【MSJ2011】サファリ・ラリーに挑んだスバルの軽自動車「ヴィヴィオ」をレプリカ!

10月29日~30日に東京・お台場で開催された「モータースポーツジャパン2011」では、一般オーナーが自慢の愛車をレースカー・ラリーカー風に仕上げた「レプリカカー」のお披露目とパレード・ランが行われた。多数の「スバル インプレッサ」や「三菱 ランサー エボリューション」等が集まった中でも、一際ユニークな2台をご紹介したい。

まずは、スバルが1990年代に生産していた軽自動車「ヴィヴィオ」。わずか660ccの「軽」じゃないか、と馬鹿にしてはいけない。高性能モデルの「RX-R」というグレードでは、DOHCヘッドを持つ直列4気筒エンジンにアイシン製スーパーチャージャーを装着、最高出力は自主規制により64psに留まったが、最高速度は180km/hオーバーを記録している。

このリトル・モンスターに、スバルはイギリス人ラリー・ドライバーであるコリン・マクレーを乗せ、1993年のサファリ・ラリーに参戦。「(トヨタ)セリカの前を走れ!」と指令を出す。

コリン・マクレーといえば、その年のニュージーランド・ラリーで「レガシィ RS」をドライブし、スバルに初のWRC優勝をもたらした当時のワークス・ドライバー。そして「トヨタ セリカ GT-FOUR」といえば、日本車で初めてマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得した当時最強のラリー・カーだった。もちろん、排気量では約3倍の開きがある。

この一見無茶な指令にマクレーは応え、序盤は総合4位を快走。このまま行けば総合優勝も(軽なのに!)夢じゃないかも!?...と思えたその矢先、岩に激突してサスペンションを大破、リタイヤに終わった。しかし、マクレーとは別に「絶対に完走しろ!」と指令を受けていた地元ケニアのパトリック・ジルはこれを見事完遂。A5クラス優勝、総合12位でゴールしている。



写真のクルマは、オーナーのK氏が市販車のヴィヴィオ RX-Rをベースに、この1993年サファリ・ラリーでコリン・マクレーがドライブしたグループAワークス車のレプリカとして製作した車両。上のようなエピソードはあまりにも有名なのに、「ちゃんとレプリカされたものを見たことがなかったので、作ってみた」そうだ。数多いスポンサー・ステッカーの再現には「本当に苦労した」とのこと。

そんなスバルも、今では軽自動車の生産から撤退してしまったことはご存じの通り。コリン・マクレーは1995年、「インプレッサ」でイギリス人として初めてのWRCチャンピオンに(しかも最年少で)輝くが、2007年に自身が操縦していた自家用ヘリコプターが墜落、帰らぬ人となった。

ちなみにヴィヴィオという車名は、排気量の「660」をローマ数字で表した「VI VI 0」から採ったとか。
イタリアの「アバルト」や、イギリスの「ミニ・クーパー」に比肩する意欲と、日本らしい技術力から生まれた小さな高性能車。こんなクルマ、もう2度と作られることはないのだろうか...?


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