イタリアで「トヨタ 86」の限定特別仕様車が発売!ドリフトを学べる講習会付き!
トヨタ・ヨーロッパは、後輪駆動のスポーツカー「GT 86」(日本では単に「86」と名乗る)の発売を記念して、限定特別仕様車「GT 86 ファースト・エディション」を15日にイタリアで発売した。

ベースとなっているモデルは、レッド・スティッチ入りファブリック・シートとLSDが標準装備される、日本では「GT」と名付けられたグレードに、「GT "Limited"」用のリア・スポイラーを装着した仕様。ボディカラーはライトニング・レッドのみで、ボンネットとルーフ、サイドにマット・ブラックのストライプが入る。さらにコクピットには、購入者の名前とシリアル・ナンバーが刻まれたバッジが付くという。



もう一つ羨ましい特典は、ローマ近郊のヴァレルンガ・サーキットで開催される「GT 86 アカデミー」と名付けられたドライビング・スクールに招待されることだ。1959年に建設され、F1各チームのテストや、1972年にはノンタイトル戦とはいえグランプリも開催されたことがある名門コースで、技術説明のような座学から、コースに出てスポーツ・ドライビングの基礎を習得、さらに低ミュー路におけるドリフトの技術やスピード・コースを使ったオーバーステア・コントロールなどを学び、最終的にはサーキット・トラックでタイム・トライアルまで行うという、充実かつ実に楽しそうなプログラムが用意されている。ちゃんと採点表まで発行され、1日の終わりには最優秀参加者が表彰されるそうだ。

これだけの内容プラス日本ではオプションとなるナビゲーション・システム(オーディオ一体型)まで標準装備して、価格は2万9,000ユーロ(約296万円)。86台の限定販売で、日本時間16日午後9時の時点で残り77台となっていた。トヨタ・イタリアの特設サイトを通じてのみ購入可能であり、ディーラーの実店舗では販売されない。



"Nasce GT86 erede della Celica vincitrice di 5 Campionati del Mondo Rally."(世界ラリー選手権で5度のタイトルを獲得したセリカの継承者として、GT86は生まれた)

特設サイトにそう書かれているように、イタリアではラリーにおける活躍から人気が高かった「セリカ」の再来として86は捉えられているようだ。

いずれ、若い頃にこのGT 86で腕を磨いたというドライバーたちが、世界各国からWRCやITCなど国際的なレースの舞台に集まり、活躍する時代がきっと来るのだろう。これまで日本車は、世界における自動車技術の発達に少なからず寄与して来た(と思いたい)。だが、世界的なモータースポーツの発展に貢献したと誰もが認める日本車はといえば、すぐに名前が浮かぶクルマがない(世界的なモータースポーツで活躍した日本車なら、もちろんたくさんあるけれど)。トヨタ 86とスバル BRZは、初めてそんなクルマになれるかも知れないのだ。1つのクルマとして見れば、デザイン・コンセプト・完成度などの点において、評価や好みは分かれるに違いない。だが、モータースポーツの世界と歴史に与える影響力という点において、これまでの日本車では為し得なかったレベルのポテンシャルを発揮することが期待できる。

願わくは、今後もしも販売が思うように伸びなかったとしても、早々に生産を打ち切ったりして「幻の名車」になってしまわないことを。中古車にプレミアが付くなんていう事態になったら、このクルマが生まれてきた意味が半減してしまう。トヨタとスバルには、やや大袈裟に言えば、こうしたクルマを世に送り出したことにより多くの人々が抱くことになった期待に対する義務として、出来るだけ長く作り続けてくれることを切望したい。

Source: Toyota Motor Europe

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