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スズキは28日、フルモデルチェンジした新型「スイフト スポーツ」を12月13日に発売すると発表(まずはMT車のみ。CVT車は遅れて来年の1月27日発売)。実車は今月末に開幕する東京モーターショー2011の会場に展示される予定だ。

スイフト スポーツは、スズキの小型車「スイフト」をベースに、動力性能と運動性能を強化させた、いわゆる「ホット・ハッチ」と呼ばれるジャンルに属するモデル。今回登場する「ZC32S」型はその3代目にあたり、「The sporty flagship」をコンセプトに開発されたという。

フロントに搭載するエンジンは、先代モデル同様1.6リッターの直列4気筒DOHC「M16A」型。しかしそのチューニングは高められ、最高出力136ps/6,900rpm、最大トルク16.4kgm/4,400rpmという数値は、先代に比べ11psと1.3kgm向上している。より高回転まで回すことでパワーを絞り出しながら、一方では最大トルクの発生回転数が400rpm低くなっている点にも注目。低中速のトルクを太らせ、日常での扱いやすさと燃費性能を改善している。これには新たに採用された可変吸気システムが効果を発揮しているようだ。



旧型オーナーが最も羨ましく思いそうなアップグレードは、マニュアル・トランスミッションが6速になったこと。2速ギアから5速ギアまでをクロスレシオとして加速の良さ、シフトの楽しさを味わい、高めに設定された6速ギアで高速走行時の燃費を稼ぐというセッティング。先代ではトルクコンバーター式の4速が使われていたオートマティック・トランスミッションも、パドルシフトで7速マニュアルモードが楽しめるCVTが新たに採用された。
なお、スイフトには4輪駆動モデルもラインアップされているが、スイフト スポーツは前輪駆動のみ。

強化された足回りには、先代に引き続きテネコ社製「モンロー」のショックアブソーバーが装着されている。リア・サスペンションはスイフト スポーツ専用設計で、旋回時の安定性が高まっているという。フロント側は大径化したストラットにリバウンド・スプリングを内蔵し、乗り心地を犠牲にすることなくロールを低減させたそうだ。
専用アルミ・ホイールは先代の16インチから17インチへとインチアップ。195/45R17というサイズのタイヤを履く。フロントのブレーキ・ローターは厚みが増して放熱性が向上。リアのキャリパーはアルミ製になったことで軽量化されたという。

先代モデルではレカロ・ブランドのものがオプションで用意されていたフロント・シートだが、新型では自社製の専用品のみに絞られた。スイフトの標準モデル用シートをベースに、シートフレームのシートバック部、クッション部ともにサイド・サポートパイプを追加した上でパッドの形状を変更し、サポート性を高めたという。摩擦係数の高い素材を用いて織り方も工夫することで、滑りにくく仕上げたというシート表皮には、赤いスティッチと「Sport」のロゴが入る。本革巻ステアリング・ホイールも専用品だ。



先代のイメージを引き継ぐボディには、専用色の「チャンピオンイエロー」をはじめ、メタリック系のシルバーとブルー、パール系ではブラック、ホワイト、レッドという全6色のカラーが用意される。ヨーロッパでは3ドア・モデルが販売されるようだが、日本では先代同様5ドアのみとなる。ちなみにこの新型スイフト スポーツは、発売前にもかかわらず、公益財団法人日本デザイン振興会による「2011年度グッドデザイン賞」を受賞しているのだ。

気になる価格は、6MT車が168万円、CVT車は174万8,250円(いずれも消費税込み)。エンジン、トランスミッション、タイヤ、ホイールなど、分かりやすい箇所だけでもこれだけ各部がグレードアップしていながら、先代(の後期型)と比べて約6万円程度しか値上がりしていないのが嬉しい。ボディも125mm長くなっているのに、MT車の1,050kgという車両重量は逆に10kgほど軽くなっているのだ(AT車は1,070kgで変わらない)。燃費も向上しており、JC08モードでMT車が14.8km/リッター、CVT車が15.6km/リッターを記録している。



日本でも、コンパクトで実用性の高い "スポーティ" なクルマは他にもいくつかあるが、「手頃な価格」と「スポーツ度の本気さ」を(まずまず)兼ね備えたモデルとしては希有な存在。先代はホットハッチの本場ヨーロッパでも人気が高く、この新型も非常に注目されているようだ。同じくらいの性能を持つヨーロッパ車を日本で買えば50〜70万円くらいは高い価格を覚悟しなければならないだろう。
ドイツ、フランス、イタリアのクルマには、それぞれ独自の魅力があることも確かだが、"手頃" なホットハッチが欲しいなら、ヨーロッパ車だけでなく、自国のクルマも視野に入れてみてはいかがだろう?
"青い鳥" は意外と身近なところで見つかるかも知れない。

新型スイフト スポーツの詳しい情報は以下のリンクから公式サイトをどうぞ。

SUZUKI SWIFT Sport


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