BMWは29日、「5シリーズ」のセダンおよびツーリング(ステーションワゴン)に直列4気筒クリーン・ディーゼル・エンジンを搭載した「523d BluePerformance」を日本向けに発表。注文の受付を開始した。

BMWは、先日発表された「320d BluePerformance」に続いて、2010年に発売された6代目「5シリーズ」にもクリーン・ディーゼル・エンジン搭載モデルを用意してきた。

かつてのBMWではモデル名として用いられる3桁の数字のうち、下2桁が排気量を表していたが、ターボ過給エンジンが多くなった現在では必ずしもその法則が当てはまらない。例えば3.0リッター・エンジンを積んでいても、「535i」はターボチャージャーによって「3.5リッター "相当" の動力性能」を発揮できるという意味だそうだ。あるいは同じ3.0リッターでも自然吸気ユニットを採用する「528i」のように、実際の排気量より低い数字を名乗るモデルもある。



ということは、一足先に予約受付が開始された320d BluePerformanceよりも、今回発表された523d BluePerformanceの方が、性能は "300cc相当分" くらいは上なのかと思いきや、どうやら搭載されるパワートレインはまったく一緒。排気量1,995ccの直列4気筒に、燃料直噴技術であるコモンレール・ダイレクト・インジェクション・システムと、可変ジオメトリー・ターボチャージャーを組み合わせて最高出力184psと最大トルク38.7kgmを発揮する、というスペックも共通だ。トランスミッションも同じ8速オートマティックが採用されている。



その特徴は、最先端の排出ガス処理技術であるBMW BluePerformance テクノロジーによって、日本のポスト新長期規制に適合するクリーンな排ガスを、メインテナンスフリーの技術で実現していること。ディーゼル・エンジンの排出ガスに含まれるやっかいなものは、黒煙やすすの主成分である粒子状物質(PM)と、人の健康に影響を与える窒素酸化物(NOx)。これらをどう減らすかということに、日本におけるディーゼル・エンジンの普及はかかっているわけだ。

BMWのBluePerformance テクノロジーでは、まずDPF(粒子物質除去フィルター)で粒子状物質をフィルターに吸着させ、エンジン制御により燃焼・除去する。そして窒素酸化物に対しては、NOx吸蔵還元触媒によって一時的に触媒内に吸蔵した後、水、窒素、二酸化炭素に還元して排出するという。



さらに523d BluePerformanceは、高効率なエンジン本体や8速AT、そしてオート・スタート/ストップ機能やブレーキ・エネルギー回生システム、電動パワーステアリングなど「BMW Efficient Dynamics」の設計思想に基づく環境対応技術によって、JC08モードで16.6km/リッターという低燃費を実現。ガソリン・エンジン搭載の5シリーズでは最も燃費に優れる「523i」でも14.2km/リッターだから、ディーゼルの優位性がお分かりだろう。おまけに日本では、税率によって軽油の方がガソリンよりも15%程度安い(BMWのガソリン・エンジンはハイオク指定だからその差は20%以上になる)。同じ距離を走った場合、燃料費は両方の理由でだいぶ安く上がりそうだ。



気になる価格は、523d BluePerformance セダンが633万円、ツーリングが663万円(いずれも消費税込み)。523iのセダンおよびツーリングと比べると、それぞれ23万円高いことになるが、523d BluePerformanceはエコカー減税対象車の認定を受け、自動車取得税および重量税が100%免税になる(523iは75%減税)ことに加えて、さらに経済産業省が推進する「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金」の対象にもなるので、最大10万円の補助金の受給が可能となる。なお、納車は9月から始まる予定だとか。



BMWでは、日本市場において今後このクリーン・ディーゼル搭載モデルのラインアップを、より拡大する方針だという。次は「3シリーズ・ツーリング」にBluePerformanceモデルが投入される予定だ。フォルクスワーゲンフィアットなど、他メーカー・グループの追随も期待したい。

装備やスペックなど、詳しい情報は以下のリンクから公式サイトをどうぞ。

BMW JAPAN : 5series

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