【ビデオ】自殺したトニー・スコット監督と意外な車との関係
8月19日、『デイズ・オブ・サンダー』や『トップガン』などの監督を務めたトニー・スコット氏が、カリフォルニアにあるヴィンセント・トーマス橋から飛び降り、死亡した。68歳だった。当局によると、スコット氏の車とオフィスからは遺書が見つかっており、自殺であることは間違いないという。

スコット氏は、1944年イギリスのノース・シールズ生まれ。俳優から監督に転向し、1986年トム・クルーズ主演の『トップガン』で映画監督としての地位を確立した。その後『クリムゾン・タイド』、『ビバリーヒルズ・コップ2』、『ザ・ファン』、『エネミー・オブ・アメリカ』など多くのヒット作品を手掛けた。近年は、『アンストッパブル』や『サブウェイ123突撃』など、デンゼル・ワシントンとタッグを組んだ作品が多い。

車好きにとって忘れられない作品といえば、再びトム・クルーズが主演した1990年のカーレース映画『デイズ・オブ・サンダー』だろう。また、2002年にBMWが製作したショートフィルム『Beat the Devil』でも監督を務め、派手なカーチェイスシーンを撮っている。クライヴ・オーウェン、ジュームス・ブラウン、ゲイリー・オールドマンらの豪華キャストが共演しており、ショートフィルムとは言え、見ごたえのある作品だ。

このBMWの撮影だけでなく、実はスコット氏と車の関係は深い。彼が映画業界から注目を浴びるきっかけとなったのは、80年代の初めに製作された「900ターボ」と戦闘機「37ビゲン」を競演させたサーブのCMだったのだ。

彼には、妻と2人の息子がおり、『エイリアン』や『ブレード・ランナー』を監督したリドリー・スコット氏は、彼の兄にあたる。スコット兄弟は昨年、テレビドラマシリーズ『The Drivers』の製作を発表したばかり。この作品は、元レーサーの伝記『Shelby: The Man, the Cars, the Legend』をベースとしており、50年代から60年代のル・マン24時間耐久レースに懸けるドライバーの模様が描かれる予定だった。

偉大な監督を失い残念だ。氏のご冥福をお祈りしたい。それでは、先ほどご紹介したBMWの『Beat the Devil』と、サーブのCMをご覧いただきたい。






By George Kennedy
翻訳:日本映像翻訳アカデミー