サントリーでは、いまコンビニエンス・ストアで缶コーヒー「BOSS ホワイトプレッソ微糖」を買うと、世界的な人気スパイ映画「007」シリーズに登場した "ボンドカー" のミニチュアが付くというキャンペーンを実施している。

強靱な肉体と精神力、そして男性的魅力を備えたイギリス諜報部MI6の腕利きスパイ、ジェームズ・ボンドが活躍する「007シリーズ」は、自身も第二次大戦中にスパイとして活動した経歴を持つイアン・フレミング著作の小説。でもどちらかと言えば、ショーン・コネリーやロジャー・ムーアが主演した娯楽映画として有名だろう。

このシリーズ映画の "売り" として、美女やアクション・シーンと同じくらい "名物" となっているのが、度々繰り広げられるカー・チェイスの場面だ。その中で主人公のジェームズ・ボンドが乗るクルマのことを、ファンは「ボンドカー」と呼ぶ。それらのボンドカーにはMI6が開発した秘密兵器が搭載されていることが多く、その "ギミック" がまた魅力の1つとなっている。



最も有名なボンドカーは、1964年に公開された映画『ゴールドフィンガー』をはじめ、いくつかの作品に登場している「アストン・マーティン DB5」だろう。排気量3,995ccの直列6気筒エンジンがフロントに搭載された、イギリスを代表する高級でスポーティなGTだ。今回のキャンペーンに付くミニカーでは、リアのトランクに仕込まれたせり出し式装甲版が再現されている。

アストン・マーティン DB5がボンドカーの "キング" なら、日本を舞台にした1967年の作品『007は二度死ぬ』で日本人女性スパイ、アキがボンドを乗せて東京を走り回る「トヨタ 2000GT」は、差し詰めボンドカーの "クイーン" といったところだう。「撮影の際、俳優の顔がよく見えるように」との理由から、ルーフを切り取り、オープンカーに改造された姿は、またオリジナルとは違った美しさを感じさせる。



1977年、我が国ではスーパーカー・ブームの真っ直中に公開された『私を愛したスパイ』では、初代「ロータス・エスプリ」が活躍する。ジョルジエット・ジウジアーロが描いた直線基調のデザインを持つこのクルマは、敵に追われて海に落ちると、なんと潜水艦に変形する "水陸両用スーパーカー" だったという設定。今回のキャンペーンでは、2缶用の大きなサイズにこの潜水艦バージョン、1缶用の小さなミニカーには1981年の作品『ユア・アイズ・オンリー』に登場した「エスプリ・ターボ」が選ばれている。

1987年公開の『リビング・デイ・ライツ』には久しぶりにアストン・マーティンが登場。5,340ccという排気量の大きなV型8気筒エンジンを積んだ、その名も「アストン・マーティン V8」というモデルの高性能版「V8 ヴァンテージ」だ。2缶用のミニカーは、サイドシルから格納式アウトリガーが引き出せる作りになっている。劇中ではこれを使って凍った湖の上を "滑走" する。



一時期、007映画にはアストン・マーティンに替わって "諸事情" によりBMWが何度か登場しているが、1999年公開の『ワールド・イズ・ノット・イナフ』では、排気量4,941ccのV型8気筒をフロントに搭載する高級オープン・スポーツ「Z8」が起用されている。4年間で約5,700台しか生産されず、今となっては稀少なクルマなのだが、映画の中では敵のヘリコプターに装備されたノコギリで真っ二つに切断されてしまう。撮影時には「シボレー・コルベット」にZ8のボディを架装した車両が使われたとか。

ボンドにBMWが似合うかといえば、否定的な意見が(特にイギリス方面からは)多かったようで、この後のボンドカーには最新式のアストン・マーティンがまた採用されるようになった。2006年の『カジノ・ロワイヤル』には、5,935ccV型12気筒エンジンのフラッグシップ・モデル「DBS」が "ワールド・プレミア" 、つまりモーターショー等で実車が公開される前に、スクリーンで初披露されたのだった。先述のBMW Z8とは意外な共通点があるのだが、お分かりだろうか。ミニカーを並べて眺めてみるとお気付きになるかも知れない。実はデザインを手掛けたのが、同じヘンリク・フィスカーという人物なのである。



今回のキャンペーンでは、これらボンドカーの他に、「Qボート」と小型ジェット機「アクロスター」もラインアップされている。2缶用と1缶用では車種がほぼ同じで(前述のロータス・エスプリは微妙に異なるが)、大きさが異なる(アクロスターは2缶用のみ)。どちらもなかなかの出来映えであり、「缶コーヒーのオマケ」ということを考えれば文句の付けようがない。ただし、塗装のムラ、キズなどが個体によっては結構見られるのだが、これは致し方なし、と言ったところだろう。それにしても、対象年齢層が高めと思われるこのシリーズにまで、わざわざゼンマイを仕込んで「プルバックカー」にするのは何故なのだろう? お陰で1缶用のトヨタ 2000GTは、シートの代わりに駆動機構が室内に張り出しているという無残な姿になってしまったことが残念だ。

いつものように、この手のキャンペーンは対象商品がなくなり次第終了。競争率の高そうな車種もあるので、欲しい方はお早めにお近くのコンビニエンス・ストアまで。


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