【ビデオ】2012年ル・マン24時間レース途中経過リポート!日本勢に相次ぐクラッシュ!
フランスで16日の15時(日本時間22時)に始まった第80回ル・マン24時間レースが朝を迎えた。これまでの主に日本勢の戦いについてお知らせするとともに、YouTubeからレースのビデオをご紹介しておこう。

アウディトヨタがそれぞれ2台のハイブリッド・レースカーを持ち込み、その対決が注目された今年のル・マン。
スタートから16時間、現在までカー・ナンバー1のアウディがほぼ1位を堅守。一時はそのアウディとトップ争いまで繰り広げていたトヨタ勢だったが、他車との接触による事故とトラブルですでに姿を消した。先進技術搭載車向けに設定されたクラス外規格として出場した「日産デルタウイング」は、そのトヨタと接触してコースアウト。ドライブしていた本山哲選手による必死の修復作業が続いたがピットまで戻ることができず、リタイアした。

4輪駆動のディーゼル・ハイブリッド「R18 e-tron クワトロ」を2台と、さらに昨年の優勝車「R18 ウルトラ」も2台、計4台のマシンを出場させているアウディだが、予選でポール・ポジションを獲得した1号車以外の3台には序盤から細かなトラブルが発生。スタートから3時間が過ぎようとする頃、予選2番手だった2号車が、サスペンションにゴム片が挟まりこれを除去する作業のためピットで4分間停止する間に、カー・ナンバー7と8の「トヨタ TS030 ハイブリッド」が2位と3位に浮上。5時間が経過する頃にはアウディ1号車を抜いてトヨタ7号車が一時はトップに立つ。

しかし同じ頃、トヨタ8号車がLMGTEAmクラスの「フェラーリ 458 イタリア」と接触して(されて)大クラッシュ。宙に浮き上がったトヨタはタイヤ・バリアに激しく衝突し、マシン・フロント部が大破する。運転していたアンソニー・デイヴィッドソン選手の安否が心配されたが、トヨタの公式発表によれば「歩行可能であり、会話もしている」とのこと。後の検査の結果、脊椎の一部損傷が認められたという。



この事故により、コースの修復を待つためセイフティ・カーが出動。残された1台に優勝の期待も掛かったトヨタ7号車ではあったが、約10分後のレース再開後間もなく、左前方の他車を避けようとして右側を走行していた日産デルタウイングと接触。弾き飛ばされたデルタウイングはコース脇のコンクリート・ウォールに追突する。

ル・マンでは、コース途中でトラブルが発生した車両は、そのとき運転していたドライバー自らの手によって自走可能な状態にまで修復し、ピットまで帰り着かなければリタイアとなるルールがある。日産デルタウイングに乗っていた本山哲選手は「何とかできる限りのことはしたんですけど、どうしても駆動系が駄目で、走ることができなかったですね」と、インタビューで悔しさを滲ませる。



接触したトヨタ7号車もピットに戻りボディ・カウルの後部を交換するなどの修復を受けたが、一時的にコースに復帰した後、再びピットに戻り、今度はフロント・カウルを開けて長時間の作業に。順位はどんどん落ちていき、優勝の可能性は薄くなる。

その後、また走り出したトヨタ7号車ではあるが、ピット前のストレートで止まってしまい、メカニックがマシンを押してピットまで戻す。午前1時50分、エンジン・トラブルのため正式にリタイアの届け出がなされた。

トヨタ7号車が日産デルタウイングと接触した時、ドライブを担当していたのは中嶋一貴選手。奇しくも日本人ドライバーよる日本メーカー同士の事故が世界中に放映されてしまったわけだ。

レース開始から16時間を過ぎた現在、トップ3は3台のアウディ。もし1号車に何かトラブルが起きても、2号車、3号車のどちらかが優勝を狙えそうな体勢だ。

これで日本車は消えてしまった...とも言えるのだが、実は現在上位の18位まで、LMP1クラスおよびLMP2クラスの車両は、4台のアウディを除けば全車がトヨタ、日産、ホンダいずれかの日本製エンジンを搭載しているという事実も見逃したくない。「信頼性の高いエンジン」を作る技術なら、日本のメーカーは決して負けてはいないのだ。あとは24時間戦えるマシンの設計、体制作り、レース・マネジメント、そして "運" か。来年は日本車メーカーで唯一総合優勝を経験しているマツダもル・マンに帰ってくる。アウディを止めるのは、果たしてどのメーカーだろうか!?


以下にご紹介するビデオでは、ショッキングなトヨタのクラッシュ・シーンだけでなく、手を出すことが出来ないチーム・エンジニアのアドバイスを聞きながら、必死に日産デルタウイングを動かそうと試みる本山選手の映像とリタイア後のインタビューも、ぜひご覧いただきたい。









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