EVのベンチャー企業である"シムドライブ"は5月23日~25日に開催された"人とくるまのテクノロジー展2012"で1充電で351km走破できるEV「SIM-WIL」を一般公開した。

"シムドライブ"
は慶応大学の清水教授が社長を務めるベンチャー企業であり、複数の企業が参画し、EV開発を通して得た知識を共有して広めていこうという企業である。同社の開発するEVの大きな特徴は、日産リーフのようにエンジンの代わりにモーターを置き換えるのではなく、各タイヤのホイール内にモーターを設置するインホイールモーターを採用すること、またコンポーネントビルトイン式フレームと呼ばれるメインシャーシの中(床下)に、電池、インバータ、コントローラ等の走行に必要な主要部品を収納することを特徴としている。"シムドライブ"の第1号事業として開発された「SIM-LEI」は、昨年の3月に発表されたが、今回公開された「SIM-WIL」はその第2号事業での開発車両となる。同車両はモーター等効率化に加え、ボディサイズの縮小とバッテリーの変更により、EVとして最高クラスの1充電による走行可能距離を実現した。スペックの比較は下記の通り。

「SIM-LEI」 
走行可能距離(JC08)268km 重量1650kg 全長4,700/全幅1600/全高1550mm 電池容量24.9kWh

「SIM-WIL」

走行可能距離(JC08)351km 重量1580kg 全長4150/全幅1715/全高1550mm 電池容量35.1kWh

「SIM-LEI」が空力を重視し、非常に縦長で不思議な形をしていたのに比べ、前後長を短くして幅を広げた「SIM-WIL」はコンパクトカーのような意外と一般的でスタイリッシュなデザインとなっている。乗車人員も4名から5名へ変更になり、より実用性が増したように感じられた。
また、展示された車両に乗り込んだところ、車内は非常に広々としており、インホイールモーターとンポーネントビルトイン式フレームのすばらしさを体感することができた。今後については、すでに第3号事業がスタートしており、震災の影響か住宅メーカー等参画し、家庭での充電等を視野に入れた、スマートハウスやスマートグリッド等のリンクをコンセプトにハイパフォーマンスな車両を開発する予定となっている。自動車メーカーとは違った視点で作られる第3号事業車も来年3月には完成するということで、今後とも"シムドライブ"の動向に注目して行きたい。

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