【ビデオ】ホッケンハイムを「フェラーリ 599」より速く走るチューンド「MINI クーぺ」!
BMWのチューニングで知られるACシュニッツァーは、「MINI クーペ」の高性能版「MINI JCW(ジョン・クーパー・ワークス)クーペ」を独自にチューンした車両で、ホッケンハイム・サーキットにおいて「フェラーリ 599 GTB」や「ランボルギーニ・ガヤルド・スーパーレジェーラ」を上回る1分10秒87というラップタイムを記録。そのときの模様を収録したビデオを公開した。

ドイツ南西部の「黒い森」と呼ばれる森林地帯にあるサーキット、ホッケンハイム・リンクは、F1ドイツ・グランプリが開催されることで日本でもお馴染みだろう。5月最後の週末、そのショートコース(2,604m)を使って、「シュポルトアウト」誌主催による「チューナー・グランプリ」が開催された。下にご紹介するビデオをご覧になっていただければお分かりの通り、このイベントは「グランプリ」というだけあって、1台ずつタイムアタックによって速さを競うのではなく、様々な車両が同時にコースインして、レース形式で順位を争う。

この "チューナー対抗レース" にACシュニッツァーは、「MINI JCW クーペ」をベースに製作した「ラプター(猛禽類)」というチューンド・カーで出場。ドライバーは、ACシュニッツァー設立時から足回りの開発を担当してきたマンフレッド・ウールガルテン氏(御年59歳)が務め、「シボレー・コルベット」や「ダッジ・バイパー」など、排気量で4~5倍も上回るクルマを相手にバトルを繰り広げた。



一見したところ、ボディに装着されたオーバー・フェンダーと低い車高が目を惹くものの、ラプターの外観はMINI クーペのキュートな印象を保っており、とてもそんなハイパワー・スポーツカーと戦えるような "モンスター MINI" には見えない。だが、フロントに搭載する排気量1,598ccの直列4気筒ターボ・エンジンは、制御系システムやターボチャージャー、インタークーラーなどを交換し、競技用触媒のステンレス製エキゾースト・システムを採用することで、最高出力がノーマルの211psから300psにまで引き上げられているという。ボンネット、ドア、トランク・リッドなどをカーボンファイバーで作り直した車体は100kg以上も軽量化され、車両重量は1,040kg。同じくカーボンファイバーで製作したリア・ウイングやディフューザーなどのエアロ・パーツが付加されている。足回りにはニュルブルクリンクを走り込んで開発したという車高調整式サスペンションとアンチロール・バーが組み込まれ、18インチの「Mi2」ホイールにスポーツ・タイヤを装着。ロールケージが入れられた車内には、ラプターのロゴ入りカーボンファイバー製バケット・シートやアルミ製ペダル&フットレスト、スパルコ製ステアリング・ホイールなどを装備する。



このラプターは、昨年ACシュニッツァーが持ち込んだチューンド・カー「イーグル」で達成した1分12秒3というラップ・タイムを上回る1分11秒6をレース中に記録。後に行われた単独テストではこれをさらに短縮する1分10秒87という数字を叩き出した。

このタイムがどれ程のものかということについては、市販されているMINI JCW クーペよりも8秒以上も速い、というだけでは説明不足だろう。「フェラーリ 599 GTB フィオラノ」の1分12秒0、「レクサス LFA」の1分11秒0を上回り、「メルセデス SLS AMG」や「パガーニ・ゾンダ F」の1分10秒80に百分の数秒届かなかっただけ、と言えば分かっていただけるだろうか。



ACシュニッツァーによれば、このラプターは技術プラットフォームとして開発したコンセプト・カーということであり、このまま市販化されるというわけではないらしい。今後、MINI用として発売されるチューニング・パーツに、その技術は生かされるというわけだ。ちなみにラプターに値段を付けるとすると、6万2,000ユーロ(約618万円)程度になるとか。日本で販売されているMINI JCW クーペが426万円ということを考えると、性能を考えれば高くはない、かも。

"スーパーカーより速いMINIが欲しい" という方は、以下のリンクからACシュニッツァー公式サイトのMINIに関するページをどうぞ。

AC SCHNITZER





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