第30回オリンピックがイギリスのロンドンで開催され、7月27日に無事開会式が行われた。オリンピックといえば聖火リレーが大会を盛り上げる大きなイベントとして位置づけられ、5月10日にオリンピック発祥の地として知られるギリシャで伝統的な太陽光を集光する方法で採火される。

イギリス国内ではイングランド西部ランズエンド岬より5月19日~約2ヶ月以上にわたって行われた。聖火リレーをイギリスで開催する上で問題となったのが雨、風の多い特有の気候下でのトーチの信頼性である。そこで白羽の矢が立ったのが、4月にもお伝えした通り、ロンドンオリンピック2012のコマーシャルパートナーであるBMWであった。

BMWはドイツのメーカーであるが、MINIブランドでも車両を供給している。イギリスを代表する車といえばロールスロイスやジャガー等とならびMINIも上げられると思うが、そのMINIを供給しているBMWがスポンサーになることはある意味必然であろう。トーチの開発に当たっては、BMWの本社があるミュンヘンの環境テストを行う施設であるETCであらゆる厳しい環境下でのテストが行われた。ETCでは、北極のような氷点下の極寒から、サハラ砂漠のような高温、また標高4200mの高地といった空気の薄い環境も作り出すことができるのだ。こうしたBMWのテクノロジーを注ぎ込んだロンドンオリンピック用として開発されたトーチは、重さ800gのアルミ製で高さ80cm。高さ3mからの落下でも耐えられる強靭なボディに仕上げられている。ちなみトーチをともす燃料としては昔ながらのプロパンとブタンの混合ガスを用いている。余談ではあるが、このトーチは製造費用495ポンド(約6万円)で、走者は200ポンド(約25,000円)程度で記念として買い取ることができるという。しかしアメリカのネットオークショーンサイトでは数十本が1900万円以上の価格で落札され物議をかもし出しているとのことだ。

そんな至上最強?の聖火リレーのトーチであったが、残念ながら2度にわたる鎮火を余儀なくされたそうだ。5月21日にはパラリンピック選手の車イスに装着されたトーチが燃え尽き鎮火、7月7日には急流下りのボートに乗った男性がボートごと水没して鎮火したとのことだ。いずれの場合も聖火の元火で再点火され、無事最後まで聖火リレーはつながれたようだ。BMWがサポートしたある意味ハイテクなトーチもさすがに水没テストまでは想定していなかったかもしれない。自動車も完全に水没したら再起不能になってしまうのと同様、水没は自動車メーカーテストの範疇を大きく越えている過酷さがある。次回のオリンピックのトーチは水中でも鎮火しないように潜水艦のテクノロジーも必要となるのかは聖火リレーのコース次第となると思われる。



BMWミュンヘンでのオリンピックトーチ試験については、BMWUKにてYouTubeに動画が公開されている。

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