ルノーは、主力車種「メガーヌ」をベースに同社のモーター・スポーツ部門がチューンしたホット・モデル「メガーヌ ルノー・スポール」の最新バージョンを発表。ヨーロッパでは今年の春に発売される。

フォルクスワーゲンの「ゴルフ」などが属するCセグメントと呼ばれるクラスに向けて、フランスのルノーが送り出すちょっと大きめのコンパクト・カーが「メガーヌ」だ。このクラスのクルマは、どれも豊富なボディ・バリエーションを展開しているが、メガーヌも例に洩れず、5ドア・ハッチバックをはじめステーションワゴンや3ドア・クーペ、カブリオレなどが揃っている。中でも最もスタイリッシュなクーペ・ボディのメガーヌをベースに、F1やラリーで数々の実績を上げてきたルノーのモーター・スポーツ部門「ルノー・スポール」が、実戦で培われたノウハウを注ぎ込み、エンジン、足回りはもちろん内外装に至るまで手を入れた高性能バージョンが「メガーヌ ルノー・スポール(RS)」である。



フランスを代表するホットハッチとして、ヨーロッパだけでなく日本の欧州車ファンの間でも確かな評価を得ているメガーヌ RSだが、今年1月にメガーヌ・ファミリーがフェイスリフト(マイナーチェンジ)されたことを受け、やや遅れてこのホット・バージョンにもアップデートが施された。

ボディのフォルムは今までとほとんど変わらず、新たに採用されたLEDデイタイム・ランニング・ライトが外観上では最大の変更箇所かも知れない。赤く塗られたフロント・ノーズとリア・ディフューザー、サイド・ストライプは「レッド・デザイン・パック」と呼ばれるオプションだそうだ。

注目したいのは中身の方。排気量1.998ccの直列4気筒「F4R」エンジンは、ターボのブースト圧をこれまでの2.3barから2.5barに高め、最大出力は250psから265psへ向上、最大トルクも34.7kgmから36.7kgmに増強されている。これはつまり、昨年ドイツ・ニュルブルクリンク・サーキットにおいて8分7秒97という市販前輪駆動車最速ラップを叩き出した限定生産モデル「メガーヌ RS トロフィ」と同スペックの心臓が与えられたことを意味する。これにより、0-100km/h加速は0.1秒短縮されて6秒フラットを記録、最高速度は約3km/h上がって254km/hに達するという。このメガーヌ RSの最新バージョンは、車名にパワーを表す数字が誇らしげに入り、「メガーヌ ルノー・スポール 265」と名乗るようになった。



メガーヌ RS 265は、ヨーロッパではこれまでと同様(そして他のルノー・スポール・モデルとも同じ様に)、公道におけるスポーティな走りを想定したスタンダードな仕様の他に、「シャシー・カップ」と呼ばれるサーキットに照準を合わせたよりハードな足回りを持つ仕様も用意されている。こちらはLSDが標準装備となり、真っ赤なブレンボ製キャリパーとスリット入りディスクでブレーキも強化、サスペンションには硬めのスプリングとダンパーが組まれ、アンチロール・バーも装備される。マットブラックの18インチ「ティボール」ホイールに履くタイヤは、235/40R18サイズのミシュラン・スポーツ2。なお、現在日本で販売されているメガーヌ RSはシャシー・カップ仕様のみだから、メガーヌ RS 265も日本にはこちらが導入されるのかも知れない。



イメージ・カラーをイエローからブラック&レッドに変え、ますます "チューンド・カー" の色合いを強めたメガーヌ ルノー・スポール 265。イギリスにおける販売価格は僅かに値上がりするようだが、日本では現状の385万円からどのくらい踏ん張ってくれるか。速いフランス車がお好みの方には、「プジョー 208 GTI」と並んで今年最も "ホット" なモデルになりそうだ。

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