F1第18戦アブダビGP決勝結果速報!(ネタバレ注意)
F1第18戦アブダビGP決勝レースが13日、ヤス・マリーナ・サーキットで行われた。前日の予選でポール・ポジションを獲得したのは、レッドブルセバスチャン・ベッテル。1992年のナイジェル・マンセルが記録した14回に並ぶ年間最多記録...といっても'92年当時は年間16戦の開催。今季18戦目で同数のポール・ポジションを記録しても、それを「並ぶ」と言っていいものかどうか疑問だが、それはともかく、2回のフリー走行でトップ・タイムを記録していたマクラーレンを抑え、ベッテルが見事な走りを見せたことに違いはない。


フロント・ローに並ぶのは、予選第2ラウンドではベッテルのポール獲得タイムより速かったマクラーレンルイス・ハミルトン。2列目には彼らのチーム・メイト、マクラーレンのジェンソン・バトンと、レッドブルのマーク・ウェバーが並ぶ。3列目にはフェラーリの2台、フェルナンド・アロンソフェリペ・マッサというグリッドになった。

アビダビGPスタート

そして日曜日、アブダビGP決勝レースは、現地時間17時という夕刻に開始された。まずはベッテルが綺麗なスタートを決めてトップを守る。その後ろからハミルトン、バトンが続く。5番手スタートのアロンソはウェバーを抜き、さらにバトンまでパスして3位に順位を上げた。

レースに異変が起こったのは1周目の2コーナー。突如、トップを走っていたはずのベッテルがスピンしてコースオフ。どうやら右リア・タイヤがパンクしてしまったようだ。そのままベッテルは最後尾まで順位を落とし、スロー走行でピットまで辿り着くが、ダメージが大きくリタイヤとなる。

リタイアしたベッテル

レース序盤、ハミルトン、アロンソに続く3番手を、バトンとウェバーが激しく争う。2台は時に接触までしながら抜きつ抜かれつのバトルを展開。ウェバーがバトンをパスしては、また抜き返されるシーンが何度か見られた。

15周を走り終える頃、上位陣ではまずマッサがピットへ。次の周には1位のハミルトンと2位のアロンソ、そして3位のバトンまでが続けてピットイン。軟らかめのオプション・タイヤから、同じタイヤに履き替える。
17周目を終えた時、4位のウェバーもピットへ。しかしここでタイヤ交換作業に手間取りタイム・ロス。コースに戻ったときには、マッサの後ろになってしまった。

主なクルマが1回目のタイヤ交換を終えた時、順位はハミルトン、アロンソ、バトン、マッサ、ウェバーという順。ここで3位バトンのマシンがKERS(運動エネルギー回生システム・現在のF1では加速装置として主に使用)にトラブルを抱えていることが判明。マッサに無線でチームから「バトンを抜け!」と檄が飛ぶ。

ところが30周目、ミスしたマッサをウェバーがパス。だがマッサはこれを抜き返す。こうして2台がバトル状態になれば、楽になるのは前を行くバトン。後続との差がやや広がる。

バトン、ウェバー、マッサの3位争い

35周目終了時、ウェバーが2回目のタイヤ交換へ。大方の予想に反し、オプション・タイヤを続けて選択する。ということは、ウェバーはもう一度ピットインして硬めのプライム・タイヤに履き替えなければならない。現在のF1では、必ずレース中に2種類のタイヤを使用しなければならない義務があるからだ。

次の周、バトンがピットへ。こちらは硬めのプライム・タイヤに履き替える。ウェバーとは異なり、このままゴールまで走り切る作戦だ。

40周目を走り終えた時、ハミルトンとマッサがピットへ。2人ともタイヤはプライム側だ。

アロンソはそれより3周、軟らかめのオプション・タイヤを履いたまま長く走り、その間にペースを上げてピットインで逆転を狙う。それを分かっているハミルトンはまだ充分に温まっていない硬めのタイヤ(ということはグリップが弱く、ペースがなかなか上げられない)で必死にプッシュ。周回遅れのクルマに邪魔され、手で怒りを表す場面も。

2位に入ったアロンソ

そして43周目を走り終えたところでアロンソがピットへ。しかし、こちらもイン・ラップで周回遅れに引っかかり、しかもタイヤ交換に要した時間が僅かに長かったため、ハミルトンの前でコースに戻ることは叶わなかった。

これで1位と2位はほぼ決まり。問題は3位争いだ。KERSにトラブルを抱えるバトンか、軟らかめのタイヤを履き他よりペースが速い(しかしもう一度タイヤ交換しなければならない)ウェバーか、それとも今季まだ表彰台に上がっていないマッサか。

ところがそのマッサは、なんと49周目に単独でスピン。大きくタイムをロスしてしまう。
レース残り1周というところで予想通りウェバーがピットへ。プライム・タイヤに履き替えてコースに戻ったときには、バトンの後ろ、マッサの前という、結果的にはレース序盤と変わらない順位に落ち着いた。

優勝したハミルトン

トップでチェッカー・フラッグを受けたのはルイス・ハミルトン。今季3勝目だ。2位にフェルナンド・アロンソ、3位にジェンソン・バトンという顔ぶれが表彰台を占める。そこにレッドブルのドライバーがいないのは、昨年の韓国GP以来、約1年振りのことだとか。

左から2位アロンソ、1人おいて優勝ハミルトン、3位バトン

日本代表、ザウバーの小林可夢偉は、予選16番手と振るわなかったが、遅い硬めのプライム・タイヤを履いてスタートする(先に使ってしまう)作戦を採り、わずか5周でオプション・タイヤに交換。その時には最後尾まで順位を落としたものの、2回の長いスティントで、上手くタイヤを使いながら徐々に順位を上げ、入賞圏内となる10位でフィニッシュ。1ポイントを獲得した。

10位入賞を果たした小林可夢偉

2011年シーズンもいよいよ残すところあと1レース。最終戦ブラジルGPは、日本時間で月曜日に日付が変わった11月28日午前1時スタートだ。

なお、アブダビGPの最終的な結果順位は以下の通り。

優勝 ルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
2位 フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)
3位 ジェンソン・バトン(マクラーレン・メルセデス)
4位 マーク・ウェバー(レッドブル・ルノー)
5位 フェリペ・マッサ(フェラーリ)
6位 ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)
7位 ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)
8位 エイドリアン・スーティル(フォースインディア・メルセデス)
9位 ポール・ディ・レスタ(フォースインディア・メルセデス)
10位 小林可夢偉(ザウバー・フェラーリ)
11位 セルジオ・ペレス(ザウバー・フェラーリ)
12位 ルーペンス・バリチェロ(ウイリアムズ・コスワース)
13位 ヴィタリー・ペトロフ(ルノー)
14位 パストール・マルドナド(ウィリアムズ・コスワース)
15位 ハイミ・アルグエルスアリ(トロロッソ・フェラーリ)
16位 ブルーノ・セナ(ルノー)
17位 ヘイキ・コバライネン(ロータス・ルノー)
18位 ヤルノ・トゥルーリ(ロータス・ルノー)
19位 ティモ・グロック(ヴァージン・コスワース)
20位 ヴィタントニオ・リウッツィ(HRT・コスワース)

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Image Credit: Paul Gilham, Clive Mason, Mark Thompson/Getty | Kamran Jebreili, Luca Bruno/AP | Sauber Motorsport AG



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