俳優の哀川翔さんが率いる「ショウ・アイカワ・ワールド・ラリー・チーム」が7日、東京お台場のメガウェブで2012年度体制発表を行った。自ら「トヨタ 86」のステアリングを握って参戦する全日本ラリー選手権のほか、トヨタF1を手掛けたTMG製作によるEVレースカーで挑むパイクスピークでは、今年は総監督を務めるという。

クルマ好きの芸能人がその知名度を生かして参戦資金と話題を集める「タレントとモータースポーツのタイアップ」は昔からよくあるけれど、「ショウ・アイカワ・ワールド・ラリー・チーム」がそれらと違うのは、代表の哀川翔さん自身がリスクとタスクを請け負って参戦車両のドライバーを務め、 "哀川選手" と呼ばれることである。



今年は国内外の3つのカテゴリーを軸に活動していくというチームの体制を順番にご紹介しよう。
まずは話題のFRスポーツカー、トヨタ 86を2台体制で走らせる全日本ラリー選手権。1号車は哀川さんが自らドライバーを担当する。これまで「フォード・フィエスタ」や「トヨタ ヴィッツRS」などの前輪駆動車で参戦を続けていた哀川さんは、後輪駆動のトヨタ 86について「自分たちの年代にとっては、懐かしい感じがするクルマ」であり、このクルマで参戦することに対し「(緊張よりも)ワクワクしている」と語っていた。



そしてもう1台の2号車は、「ラリーを目指す若者にチャンスを与えたい」という目的で設立されたドライバー育成プログラム「BE a HERO」によって、公募の中から選ばれた小橋正典選手がシートを獲得した。弱冠19歳の小橋選手はなんと今までラリーは未経験。これまで「D1ストリート・リーガル」というドリフト競技に参戦していたそうで、「アスファルトの上しか走ったことありません(笑)」と話していた。BE a HEROプログラムでは、クルマをコントロールする技術だけでなく、"若さと素直な性格 " が買われて選ばれたそうだ。哀川さんは小橋選手について「自分の方が長く生きているから、(ドライビング・テクニックよりも)"生き方" のようなものの方が教えられることがあるかな」と語っていた。

カーボンでボディを覆った2台の86は、7月27日~29日に開催される第5戦「モントレー2012 in 渋川」でデビューし、11月2日~4日に行われる第9戦「新城ラリー2012」まで、計5戦に出場する予定だ。



2つ目のカテゴリーは、昨年に続いてトヨタの4輪駆動車「FJクルーザー」で参戦する「アジア・クロスカントリー・ラリー」。この競技は、タイの有名なリゾート地パタヤ・ビーチから、カンボジアの世界遺産アンコール・ワットまで、5日間にわたり道なき道を走破するというもの。初参戦の昨年は崖から転落し「立木に引っ掛かっていなかったら60m下に落ちて、今ここにはいなかった」(哀川さん)というトラブルもあったが、それでも規定時間から一度も遅れることなく見事ノーペナルティで完走、クラス3位・総合8位という戦績を残した。参戦車両のFJクルーザーは、ボディや足回りは強化されているがパワートレインはほぼ市販状態のままだとか。トランスミッションもATだった。
8月12日~14日に開催される今年の大会には、昨年コ・ドライバーを務めた奴田原文雄選手がドライバーを担当する2号車と合わせて2台で出場。コ・ドライバーは1号車が寺田昌弘選手、2号車は市野諮選手が務める。



そして3つ目は、日本でもモンスター田嶋こと田嶋伸博選手の活躍で知られる「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」。トヨタがF1に参戦していた頃、最前線基地としてマシンを開発していたトヨタ・モータースポーツ GmbH(TMG)によって製作された電気自動車のレースカー「TMG EV P002」で参戦する。3年前にはドライバーとしてフォード・フィエスタで出場した哀川さんだが、今年は総監督という立場でチームをまとめ、マシンは全日本ラリー選手権で8度の優勝という実績を持つ奴田原文雄選手に委ねる。この「世界で最も過酷なヒルクライム」と呼ばれる競技について、哀川さんは「(走行中は)ずっと空しか見えない。特に頂上付近が苦しいんだ。クルマも(標高4,301mにもなる空気が薄い頂上付近では)苦しがっていたけど、今年はEVだから、ヌタさん(奴田原文雄選手)だけが苦しいんじゃないかな(笑)」と語っていた。



俳優としてすでに確固たる人気と地位を築き、世間でその名前が知られている哀川翔さん自身が、「モータースポーツの最前線でステアリングを握り、究極の戦いに挑戦することで、クルマと人間の関わり合い、クルマ本来の持つ運転する楽しさと感動、そしてモータースポーツの興奮を皆様に発信する(プレスリリースより)」というショウ・アイカワ・ワールド・ラリー・チームの、昨年を上回る活躍に期待しよう!



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