跳ね馬の次は三叉の槍! 「アバルト695トリブート・マセラティ」の画像が公開!
フィアットは、3月8日に開幕するジュネーブ国際モーターショーにおいて、「アバルト500C」をベースに、マセラティとのコラボレーションによって製作した限定モデル「アバルト695トリブート・マセラティ」をお披露目すると発表。一足先にその画像を公開した。

フィアットの量産モデルに、1ランク上の性能とスポーティな内外装を与えた高性能版が、サソリのエンブレムで知られるアバルトだ。それだけでもイタリア車好きからは熱い視線を注がれる特別なモデルなのに、フィアットは同グループ内に擁する高級ブランドから、そのイメージとデザイン手法を拝借し、さらにスペシャルなモデルを作り上げ、限定台数をスペシャルな価格で販売するというビジネスを着想する。その第1段が2010年に発売された "とても小さな跳ね馬" 、「アバルト695トリブート・フェラーリ」だった。全長3.7m以下、排気量1.4リッターのクルマに日本では569万5,000円という価格が付けられたにも拘わらず、150台が瞬く間に完売。このビジネスに需要があるということを証明した。



今回発表された第2段は、フェラーリと同じくらい伝統があるイタリアの名門ブランド、マセラティがコラボレーションのお相手。ベース・モデルには、電動開閉式ソフトトップ・ルーフを備える「フィアット500C」の高性能版「アバルト500C」が選ばれた。

1.4リッター直列4気筒ターボ「Tジェット」エンジンの出力を180psに引き上げ、パドル・シフト付き2ペダル式トランスミッション「アバルト・コンペティツィオーネ」ギアボックスと組み合わせたドライブトレインや、強化した足回りにブレンボ製ブレーキを組み込むというメカニカルな部分のチューニングは「トリブート・フェラーリ」と共通だが、内外装はマセラティの現行モデル「グラン・ツーリズモ」から引用したエレガンスを全面に散りばめた仕立てになっている。



インテリアはベージュとマット・ブラックの2トーンでまとめられ、サベルト製スポーツ・シートはポルトローナ・フラウ製の本革張り。ダッシュボードとセンター・コンソールにカーボンファイバーが貼り込まれている。ボディ・カラーにはマセラティのビスポーク・カラーとして設定されている「ポンテヴェッキオ・ボルドー」が採用された。17インチ・ホイールのデザインは、「グラン・ツーリズモ S」の「ネプチューン」ホイールを模したものだ。「レコルド・モンツァ」という懐かしい名前が付けられたエグゾースト・システムそれ自体はトリブート・フェラーリと共通だが、テールエンド・パイプの形状が(トリブート・フェラーリの丸形4本出しから)楕円の2本出しに変更されている。これもグラン・ツーリズモ Sに倣った仕様である。



レーシィなアバルト695トリブート・フェラーリに対し、エレガント路線を狙ったトリブート・マセラティ。オプションとして、イタリアの高級鞄メーカーであるトラモンターノ社が特別に製作した本皮革製トラベル・バッグも用意されるとか。そんなところも含めて、ますます「アストン・マーティン・シグネット」と競合する "小さな高級車" の様相が濃くなったが、こちらはエンジンまでイタリア製、しかも専用チューンというところが魅力か。世界で499台が限定販売される予定だ。価格は未定だが、トリブート・フェラーリよりも高くなると予想されていることから、もし日本に来れば600万円前後になるだろうか。

街乗り用の小型車でもトライデントが付いたクルマに乗りたい方、あるいは飛び切り豪華でお洒落で稀少なスモール・カーが欲しい方、そしてなおかつ、そのためにはかなりの出費も惜しまないという方が世界中にどれだけいらっしゃるのかは知らないが、少なくとも499人を上回ることは間違いないと見られる。小さなイタリア車を巡る争奪戦は今回も激しくなりそうだ。

(追記:後に市販される際には「アバルト695エディツィオーネ・マセラティ」と名前が改められ、日本では2013年2月1日より499万円で発売された)


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