今年のダカールは、モトクラスが見ていて楽しかった。
KTMワークスの2人が、最初のSSから激しいトップ争いを展開し続けたからだ。昨年の覇者でもあり自身4度目の優勝を狙うM.コマ(スペイン) は、2日目にはトップに立ち、その後、チームメイトでもある最大のライバル、C.デプレ(フランス)と日々、首位を入れ替えながらの大接戦を展開してきた。しかし、最終日を残すだけとなった第13ステージでミッショントラブルで後退。その結果、デプレが、2005年大会以来コマと続けてきた優勝争いに終止符をうち自身4回目の栄冠を掴んだ。

同時に、KTMは、ヤマハBMWのワークスチームが撤退して以来の11連覇を達成したことになる。一つのジャンルからワークスチームが撤退することはそ の競技の衰退に直接的に繋がる。そうした意味からもKTMの偉業は称えられるべきで、また、KTMはプライベートライダーにもマシンの信頼性やダカールで のサービス活動の展開で絶大な人気を誇っている。因みに、今年もモト(2輪)クラスの上位10位には8台のKTMがひしめき合っていた。

さて、ある年のアフリカのラリーでの1日。難解なコースに多くの2輪、4輪にミスコースが続出した日があった。そのラリーの習わしになっている一日ごとの 表彰式で4輪のトップとなりお祝いのシャンパンを渡されたA.バタネンが言った。
「この難解なコースに一人で立ち向かった2輪の勝者こそが今日の真の勝者である」と。

そう、モトの選手は、走りながら一人でナビゲーションもしなくてはならない。当然のことなのだが、想像してみて欲しい。荒れた路面でバイクを操りながら、 ラリーのルートを示すコマ図を読み、複数のトリップメーターで距離を見て、GPSやコンパスで自らの位置と走行中のルートを確認するのである。同時に、それらの計器操作するのである。並大抵のことではない。

そのために、画像にもあるがフロントのカウルの上部が以上に大きい。そこには、2、3のトリップメーター、コマ図ケース、GPS、スピード/タコメーターまで収まり、グリップ近くのハンドルにそれらを操作するスイッチが配置されている。

また、450ccのエンジンに限定されたモトクラスのバイクには、250〜275kmを無給油で走行できるだけの燃料が入るガソリンタンクを装備しなくてはならないのである。よって、ダカールを走るバイクは燃料タンクが走っているような大柄なバイクになってしまうのだ。

2輪のプライベーターの中には、ラリー中、マシンのメンテナンスも自らで行う人たちも多い。1日、数百キロを走り、夜はキャンプ地でマシンを整備して、ま た翌日にルートを辿る。彼らにとってダカールは勝つためのラリーではなく、自らに挑戦し続けるためのラリーに思えてならない。

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