【速報】F1第3戦中国GP決勝結果!
2012年F1第3戦中国GP決勝レースが15日、上海インターナショナル・サーキットで行われた。ピット戦略が分かれたことにより、最後まで順位が分からなかったこのレース。先ほどお知らせした結果速報に続いて、画像とリポートをお届けしよう。

前日の予選では、メルセデスニコ・ロズベルグが素晴らしい速さを見せてポールポジションを獲得。2位のタイムを記録したマクラーレンルイス・ハミルトンは、ギアボックス交換によるペナルティから5グリッド降格となり、7番手からのスタートとなった。代わって最前列にはもう1台のメルセデス、ミハエル・シューマッハが並び、2列目にザウバー小林可夢偉ロータス・ルノーキミ・ライコネン、その後列にはマクラーレンのジェンソン・バトンとレッドブルのマーク・ウェバーという順番でレース開始を待つ。前座レースで車両から洩れたオイルが、可夢偉のスタート位置右側に残っているという情報が気になる。



そして現地時間15時、日本時間16時に中国GP決勝レースがスタート。
路面に残ったオイルの影響か、それともマシンの電子制御系が不調だったのか、可夢偉のスタートは決してミスをしたわけではないのだが、動き出してからすぐの伸びが鈍い。隣のライコネンに先行され、それを後ろのバトンが2台まとめて一気に抜いて行く。出遅れたことによって1コーナーでイン側に入れず、行き場をなくして思うように加速できない可夢偉は、続いてハミルトン、さらに8番手からスタートしたザウバーのチームメイト、セルジオ・ペレスにも抜かれ、7位に後退。

ポールポジションから綺麗なスタートを決めたロズベルグは、早くも後続との差を広げていく。2位はシューマッハ、そして3位にバトン。続いてライコネン、ハミルトン、ペレス、可夢偉と続く。その後ろでは、9番手からスタートしたフェラーリフェルナンド・アロンソが、ウェバーをオーバーテイク。予選で11番手と振るわなかったレッドブルのセバスチャン・ベッテルだったが、挽回するどころか、14位にまで順位を落としてしまった。



5周目にトップのロズベルグと2位のシューマッハは2秒差、6周目には2.6秒差と周回を重ねるごとに開いていく。シューマッハが3位以下を抑えてしまっている形だ。

6周目が終わったところで、まずウェバーがピットへ戻り1回目のタイヤ交換。硬めのミディアム・タイヤに履き替える。

相変わらずシューマッハがフタをしてしまい、ロズベルグは9周目に2位との差を4秒以上に拡げていく。これを見て9周目の終了時に可夢偉、そしてベッテルがタイヤ交換。早めに動いて、フタをされている上位陣を後ほど逆転しようという狙いだ。次の周には4位ライコネンと5位ハミルトンが同時にピットへ。マクラーレンのピットクルーはここでハミルトンをライコネンの前で送り出すことに成功。ライコネンは、先ほどタイヤ交換を終えたウェバーよりも後ろという位置でコースに戻る。さらにその後ろが可夢偉という順位だ。



続いて次の周に3位のバトンが、さらに次の12周目終了時には、2位のシューマッハと4位アロンソがピットへ戻ってタイヤ交換。だがこの時、メルセデスのピットでは、シューマッハの右前タイヤをきちんと装着していない状態でコースに送り出してしまうという不手際が発生。コースに戻ったシューマッハはこのため、間もなくマシンを止めざるを得なくなり、これでリタイヤ。チームには後ほど、5,000ユーロ(約53万円)の罰金が科せられた。

13周目を終えた時点で、トップを独走していたロズベルグがタイヤ交換へ。
これで1位はペレス、2位にフェラーリのフェリペ・マッサという、まだタイヤ交換をしていないドライバーたちが上位に来て、ロズベルグは続く3位でコースに復帰。4位がバトン、5位にハミルトン、6位ウェバー、7位ライコネン、8位アロンソ、そして9位が小林可夢偉という順位になる。



16周目まで引っ張って、ペレスが1回目のタイヤ交換へ。どうやらチーム内でも可夢偉とは作戦を分け、タイヤ交換を1回少ない回数で済ませるつもりらしい。ピットでロスする時間は少ないが、同じタイヤでそれだけ長く走らなければならないという難しさがある。対して可夢偉は、前日の予選第1ラウンドを他のクルマよりも少ない周回数でクリアしたため、持っているタイヤに余裕があるから、あえてリスクは犯さず、上位陣とほぼ同じタイミングでタイヤを替えるという真っ向勝負の作戦だ。この時、可夢偉の後ろはロータス・ルノーのロマン・グロージャン。ペレスはその後ろでコースに復帰。

