トヨタは2日、富士重工業と共同で開発したFRスポーツ「86(ハチロク)」を4月6日に発売すると発表した。ustreamの公式チャンネルではその様子が配信されているので、合わせてご紹介しよう。

開発期間中から「FT-86」というコードネームですでによく知られていたトヨタ 86は、1.998ccの排気量から最高出力200psと最大トルク20.9kgmを発揮する水平対向4気筒エンジンを、車体フロントに低く、後ろ寄りに搭載し、後輪を駆動する2+2シーターのスポーツカー。トヨタが主に企画とデザインを担当し、富士重工業(スバル)が設計と生産を受け持つという。昨年の東京モーターショーで兄弟車「スバル BRZ」とともに一般公開され大いに人気を集めた。

今回発表されたのは、今まで明らかにされていなかった発売日と価格、グレード設定、ボディ・カラーなど。とはいえ、これまで既にどこからか情報がリークされていたので、もうご存じの方も多いかも知れない。今回正式に発表された概要を改めてご紹介しよう。


用意されるグレードは全部で4種類。最廉価グレードの「RC」は、塗装されていない素地状態のバンパーが付けられた状態で販売され、スチール製16インチ・ホイールも交換前提。主に競技用またはカスタムのベースとして販売されるわけだが、エアコンがオプションとしても装着できないので、街乗りにはスパルタンに過ぎるだろう(ヒーターは付く)。価格は唯一200万円を切って199万円。6速MTのみの設定だ。スピーカーやカップホルダーはもちろん、助手席ウォークイン機構も省かれているので、いっそ後部座席は取り外しロール・ケージを入れ、ナンバー付きレース・カーのように仕上げてストイックな態度で乗り回せば、なかなかカッコイイかも。



標準グレード、というよりこちらが事実上廉価グレードとなりそうな「G」は、マニュアル式エアコンや2個のスピーカー、荷室ランプなど、付いていて欲しい装備はほぼ揃っている。6速AT仕様も選べるし、MT車にはLSDもオプションで付けられる。ホイールは16インチだがアルミ製となり、205/55R16サイズのタイヤを装着。上級グレードと差別化されるアイテムとしては、ハロゲン・ヘッドランプ、ウレタン製ステアリング・ホイール&シフト・ノブ、樹脂製ペダルなどだが、どれも充分に用途は足りるし、購入後に交換・後付けも可能なものがほとんどだ。この「必要充分グレード」の価格は、6MTが241万円、6ATが248万円。

上級グレードの「GT」になるとエアコンがフルオートになり、LEDクリアランス付きディスチャージ・ヘッドランプとフォグランプ、スマート・エントリー&スタートシステムが標準で装備される。ステアリング・ホイール、シフト・ノブ、パーキング・ブレーキには本革が奢られ、足元にはアルミ製スポーツ・ペダル、6個のスピーカーとトルセンLSDも装備。ホイールは17インチとなり、215/45R17サイズのタイヤを履く。AT車はステアリング・ホイールの裏に付けられたパドルでギア・チェンジが可能。シート表皮は全部で3種類が用意され、内装カラーにレッドを選ぶこともできるようになる。価格は6MTが279万円、6ATが287万円。諸費用を入れた支払総額は300万円を越える。

そんな装備充実の「GT」に、さらにアイテムを追加した最上級グレードが「GT "Limited"」だ。外装にリア・スポイラー、リア・フォグランプ、フロア・アンダー・カバーが付けられた上、スポーツ・ブレーキパッドも装着され、シート表皮には本革とアルカンターラが使用される。価格は6MTが297万円、6ATが305万円。なお価格はいずれも消費税込み。

全グレード共通のボディ・カラーは白・銀・灰・黒・赤・オレンジ・青の7色。白(サテンホワイトパール)は3万1,500円高となる。




購入後にカスタマイズをお考えならベースは「G」で充分、そのままお乗りになるなら「GT」がお勧め、資金に余裕があり少しでも上級装備を、という方には「GT"Limited"」、ということになるだろうか。残念なのは「RC」。もし10万円程度のオプションでエアコンが付けられたら、若いドライバーにとっては嬉しい、またベテランのマニアにとっても楽しい "素材" となったであろうに。

東京オートサロンに出展されていた純正アクセサリー・ブランド「モデリスタ」のドレスアップ・パーツや、トヨタのレーシング・カー開発を手掛ける「TRD」からもエアロキットや18インチ・鍛造ホイール、マフラー、車高調整式サスペンション、ブレーキなどのカスタマイズ&チューニング・パーツがすでに発表されている。



なお、トヨタでは86の発売に合わせて、専門スタッフが対応・サービスを提供する「AREA 86」を全国の取り扱い販売店に設置するという(283店舗)。試乗車も用意され、「スポーツカー好きが集う大人のたまり場」をショップコンセプトにするというから楽しみだ。他にも、「86が認定する全国の峠でのドライビングを楽しめるよう、各種コンテンツを提供」したり、「86オーナーの交流サイトの開設」、「86のシンボルマークをあしらったオリジナル商品の制作」など、86を盛り上げるための仕掛け作りに、熱心に取り組む模様。86ワンメイク・レースの開催も計画されているそうだ(2013年度開催を目標)。



86の「お披露目会」は、4月7日・8日に、全国から選ばれた販売店に設置されるAREA 86にて開催される。86の購入は一般店舗でも可能だが、展示・試乗車はAREA 86のみとなるので、トヨタ公式サイトからお近くのAREA 86設置店舗をご確認の上、足を運んでいただきたい。

TOYOTA 86 公式サイト



■関連リンク
【ビデオ】トヨタ、「FT-86」改め「86(ハチロク)」を正式公開!
【東京モーターショー2011】トヨタ期待の新型スポーツ「86」!スバルとはココが違う!
【東京オートサロン2012】トヨタのFRスポーツ「86」を、モデリスタ&TRDが早速カスタマイズ!
【PR】トヨタ 86の購入を考える前に!まずは現在お乗りのクルマの買い取り価格を調べてみよう!