下げたことによるもの。これはコーナリング時や交差点で前方情報把握が向上するという効果もある。



魂動(kodo)デザインを際立たせるボディ・カラーは「ソウルレッドメタリック」と名付けられた新色。マツダ独自の生産技術によって「強い陰影」と「鮮やかさ」を両立させたという。ヘッドランプにはLEDの光源とリング状の導光レンズを組み合わせた「発光シグネチャー」がマツダの量産車として初めて採用されている。この辺りは次期型「ロードスター」あたりにも受け継がれるかも。



今回初めて明らかになったインテリアは、センター部の空調ルーバーまで取り囲んだ加飾パネルによって水平方向が強調されている。このパネルは「ボルドーメタル」と「ダークメタル」の2色が用意されるそうだ。フードで覆われた3連メーターの文字盤面には「精緻なスピンドル加工と深く光るハニカム加工」が施され、外周に金属リングと白色の立体目盛りを配置。ドライバーが常に操作するステアリング・ホイールやシフトノブ、パーキング・ブレーキは、どこに触れても統一した触感が感じられるように造り込まれているとか。



また、新型アテンザのインテリアでは、「エンジニアリングの精緻な造り込みをベースに、デザイナーのセンスや美意識に関わる領域をも統合した」という「デザインクラフトマンシップ」の考え方を全面的に取り入れたそうで、各パーツの造型テイストやデザイン・モチーフから表面処理のシボや艶にいたるまで、全て一貫した考え方で造り込まれているそうだ。見て触れる部分だけでなく、操作感や操作音なども各部で統一感のあるものになっているという。プレスリリースを見ると、とにかく何度も「造り込み」という言葉が出てくる。それだけクオリティには自信と自負があるようだ。写真で見る限り、かなり質感は高そう。魂動(kodo)デザインのボディに負けていないことが窺える。

操作系に関しては、センターパネルの5インチ・ディスプレイにナビゲーション情報を、3連メーターに組み込まれた3.5インチ・ディスプレイでドライブ・マネジメント情報を表示。センターコンソールに設置されたダイヤルで、オーディオ、ナビゲーション、ワイパー感度などの機能を操作できるようだ。



搭載されるエンジンに関しては、今回はロシアで販売される直噴ガソリン・ユニット2種のみが発表された。「SKYACTIV-G」の2.0リッターと2.5リッターである。2.0リッター・ユニットの方は150ps/6,000rpmの最高出力と21.4kgm/4,000rpmの最大トルクを発生。この新型アテンザで初めて登場する2.5リッター版SKYACTIV-Gは、それぞれ192ps/5,700rpmと26.1kgm/3,250rpmを発揮する。どちらも排気量に対して大きめのトルクが特徴と言えるだろう。なお、これはロシア仕様の数値なので、国内モデルは異なる可能性がある。トランスミッションは「SKYACTIV-DRIVE」と名付けられた6速オートマティックが両ユニットに組み合わされ、さらに「SKYACTIV-MT」という6速マニュアル・ギアボックスが2.0リッター・モデルにのみ用意される。



また、2.5リッター・モデルには、こちらも新型アテンザで(ようやく)初めて世に出る「i-ELOOP」という減速エネルギー回生システムが搭載されている。これはアクセル・オフやブレーキングによって車両が減速する際に発生する運動エネルギーを電気エネルギーに変換してキャパシターに蓄電しておき、電装品などの電力として再利用するという装置。エンジンが「発電」という仕事から解放されるため負荷が減り、燃費向上につながる。減速エネルギー回生システム自体は他社のクルマにも搭載されており決して珍しいものではないが、マツダのi-ELOOPは蓄電にキャパシターを採用しているため、一般的なバッテリーを使うシステムよりも効率よくエネルギーを蓄えることが可能になり、寿命も長いという。



車体は、「SKYACTIV-BODY」と呼ばれるボディ構造と超高張力鋼板の採用により、軽量化と先代比約30%のねじり剛性向上を実現。ロシア仕様の車両重量を参考までに挙げておくと、2.0リッターMTモデルの1,340kgから、2.5リッター・モデルの1,410kgとなっている。この辺は日本仕様が発表されてからもう一度あたってみたい。

足回りについては、前ストラット・後マルチリンクというサスペンションに、17インチ・ホイールと225/55R17タイヤ、または19インチ・ホイールと225/45R19タイヤを履く。ボディのデザインに合わせることだけを考えれば19インチが魅力的に思えそう。こちらも日本仕様では変更または追加される可能性がある。



マツダの新しいフラッグシップとなる新型Mazda6=アテンザの発表にあたり、開発担当主査の梶山 浩氏は次のように語られている。

「新型Mazda6の開発にあたり、マツダ独自の価値である『走る歓び』を追求し、人がクルマと接する全てのタッチポイントであたかもクルマが自分の体の一部であるかのように操れる『意のままに軽快に操る歓び』を徹底的に造り込みました。見るだけで走りへの期待が高まるデザイン、意のままに軽快に操る歓びがさらに深まる上質な造り込み、運転の楽しさや快適性をサポートするさまざま創意工夫などになり、ドライビングシーンだけでなく、走りだす前から始まり、走り終えた後も続く、新次元の「走る歓び」を提供します。意のままに軽快に操る歓びにより、新型 Mazda6 を運転するすべての人が笑顔になっていただければ、これ以上うれしいことはありません」



期待のクリーン・ディーゼルや気になる燃費、そしてかなり気になる価格については、日本仕様の発表を待ってからまたお知らせしたい。いち早く実車が見たい、という方は、9月1日に茨城県の筑波サーキットで開催される「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」の会場に展示されるそうなので、足を運んでみてはいかがだろう? 「気になるけれど行けないよ」という方は、以下にご紹介する公式ビデオとギャラリーを是非ご覧いただきたい。

よろしければついでに、東京モーターショーで雄(Takeri)の開発に携わったマツダの方にお話を聞かせていただいた以下の記事もどうぞ。

【東京モーターショー2011】マツダの次世代4ドア・セダン「雄(TAKERI)」は市販化予定!




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