17周目、ロズベルグがマッサをパスしてトップに返り咲き。18周目の終わりにようやくマッサが1回目のタイヤ交換へ。

19周目には早めにタイヤ交換を終えて後ろから追い上げて来たベッテルが、ペレスを抜いて9位へ。

この時点で順位は、1位ロズベルグ、2位バトン、3位ハミルトン、4位ウェバー、5位ライコネン、6位アロンソ、7位可夢偉、8位グロージャン、9位ベッテル、10位ペレスというトップ10。

21周目を走り切ったウェバーが2回目のタイヤ交換へ。マッサの後ろ、14位でコースに戻る。次の周にはハミルトンもピットへ。こちらはマッサとウェバーの間でコース復帰。

2周後の24周を走り終えたときにバトンが、さらに次の周で小林可夢偉が2回目のタイヤ交換へ。

この辺りでは、フレッシュな3本目のタイヤを履いたドライバーと、2本目のタイヤでコースに留まるドライバーが混在しており、前者が後者を抜く(抜かなければならない)というシーンが多くなる。26周目にハミルトンがマッサの前へ。昨年は度々激しくやり合い、接触するシーンも何度か見られたこの2人。だが今回は作戦が異なるため、そんな "バトル" はなくて済んだ。現状ではマシンの性能差が大き過ぎて "ケンカ" にならない、とも言える。
続いてウェバーもマッサをパス。同様に、バトンもペレスを抜いて行く。



27周目を終えたところでアロンソが、さらに次の周ではライコネンもピットへ戻って2度目のタイヤ交換。

30周目、マッサにピットから「君とは作戦が違うのだから、アロンソに前に行かせろ」と無線で指令が飛ぶ。これは "禁止されているチーム・オーダー" ではないのだ。31周目にバトンが、まだ一度しかタイヤを交換していないベッテルの前へ出る。この周を走り終えたところで、ベッテルが2度目のタイヤ交換へ。次の周には、同じように一度のタイヤ交換でここまで粘って2位を走行していたグロージャンがピットへ戻りタイヤを替える。

これで順位は、1位ロズベルグ、2位バトン、3位ペレス、4位ハミルトン、5位ウェバー、6位アロンソ、7位にウイリアムズ・ルノーのパストール・マルドナド、8位マッサ、9位ライコネン、10位可夢偉、11位ベッテル、12位グロージャン。ロズベルグ、ペレス、マルドナド、マッサはまだ一度しかタイヤ交換をしていない。

そんなペレスの前に出たいハミルトンだが、なかなか抜けず。後ろからウェバーが仕掛けて来るが、これも抜かせず。

34周を走り終えたところで、1位走行中のロズベルグが2回目のタイヤ交換へ。バトンの後ろ、2位でコースに戻る。次の周にはペレスが、こちらも2度目のタイヤ交換。

38周目が終わる頃には、「3ストップ作戦」のドライバーたちが3回目のタイヤ交換の時期になる。まず、ハミルトン、アロンソ、小林可夢偉がピットへ。次の周でバトンが同様にピットへ戻る。ここでマクラーレン・チームにトラブル発生。バトンの左後タイヤの交換に手間取ったのだ。しかし幸い(争っているチームにとっては残念ながら)、順位を失うほどではなかったようだ。

41周目、こちらは「2ストップ作戦」のマッサが2回目にして最後のピットイン。これで順位は、1位ロズベルグ、2位ライコネン、3位ベッテル、4位バトン、5位グロージャン、6位ウェバー、7位にウイリアムズ・ルノーのブルーノ・セナが予選14位から上がってきた。そして8位にハミルトン、9位マルドナド、10位アロンソ、11位ペレス、12位にフォースインディアのポール・ディ・レスタ。小林可夢偉は13位。あとは彼の前を走行中の、2度のタイヤ交換で踏ん張っている何台がもう一度ピットインするか、だ。



