【ビデオ】ガソリン登録車トップの27.2km/L! 三菱から低価格で低燃費な新型「ミラージュ」発売!
三菱自動車は1日、新型コンパクトカー「ミラージュ」を8月31日から発売すると発表した。99万8千円からという低価格と、ハイブリッド車と軽自動車を除くガソリン車では、最省燃費となる27.2km/リッターを実現(後述するが、「両立」というわけでもない)したという、三菱の "経済的な" 世界戦略車だ。

2011年の東京モーターショー試作車が公開された三菱ミラージュは、排気量999ccから最高出力69psと最大トルク8.8kgmを発生する直列3気筒「MIVEC」エンジンをフロントに搭載し、「INVECS-III」と名付けられた副変速機構付きワイドレシオCVTを介して前輪を駆動する、全長3.71mのコンパクトな5ドア・ハッチバック。エンジンとトランスミッションはどちらも新開発だ。このパワートレインを、僅か860〜870kgの軽量な車体や、CD値0.27という空気抵抗を低減させたボディと組み合わせ、さらにアイドリングストップ機能「AS&G(オートストップ&ゴー)」を採用したことによって、現在販売されているガソリン登録車の中でトップとなる低燃費を達成した。



昨年の東京モーターショーで発表されたときには「リッターあたり30km」を目指しているとのことだったが、それは以前使われていた10・15モード燃費における数値。発売に際して発表された27.2km/リッターは、10・15モードより概ね低く、より現実的な数字になると言われているJC08モードで測定された燃費なので、決して「目標が達成できなかった」というわけではない。ちなみにライバルとなる「日産マーチ」は23.0km/リッター、「マツダ デミオ 13-SKYACTIV」は25.0km/リッターだから、三菱の燃費に掛ける頑張りが窺える。その代わりミラージュはそれら燃費方面のライバルたちよりも、排気量が200〜300ccばかり小さく、最高出力で10〜15ps、最大トルクでは2.0〜2.6kgmほど低いエンジンを搭載している。この辺りの違いが、実際に路上でドライブした時に、燃費だけでなく体感的な「遅さ」として、どれだけの差となって現れるか、気になるところである。



ところで新型ミラージュは、日本車だが日本では生産されない。同じような "グローバルカー" として日産マーチが挙げられるが、どちらも日本市場向け仕様車は「微笑みの国」と言われる東南アジアのタイ王国で製造され、日本に輸入される。タイは人件費を含む製造コストが安く抑えられることに加えて、手先の器用な人が多く製造品質の水準が高いという話も聞かれ、ハイテク産業や精密機械の分野では生産拠点をこの国に持つ企業は多い。タイが洪水に見舞われたことによりハードディスク・ドライブの価格が高騰したり、カメラや眼鏡のレンズが品薄になったりしたことはまだ記憶に新しいだろう。



そのように国内生産を "諦める" ことで、ミラージュは100万円を切る、99万8,000円からという低価格で発売することが可能になった。ただし、最廉価グレードの「E」には、AS&G(アイドリングストップ機能)や減速エネルギー回生システムがオプションでも用意されず、そのためJC08モード燃費の数値が23.2km/リッターと、他のグレードより大きくドロップする。「ガソリン登録車トップの27.2km/リッター」という低燃費は、三菱が「実用グレード」と呼ぶ「M」と、充実装備の「G」というグレードのモデルが達成した数値だ。価格は「M」が「E」より19万円高い118万8,000円、「G」はさらに10万円高く128万8,000円となっている(いずれも消費税込み)。100万円以下で買える「E」の価格は魅力だが、省略される装備は燃費向上アイテムだけでなく、エアコンがマニュアルになり(「M」と「G」はフルオート)、ドア・ミラーがブラックの手動式になり(「M」と「G」はボディ同色で電動格納式)、しかもボディ・カラーが白・黒・銀の3色からしか選べないなど、その差は大きい。

また、エコカー減税によって「E」は自動車取得税と自動車重量税が75%減税であるのに対し、「M」および「G」は免税となるので、「E」と「M」の支払総額の差は、実質的には17万5,700円とやや小さくなる。翻って「M」と「G」の装備の差はというと、シート生地の違いやキーレス・オペレーション・システムとイモビライザーの有無くらい。アクティブスタビリティコントロール(横滑り防止装置)やSRSサイド&カーテン・エアバッグは、全グレードでオプションという扱いになっている。



低価格で低燃費という目標を、既存技術の追求・改善と海外生産という方法で実現させ、一時期は消滅していた伝統的な名前をこれに与えた6代目ミラージュ。空気抵抗低減を最優先としたせいか、外観はややプレーン過ぎるデザインになった気もするが、その代わりボディ・カラーには鮮やかな黄・緑・青・赤・紫を含む全8色が用意されている。公式サイトで合計10本も公開されている紹介・解説ビデオを見ても、三菱がどれほどこの新型ミラージュに "気合い" を入れているか、お分かりいただけるのではないだろうか。なお、昨年の東京モーターショーでは開発に係わられた方に気になることを色々とお訊きして来たので、そちらの記事もご覧いただければ幸いである。

【東京モーターショー2011】三菱の世界戦略車「ミラージュ」は、小型・低燃費・低価格!


MITSUBISHI MOTORS 新型「ミラージュ」スペシャル・サイト



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