【ビデオ】フェラーリのV8エンジンを搭載したフランス製
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この「ワズマ V8F」と名付けられた "4輪バイク" とでも言うべき乗り物は、カスタム・カー&オートバイの製作で有名なフランスのラザレス社が手掛けたもの。名前もカタチもユニークだが、それよりもっと興味深いことは、ハンドル・バーの真下に剥き出しで搭載されているエンジンが、フェラーリ製V8であるという点だ。

ラザレスは、チューニングという域を超えたカスタム・マシンの開発や製作でその名がよく知られている、いわゆる "カスタム・ビルダー"。映画「バビロンA.D.」に登場する近未来バイクや、「TAXI 4」のレース仕様プジョーに見られるダッシュボードは彼らの作品だ。「ワズマ」はそんなラザレスが市販する、オートバイでもクルマでもない "UNE MACHINE ATYPIQUE" 、つまり「型に嵌らないマシン」であるそうだ。

「ラザレス・ワズマ」の車体は、通常のオートバイと「モーガン・スリーホイーラー」に代表されるトライク(3輪車)の中間に近い形となっている(4輪バギーと呼ばれるATVにも似ている)。シャシーはチューブラー・フレーム構造で、2つの前輪の間にエンジンを搭載し、スイング・アームの後端に支持された後輪を駆動するというもの。モーガン・スリーホイーラーやカンパーニャ T-REXは後輪が1輪だが、ワズマの場合は後輪に超ナロー・トレッドの2輪を採用しているところが特徴だ。



現在一般に市販されているワズマは、エンジンやブレーキ等をヤマハのスーパー・スポーツ・バイク「YZF-R1」から流用しているのだが、今回ご紹介する「ワズマ V8F」では、250馬力を発生する「フェラーリ 308」用3.0リッターV型8気筒エンジンを搭載。もちろん、車名最後の "F" は "Ferrari" の頭文字だ。このパワーに対応するため、トランスミッションには「BMW M3」の6速シーケンシャル・ギアボックスを組み合わせているという。自社開発のチューブラー・フレームとカーボンファイバーやFRPで作られたボディで構成される車体の重量は650kg。パワー・ウエイト・レシオではヤマハ YZF-R1などに及ばないが、最大30.0kgmのトルクを生み出す跳ね馬の心臓部に "跨って" 走る感覚は、きっと異次元のものに違いない。MOMO製18インチ・ホイールに履くタイヤは、フロント285/30、リア315/30というサイズ。ブレーキも当然2輪用ではキャパシティが足りないので、ハイパフォーマンス・カー用のブレンボ製キャリパーと324mmサイズのローターが組み込まれている。

この "フランス製4輪バイク・パワード・バイ・フェラーリ" は今のところプロトタイプらしいが、その貴重な1台が「ジェームズ・リスト」(スーパーカーから自家用ジェット、高級不動産まで扱うラグジュアリーでハイエンドな商品の仲介サイト)を通してただいま売り出し中となっている。販売価格は20万ユーロ(約2,030万円)。興味のある方は、以下のリンクから「ジェームズ・リスト」のサイトをご覧いただきたい。

JamesList

ところで「ワズマ」とは変わったネーミングだが、彼らの製品に「ドクジャ」というバイクがあることから考えても、これはやはり日本の伝統的な奇術「和妻」のことなのだろう。日本製スーパー・バイクやそのテクノロジーに対する敬意の念が込められていると思うと、日本人にとっては(やや微妙な言葉の選択に戸惑いつつも)ちょっと嬉しい話ではないか。



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