ポルシェ、新型「ボクスター」の画像と概要を発表!
ポルシェは12日、「981」型と呼ばれる新型「ボクスター」の画像と概要を発表した。特徴は、やや大きく、かなり軽くなった車体と、僅かにパワー・アップしながらも、大幅に向上した燃費だ。

ポルシェのエントリー・モデル「ボクスター」は、水平対向エンジンをミドシップ・マウントする2人乗りのオープン・スポーツカー。兄貴分の「911」と部分的にコンポーネントを共有しながらも、より排気量が少ない「フラット・シックス」エンジンを、後輪車軸の後方ではなく前方、つまり乗員の背後に搭載する。今回登場する新型は3代目にあたる。

昨年、「991」型にモデルチェンジされた911と同様、新型ボクスターも車体をスティールとアルミニウムの複合構造とすることで大幅に車両重量を軽減。詳細な数値は今のところ未公表だが、先代「987」型と比べて約100kgほど軽くなると言われている。

その新型シャシーはホイールベース、トレッドともに拡大されたが、フロント・ウインドスクリーンを前に出して傾斜角を強め、前後オーバーハングは切り詰めたという。60mm長くなったホイールベースは2,475mm。これにより居住性が改善されたとのこと。全長4,374mm × 全幅1,801mm × 全高1,282mmというボディのサイズは、先代987型よりも34mm長く、13mm低い。幅はほぼ変わらず。リアのホイール・ハウスが広がったことで20インチ・ホイールが履けるようになり、より大型のブレーキも装着できるそうだ。



ボディの外観で最も特徴的な部分は、大型化されたサイドのエア・インテークとそれに続くドアに彫り込まれたライン。「ミドシップ・レイアウト」であることを強く主張する意図があるという。縦に並んたヘッドライトのデザインは、1960〜70年代に活躍したポルシェのレーシングカーにインスパイアされたものだそうだ。LEDを採用する左右のテールランプを、継ぐように伸びたリアのスポイラーは、いわゆる「ダック・テール」のように跳ね上がり、120km/hに到達すると自動的に上昇する。

新設計された電動ソフトトップ(幌)は、全て自動で開閉可能。頭上のロック・レバーを手で操作する必要がなくなった。車外からもリモコンで操作することが可能だ。オープンにしたときにはトップの一部がシート背後に剥き出しで収まる。トノ・カバーはない。



エンジンは2種類。その排気量によってこれまで通り「ボクスター」と高性能版「ボクスターS」の2グレードがラインアップされる。楕円のシングル出しマフラーがボクスターで、丸形2本出しがボクスターS。トランスミッションは6速MTまたは7速「PDK(ポルシェ・ドッペル・クップルング)」と呼ばれるデュアルクラッチ式セミATが組み合わされる。

ベーシックなボクスターに積まれるのは排気量2,706ccの水平対向6気筒。最高出力265psと最大トルク28.6kgmを発揮する。987型の2,892ccからダウンサイズされたわけだが、今回新たに直噴化され、パワーは10psアップした(トルクは1.0kgmダウン)。軽くなった車両重量のおかげもあり、0-100km/h加速は6速MTで5.8秒、7速PDKで5.7秒と、先代モデルよりそれぞれ0.1秒速くなっている。オプションのスポーツクロノ・パッケージ装着車で「スポーツ+」に切り替えればさらに0.1秒短縮される。最高速度は6速MTが264km/h、7速PDKが262km/h。こちらも先代より1km/hずつ向上した。

ボクスターSのエンジンは排気量こそ3,436ccと変わらないが、最高出力は5psアップの315psを発生。最大トルクは987型から変わらず36.7kgmと発表されている。こちらは6速MTが0-100km/h加速5.1秒、最高速度279km/h。7速PDKは5.0秒(スポーツ+では4.8秒)と277km/hとなっている。排気量が同じ先代と比べると、0.2秒と5km/hずつ速いことになる。



新型ボクスターで、動力性能以上に向上しているのが燃費だ。ヨーロッパの複合モードで最大15%、先代モデルより良好な数字を記録するという。これは軽量化された車両重量に加えて、電動式パワー・ステアリングやオートスタート/ストップ機能(アイドリング停止機能)、エネルギー回生システムの採用と電子制御系の見直し、さらにパワートレインのサーマル・マネジメント(熱管理)の最適化などによるもの。PDK仕様車では、スロットルを閉じたとき等にエンジンを切り離して "空走状態" (エンジン・ブレーキが作用しない)にする「コースティング」機能も搭載されている。

オプションとして用意されるスポーツクロノ・パッケージには、新たに「ダイナミック・トランスミッション・マウント」が含まれる。路面状況や運転のスタイルによってトランスミッション・マウントの固さと減衰特性を変化させることで、ドライブトレインの揺れと振動を最小限に抑え、荷重移動や高速コーナリング時における安定性とトラクション性能を大幅に向上させるそうだ。



アルミを用いた軽量ボディに延長されたホイールベース、ベーシック・モデルの排気量ダウンや数々の燃費対策など、新型ボクスターの進化は、新しい911のそれに倣ったものだ。実車のお披露目は3月のジュネーブ・ショーになると見られている。
イギリスではすでに価格が発表されており、ボクスターの6MTが3万7,589ポンド(約444万円)、PDKが3万9,511ポンド(約467万円)。ボクスターSの6MTが4万5,384ポンド(約536万円)、PDKが4万7,306ポンド(約559万円)となっている。旧型と比べると、ボクスターで約1,000ポンド、ボクスターSで1,500ポンド程度の値上がりだから、日本ではボクスターが580万円〜630万円程度、ボクスターSが720万円〜770万円程度といったところになるだろうか。現在の為替レートがそのまま反映されれば、ひょっとしたらそれほど価格アップにならないかも!?

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