スズキは2台の「スイフト スポーツ」を「東京オートサロン2012 with NAPAC」の会場に展示していた。1台は純正アクセサリーによってドレスアップしたイエローの市販モデル。そしてもう1台は「レーシィとラグジュアリーの融合」をテーマにカスタマイズしたというホワイトパール・ボディの参考出品車だ。

スズキが昨年の東京モーターショーで発表したスイフト スポーツ」は、コンパクト・カー「スイフト」をベースとするホット・ハッチ。専用にチューニングされた足回りを持ち、136psを発揮する1.6リッター・エンジンが6速MT(またはハドルシフト付きCVT)と共に搭載されている。



まずご紹介するのは、スズキがそのスイフト スポーツのために用意している純正アクセサリーを取り付けた車両だ。チャンピオン・イエローに塗られたボディには、前後アンダー・スポイラーやヘッドランプ・ガーニッシュを装着。フロント・グリルやフォグランプ・ベゼルはメタリック・シルバーのものと交換されている。インテリアは、ドアやセンター・コンソールがヘアライン仕上げのアルミ調パネルで統一され、サイドブレーキに本革のカバーが付けられていた。外装パーツは約17万円、内装パネル類は約12万円程度で揃うそうだ。

これらのアクセサリーは、スイフト スポーツを担当されたデザイナーの方が監修しているそうで、今回会場でお話を伺ったところ、リア・バンパーの下部に「ボディ色を通したかった」そうである。なるほど、ノーマルなスイフト スポーツと比べると、ボトムの安定感が増しているように見える。




新型スイフト スポーツは「アグレッシブ&ディグニティ」をデザイン・テーマとしているそうだが、「それと同じテーマをまったく違うアプローチで表現した」というのが、「スイフト スポーツ カスタマイズ 2012」と名付けられたコンセプト・モデル。モノトーンで統一された内外装は、抑えた色使いながら華やかで色気のある雰囲気を醸し出しており、ファッションの世界で一頃言われた「ジミハデ」という言葉を思い出す。



スノー・ホワイトパールのボディには、スイフト スポーツの特長でもある上下に2分割されたフロント・グリルとフォグランプ・ベゼルにユニークなブラック・メッキを施し、「敢えて後付け感を出したかった」という前後スポイラーはピアノ・ブラックで塗られている。車高は40mmほど落とされ、ワンオフで作られたというOZのホイールは18インチにインチアップ。215/35R18というサイズの「ポテンザRE050A」が装着されていた。5本スポークの間から、エメラルド・グリーンに塗られたプロジェクトμの4ピストン・ブレーキ・キャリパーが覗く。

内装も白と黒でまとめられ、シートはレカロ社製に交換。ドアの内張やダッシュボードの上にはスウェードが張られている。所々に見られるクロームメッキのパーツが、マットなインテリアにアクセントを与えていた。



デザイナーの方のお話によれば、サイドステップやバンパーの下側がグレイ・メタリックで塗り分けられていた先代に比べ、新型スイフト スポーツは統一感のあるエクステリアに仕上げられていることから、「カスタムしにくいのではないかと」感じていたそうだ。「そこで、我々本職(のデザイナー)からのアプローチとして」製作したのが、この「スイフト スポーツ カスタマイズ 2012」だという。つまり、ユーザーだけでなく、アフター・パーツ・メーカーやチューナーに向けての提案という意味も込められているのだ。



「レーシィとラグジュアリーの融合という、あまり例のないテーマに挑戦してみた」とのお言葉どおり、大型のリア・スポイラーや強化された足回りを持ちながらも、全体的には大人びた高級感のある仕上がりで、ノーマルでは "ボーイズ・レーサー" 的なイメージを感じさせるスイフト スポーツが、40代以上の人々に似合いそうな "大人のコンパクト・スポーツ" に見事変貌している。



この車両はサスペンションの取り付け位置が変更されていたり、また全長も量産モデルと変わっているため、市販化することは考えられていないようだが、もしこのまま市販するとなると、スウェードの内装やブラック・メッキ・パーツなどから「けっこうお高い」金額になってしまうそうだ。
しかし、そもそもヨーロッパ製のこの手のクルマに対して、車両価格で大きなアドバンテージがある(つまりお安い)スイフト スポーツなのだから、多少価格が上がってもいいからこんなバージョンをカタログに加えて欲しい、と思う人は決して少なくないのではあるまいか。ホイールやシートまで、そっくりこのままでは無理だとしても、雰囲気を崩さずに上手く量産化に落とし込めたら、現在の日本車には希有なカテゴリーのクルマが創出されそうである。


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