そしてそろそろレース終盤。3ストップ作戦のドライバーは、2ストップ作戦を採ってきたドライバーをコース上で抜かなければならない。43周目、アロンソがマルドナドをパスしようとして珍しくミス。コースの外にはらむ。この隙にペレスに抜かれてしまう。ハミルトンはセナを難なくオーバーテイク。

45周目、グロージャンがコースアウト。ハミルトンとウェバーだけでなく、セナにも抜かれてしまう。その後ろでは、アロンソがペレスを抜き返して9位に。

1位を独走中のロズベルグは危なげなくリードを保っているが、2位で粘り続けるライコネンのペースが落ち、以下6位ハミルトンまでが接戦状態。48周目、5位のウェバーがコースオフしてハミルトンと順位が入れ替わる。その時、いよいよライコネンのタイヤが限界となり大幅にペースダウン。ハミルトン、ウェバー、グロージャン達が次々と抜いて行く。

50周目、2ストップ作戦のチームメイト、ペレスを小林可夢偉がパス。僅かに幅寄せして抵抗を見せるペレス。チームメイト同士とは言え、異なる作戦で順位を争っているわけだから、ドライバーとしての意地がある。

52周目にはタイヤが苦しくなっている2位のベッテルを、バトンがストレート・エンドの14コーナーで、ブレーキング勝負でオーバーテイク。抜かれたベッテルを、55周目にハミルトンが、さらに56周目にはウェバーが抜いて行く。8位走行中のマルドナドにも、アロンソとその後ろから可夢偉が迫るが、結局追い抜くことはできなかった。



そしてチェッカーフラッグ。昨日から一人だけ異次元の速さを見せたニコ・ロズベルグが、ポール・トゥ・ウィンで、F1参戦111戦目にして初優勝を決める。メルセデス・ベンツがF1で勝利したのは、1955年9月にモンツァでファン・マヌエル・ファンジオが記録して以来のことだ。ちなみにニコの父親は1982年のF1世界チャンピオン、ケケ・ロズベルグ。ロズベルグ家のF1優勝は1985年の最終戦オーストラリアGP以来となる。



2位は好スタートで順位を上げたジェンソン・バトン。ルイス・ハミルトンは、これで開幕戦から3戦連続で3位。今季はまだ1勝も挙げていないが現時点のポイント・リーダーだ。3番手スタートで期待された小林可夢偉は10位に終わった。スタートやオープニング・ラップで抜かれたドライバーと、そして2ストップ作戦で順位を上げた何人かのドライバーたちに、前でゴールされてしまった。集団に囲まれず、一人で走っていたときの速さは、ファステスト・ラップ(レース中で最も速いラップタイム)を記録したことで証明されている。マシンの競争力は高いのだから、またチャンスは来るはず。期待して来週のバーレーンGPを待ちたい。次戦の決勝レースは22日、日本時間午後9時スタートだ。




優勝  ニコ・ロズベルグ(メルセデス)
2位 ジェンソン・バトン(マクラーレン・メルセデス)
3位 ルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
4位 マーク・ウェバー(レッドブル・ルノー)
5位 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・ルノー)
6位 ロマン・グロージャン(ロータス・ルノー)
7位 ブルーノ・セナ(ウイリアムズ・ルノー)
8位 パストール・マルドナド(ウイリアムズ・ルノー)
9位 フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)
10位 小林可夢偉(ザウバー・フェラーリ)
11位 セルジオ・ペレス(ザウバー・フェラーリ)
12位 ポール・ディ・レスタ(フォースインディア・メルセデス)
13位 フェリペ・マッサ(フェラーリ)
14位 キミ・ライコネン(ロータス・ルノー)
15位 ニコ・ヒュルケンベルグ(フォースインディア・メルセデス)
16位 ジャン・エリック・ベルニュ(トロロッソ・フェラーリ)
17位 ダニエル・リカルド(トロロッソ・フェラーリ)
18位 ヴィタリー・ペトロフ(ケータハム・ルノー)
19位 ティモ・グロック(マルシャ・コスワース)
20位 シャルル・ピック(マルシャ・コスワース)
21位 ペドロ・デ・ラ・ロサ(HRT コスワース)
22位 ナレイン・カーティケヤン(HRT コスワース)
23位 ヘイキ・コバライネン(ケータハム・ルノー)

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Image Credit: Clive Mason, Mark Thompson, Paul Gilham/Getty | Mark Baker, Greg Baker, Andy Wong, Aly Song/AP | Sauber Motorsport AG

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