トヨタ、小型SUV「RAV4」の電気自動車をアメリカで発売!
トヨタは7日(日本時間で8日)、電気自動車の開発・販売で有名なテスラ・モーターズと共同で開発した「RAV4 EV」を、ロサンゼルスで開催中の第26回国際電気自動車シンポジウムで発表した。名前の通り、電池とモーターで走る「RAV4」である。

ベースとなったトヨタ RAV4は、モノコック構造のボディに2.4リッターの直列4気筒エンジンを横置き搭載する小型SUV。電子制御4輪駆動システム「アクティブトルクコントロール4WD」を搭載するモデルの他に、前輪のみを駆動するモデルも設定されている。

そんなRAV4のボディに、スポーツEV「テスラ・ロードスター」で有名なテスラ・モーターズ社が開発したEVシステムを搭載し、電気自動車化したモデルがRAV4 EVだ。



「2AZ-FE」型エンジンに替わって搭載されたパワートレインは、最高出力115kW(156ps)を発生するモーターと総電力量41.8kWhのリチウムイオン電池の組み合わせ。240ボルト・40アンペアのコンセントから約6時間で充電が完了するという。最大航続可能距離は "実走行環境" で 約100マイル(約160km)。「スポーツモード」に切り替えれば、最高速度が約160km/h、0-60mph(約96km/h)加速は7.0秒という動力性能を発揮する。駆動輪は前輪のみ、つまりFF版RAV4がベースということになる。



外観は2010年11月にLAオートショーで公開されたコンセプト・モデルのときとほとんど変わらず。EVらしく開口部の小さなフロント・マスクが、エンジンを積むRAV4との最大の相違点。バンパーにはフォグランプの代わりに消費電力の少ないLEDライトが組み込まれている。ヘッドランプ・ユニットの構成や、ドア・ミラーの形状なども変更され、ワイルドさを打ち出していたRAV4の見た目がやや未来的なルックスに生まれ変わった。日本で販売されているRAV4のFFモデルと比べると、車両重量は約370kgほど重く(約1,829kg)、全長は20cm以上長い(約4,575mm)。



インテリアも、シフトレバーが小さいこと以外はシートも含めてほぼRAV4のままだが、メーターパネルはEVらしいデジタルなものに。面白いことに、2010年の試作モデルと比べて最も進化が窺える部分も、このメーター類。EVとして必要な情報をドライバーに余すことなく伝えるために、より多機能・高機能なものになったようだ。

価格は4万9,800ドル(約400万円)。今年(2012年)夏以降にアメリカのカリフォルニア州で発売し、3年間で約2,600台を販売する計画だという。NUMMI(かつてトヨタがGMと合同で設立したカリフォルニア工場で、テスラが生産設備の一部を買い取ったとされている)ではなく、カナダのオンタリオ州にある工場で製造されるそうだ。



2年前にお伝えしたように、トヨタとテスラは2010年5月に電気自動車とその部品の開発、生産システム、及び生産技術に関する業務提携を行うことで基本合意し、トヨタがテスラに5,000万ドル(当時のレートで約45億円)を出資したことが発表されている。さらに2010年10月には、RAV4 EVの開発費用として、テスラはトヨタから6,000万ドル(約48億円)を受け取るとの報道がなされていた。今回市販モデルが発表されたRAV4 EVはこの業務提携の成果だ。

現地では1万5,000ドル程度安い価格が付けられている「日産 リーフ」と比較すると、バッテリー容量やモーターの出力は高いが、それ以上に魅力的なのはSUVらしいユーティリティ性能の高さだろう。航続可能距離は実質的にはそれほど差がないだろう、と見られている(日産 リーフはJC08モードで200km)。もっとも、RAV4 EVがカリフォルニア州のみでしか販売されないうちは、リーフのライバルたり得ない。日本やヨーロッパを含むそれ以外の地域における販売計画については、今のところ何も発表がない。

トヨタのEVは、現在もっとずっと小さな「iQ」をベースにした電気自動車が準備中。こちらは北米・ヨーロッパ・日本などの広い地域で発売される予定だ。

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