2012年ル・マン24時間レース、アウディのディーゼル・ハイブリッドが優勝!
日本時間の17日22時、今年のル・マン24時間レースが幕を閉じた。前回お届けした途中経過リポートに引き続き、最終的なレース結果についてご報告しよう。

アウディが今年初めてデビューさせたディーゼル・ハイブリッドの「R18 e-tron クワトロ」が1−2フィニッシュ。3位と5位にも昨年の優勝マシン「R18 ウルトラ」が入り、ゴール前には4台が編隊を組んで走行、"パレード状態" でチェッカーフラッグを受けるという演出を見せた。



序盤からほとんどトップを明け渡さなかったアウディだが、決してトラブルがなかったわけではない。コースアウトしてウォールにヒットしたり、ピットでは大掛かりな修復作業も度々行われたのだが、決してコース脇で止まることはなく必ずピットまで自走し、修理の際には、時にはコンポーネントをそっくり交換するという荒技を使い見事に甦るのだった。この辺りのレース・オペレーションについては、アウディからレース活動を請け負う名門チーム、ヨースト・レーシングの経験と技術が大きいように思われる。ポルシェやアウディと組み、ル・マンで13回も優勝しているこのドイツのチームは、誰よりも "勝ち方" を知っているのだ。



モーガン、HPD、オレカが序盤から激しい争いを見せていたLMP2クラスは、長い時間首位を守っていた24番のモーガン・ジャッドが深夜にエンジン・トラブルからリタイヤ。ホンダ・エンジンを積む「HPD ARX 03B」がトップに立つと、ほぼそのまま安定したペースで走り続け、数台の「オレカ 03 ニッサン」勢を率いてゴールした。

コルベットアストン・マーティンフェラーリポルシェといったスポーツカーが競い合うLM GTE Proクラスでは、午前1時過ぎにそれまで快調に走り続けていた74号車のコルベットがピットアウト直後に左リア・タイヤが外れるというトラブルに見舞われ、3輪のままほぼ1周回ってピットまで辿り着くという事態が。これはすぐに修復したのだが、しばらくすると今度はギアボックスにトラブルが発生。2台のフェラーリ 458に先行を許してしまう。結局コルベットの追い上げはならず、AF コルセとラグジュアリー・レーシングのフェラーリ 458 イタリアが1位・2位。3位にワークス・チームからエントリーしていたアストン・マーティン・ヴァンテージ V8が入った。LM GTE Amクラスではコルベット ZR1がポルシェやフェラーリを抑えてクラス優勝を獲得した。



日本のトヨタ日産については、前回の記事でお知らせした通り。「日産デルタウイング」を押し出してしまった「トヨタ TS030 ハイブリッド」のドライバー、中嶋一貴選手はトヨタ首脳陣とともに日産陣営を訪れ、謝罪したそうだ。

そしてもう一つの日本車、国内屈指のレーシング・コンストラクターである童夢が製作したマシン「S102.5」は残念ながら序盤からトラブルが多発。長い時間ピットの中に収まっていたが、レースの最後に荒聖治選手のドライブでコースインして、チェッカーフラッグを受けに行く(周回数が足りないので完走扱いにはならないが)。



日本メーカーにとっては残念な結果に終わってしまった今年のル・マン。2台ともリタイヤしたが、それまではアウディを脅かすほどの速さを見せたトヨタが、来年は万全の体制で雪辱を晴らすか。それともアウディが4連覇を成し遂げるのか。あるいはディーゼル・エンジンで挑戦するマツダや、その他のチームが優勝の2文字を手に入れるか。また1年後の熱い24時間を、楽しみに待ちたい。

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