フィアット グループ オートモビルズ ジャパンは5日、アルファロメオの5ドア・ハッチバック・モデル「ジュリエッタ」を2月4日より販売開始すると発表。同時に通常のカタログ・モデルでは選べない仕様を「ジュリエッタ日本導入記念モデル」として限定販売する。

アルファ ロメオが第二次大戦後に発売した往年の名車の名前を現代に受け継ぐ「ジュリエッタ」は、いわゆるCセグメントに属する5人乗りの5ドア・ハッチバック。世界的に見てフォルクスワーゲンの「ゴルフ」がこのクラスの代表車であり、またジュリエッタ最強のライバルと言えるだろう(日本では直接比較する人は少ないかも知れないが)。

現在アルファ ロメオが販売するモデル・ラインアップの中で、ジュリエッタは主力モデルともいえる存在だが、2010年のジュネーブ・ショーで発表された後、日本ではなかなか販売されず、待ち焦がれた(待ちくたびれた?)方も多いのではないだろうか。その甲斐あってか、今回発表された日本仕様では、3種類のトリム・グレードに2種類のエンジン、2種類のトランスミッションが揃うという充実した商品構成となっている。


ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ 

標準グレードとなる「ジュリエッタ スプリント」と、その豪華版「ジュリエッタ コンペティツィオーネ」には、弟分の「MiTo」にも採用されている排気量1,368ccの直列4気筒ターボ「マルチエア」を搭載。これは電子制御油圧式バルブコントロールによって、吸入空気量を調整するというフィアット・グループ自慢の新世代エンジンで、従来型に比べて燃料消費量とCO2排出量が約10%削減されているという。ジュリエッタに採用されているユニットはその最強バージョンで、170psの最高出力と25.5kgmの最大トルクを発揮。MiToのそれ(135ps/19.4kgm)を凌ぐ。トランスミッションは「Alfa TCT」と名付けられたデュアルクラッチ式6速セミAT。クラッチ・ペダルを踏む煩わしさから解放され、しかも3ペダルMT以上に素早いシフト・チェンジが可能だ。

「スプリント」と「コンペティツィオーネ」では主に装備が異なり、ハロゲン・ヘッドライト、布シート、16インチ・ホイールと205/55R16タイヤを装備する前者に対し、後者ではそれぞれバイキセノン・ヘッドライト、一部レザーを使用した電動シート(しかもシートヒーター付き)、17インチ・ホイールに225/45R17タイヤとなる上、パドルシフト、ブレンボ製フロント・ブレーキ、スポーツ・サスペンションなど、なかなか魅力的なアイテムが追加される。価格はジュリエッタ スプリントが318万円。ジュリエッタ コンペティツィオーネは358万円。 40万円の価格差は納得いただけるだろうか。


ジュリエッタ スプリント(左) ジュリエッタ コンペティツィオーネ(右)

高性能グレードの「ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ」ではパワートレインも差別化され、排気量1,742ccから235psと34.7kgmを発生する直列4気筒DOHCターボと、コンベンショナルな3ペダル6速MTが組み合わされる。ヘッドレストに赤いエンブレムが入ったシートは本革張りとなり、専用スポーツ・サスペンションが組まれた足回りには18インチ・ホイールと225/40R18タイヤを装着。外観では、緑色をした四つ葉クローバーのエンブレムとツイン・エキゾースト・パイプ、サイドスカートが目印だ。こちらの価格は388万円となっている。

さらに今回、ジュリエッタ日本導入を記念して「アルフィスティ」と名付けられた2種類の特別仕様車が限定発売されることも見逃せない。ジュリエッタ コンペティツィオーネをベースに設定される限定仕様車は、マルチエア・エンジンと3ペダルMTの組み合わせ。そしてジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデをベースとする限定モデルは左ハンドル(その他の日本仕様ジュリエッタはすべて右ハンドル)で、ボディが三層仕上げメタリックの「コンペティション・レッド」という特別色で塗られる。いずれも、通常のカタログモデルでは選ぶことができない仕様だ。「コンペティツィオーネ アルフィスティ」が348万円で限定75台、「クアドリフォリオ ヴェルデ アルフィスティ」は398万円で限定50台が販売される。


コンペティツィオーネ アルフィスティ(左)クアドリフォリオ ヴェルデ アルフィスティ (右)
クアドリフォリオ ヴェルデ(左)とコンペティツィオーネ(右)の内装

全長4,350mm × 全幅1,800mm × 全高1,460mmというサイズは全グレード共通。車両重量はパワートレインによって異なり、「スプリント」および「コンペティツィオーネ」がどちらも1,400kg(ホイールとタイヤのサイズをはじめ装備がかなり異なるはずだが、なぜか重量は同じ)、 「クアドリフォリオ ヴェルデ」が1,440kgと発表されている。1.4リッター・マルチエア+6MTの限定車「コンペティツィオーネ アルフィスティ」は最軽量の1,370kgだ。

ボディ・カラーは、ジュリエッタ スプリントには標準でソリッドの赤と白、オプションでメタリックの黒が用意され、ジュリエッタ コンペティツィオーネではそれらに加えてメタリックのグレーがオプションで選べる。ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデは(限定車を除いて)赤と白のみ。イタリア本国では10色のボディ・カラーが設定されているが、ブルー・メタリックを除けば赤・白・黒・グレーの色調違い。というわけで4色に絞ったフィアット・ジャパンの意向も分からなくはないのだが、VWゴルフの6色、アウディ A3の7色、プジョー 308の8色、メルセデス・ベンツ Bクラスの9色に比べると寂しい気も。



先代モデル「147」の発表が2000年だから、実に10年ぶりとなるフル・モデルチェンジ。そして日本上陸までさらに2年。待たされただけあってジュリエッタには、新規に起こされたプラットフォームをはじめ、マルチエア・エンジン、Alfa TCTなど、アルファ ロメオ(とフィアット)の最新技術が数多く採用されている。余談だが、1954年に初代が登場した「ジュリエッタ」という名前は、イタリア・ヴェローナを舞台とする『ロミオとジュリエット』にちなんで付けられた。"Japan" が "Giappone" になるように、イタリア語なら "Juliet" ではなく、"Giulietta" となるわけだ。名前はクラシックだが中身は最新。そんな「(アルファ)ロメオのジュリエッタ」について、詳しいスペックや装備などの情報は、以下のリンクから公式サイトをどうぞ。

アルファ ロメオ オフィシャルサイト

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