ダイドードリンコでは、いまコンビニエンス・ストアで「デミタスコーヒー」を買うと、写真のような「MINI」のプルバックカーが付いてくるというキャンペーンを実施中だ。

1959年に誕生した傑作小型車「MINI」は、当時イギリス最大の自動車メーカーだったBMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)によって、モーリスとオースティンの2つのブランドから発売された。
スエズ動乱に端を発する原油価格高騰を受けて、BMC会長サー・レオナード・ロードから新しい経済的な小型車を開発するよう命じられた天才自動車技術者アレック・イシゴニスは、「マシン・ミニマム/マン・マキシマム(機械には最小空間を、人には最大空間を)」というコンセプトを可能な限り実現するため、エンジンとトランスミッションを一体化して小さなボンネットの下に横向きに収め、前輪を駆動させるという画期的なアイディアを生み出した。現代の小型車では90%以上が採用しているエンジン横置きFFレイアウトである。この "発明" によってMINIは、わずか3mちょっとの全長に、大人4人を座らせることができたのだ。
さらに「マシン・ミニマム」はパワートレインだけでなく、サスペンションの設計にも及んだ。現在ではユニークな小径自転車の発明者としても知られるダンロップの技術者アレックス・モールトンは、円錐形のゴムを使ったラバーコーン・サスペンションをMINIのために発明したのである。



これらのユニークなパッケージングと足回りは、MINIに「小さい」「経済的」という以外にも思わぬ副産物をもたらす。優れたハンドリング性能である。それを発見したのは、F1で2年連続コンストラクターズ・チャンピオンを獲得した「クーパー」を率いるジョン・クーパー。彼はイシゴニスと共同で、ツーリングカー・レースでも勝てる "MINIの高性能モデル" を開発する。今ではひょっとしたら「ミニ」という名前より有名な「ミニ・クーパー」の誕生である。

その後、1960年代にMINIはモンテカルロ・ラリーで優勝したり、多くのセレブリティや芸能人が乗り回したことで世界中にその名前と愛らしい姿が知れ渡り、やがて時は流れて1990年代になっても、イギリスから遠く離れた東洋の島国で大人気となったりしながら、1999年までなんと40年間もフル・モデルチェンジされることなく生産が続けられたのだった。

そして2001年、生産終了となったMINIと入れ替わるように発売されたのが、BMCに代わってMINIの生産権を持つドイツのBMWが開発した、まったく新しいMINIだった。"ミニ" と呼ぶにはやや大き目の車体を持ちながらも、過去の偉大なるご先祖様の面影を宿した小型車は、やはり世界中で人気を博し、生産台数とバリエーションを増やし続けていることはご存じの通り。



さて、話を缶コーヒーに戻そう。
今回の「DyDo MINI プルバックカーコレクションキャンペーン」では、「BMC MINI」と「BMW MINI」の両方をラインアップ。「クラシック MINI」の方は、1962年から1967年まで作られていた「Mk1」と呼ばれる初期モデルの「クーパー」だ。ヒンジのあるドアや、スライド式のサイド・ウインドウ、そして高性能モデルの印である、リアの両側に設けられた給油口まで、なかなか正確に再現されている。オールド・イングリッシュ・ホワイトのボディにブラック・ルーフという渋めのノーマル仕様と、伝説のモンテカルロ・ラリーで活躍した勇姿を思わせる、レッド・ボディとホワイト・ルーフのワークス・カラーを纏ったラリー・バージョンの2種類だ。よーく見ると、ホワイトのクルマは「オースティン」、ラリー・カーの方は「モーリス」のエンブレムがフロントに付いている。

ドイツで開発されてイギリスで生産される「ニュー MINI」の方はというと、このプルバックカーのモデルになっているのは、2006年に登場した2代目。黄色いエントリー・グレードの「ワン」と、チェッカーフラッグがルーフに描かれたブラックの上級モデル「クーパー」、そしてユニオンジャック・ルーフ/ブルー・ボディとサンルーフ/レッド・ボディという2台の高性能版「クーパーS」が揃っている。



「缶コーヒーのおまけ」という限られたコストの中、細部が省略されてしまうのは仕方ないが、全体のプロポーションは新旧どちらも、実車の雰囲気をなかなか上手く再現していると言えるだろう。ただし、せっかく3種類の型で6タイプを作り分けるためにカラーリングやデカールで工夫を凝らしているのに、その塗装に雑なものが見受けられるのは残念。個人的には旧型、Mk1のリアルなカタチに感心させられた。いくつか買い集めて、アーモンド・グリーンやサーフ・ブルーにボディを塗り直してみたい。

仕事の合間にデスクの上を走らせて和むのもいいし、お子様と競争しても遊べそう。腕に覚えのある方はリペイントとディテール・アップでさらに精巧なミニチュアに仕上げてみるのもよいのでは?

この手のキャンペーンの常で、「景品がなくなり次第終了」とのこと。気になる方はお早めにコンビニまで。お店によっては扱っていなかったり、まだ並べていないらしいところもあるので、お目当てのモデルがなかったら他の店舗を回ってみるとよさそうだ。

「DyDo デミタスキャンペーン」


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