スバル、東京モーターショーで1.6ターボ+ハイブリッドのコンセプトカーを世界初公開!

富士重工業は7日、東京モーターショー2011において「革新スポーツツアラー」をテーマとした「スバル アドバンスド ツアラー コンセプト」を世界初公開すると発表した。ダウンサイズ化された水平対向エンジン+直噴ターボに電気モーターを組み合わせた、ハイブリッドの近未来スバル製ワゴンだ。

アドバンスド ツアラー コンセプトは、2010年11月にスバルが世界統一ブランド・ステートメントとして掲げた、 "Confidence in Motion" という言葉を具現化したコンセプト・モデル。ちなみにこのテーマに基づいてデザインされた第1段は、昨年のLAオートショーで発表された「インプレッサ コンセプト」だった。クルマの「愉しさ」は、時代に合わせて進化する「安心」によって支えられるという、スバルのクルマ作りに対する意思が込められている。

全長4,580mm × 全幅1,840mm × 全高1,430mmという、いわゆるCセグメント・クラスのサイズを持つアドバンスド ツアラー コンセプトのボディは、「積極的な走りを期待させる流麗で躍動感溢れるデザインと、ワゴンならではの高効率ユーティリティを両立」させたという。コンセプト・カーならではと思われるワイドな全幅はともかく、全長は現行「インプレッサ」の4ドア・セダンと変わらない。つまり、5ドア・ハッチバックの「スポーツ」、4ドア・セダンの「G4」に続いて、4ドア・セダンをワゴン化した第3のインプレッサを予感させるモデルと思っていただければ、その車格はお分かりになるだろう。



注目すべきは、そのパワー・ユニット。スバル得意の水平対向エンジンは初めて直噴化されるとともに、排気量を1.6リッターに抑え、これをターボで過給。「小排気量直噴ターボ」で環境性能を向上させるというのは、フォルクスワーゲン等で最近お馴染みの手法だが、スバルでは、このエンジンにリチウムイオン・バッテリーを電源とするモーターを組み合わせてハイブリッド化することで、さらに高い燃費性能の実現を目指している。
シンプルで軽量なシングル・モーター方式のこのシステムは、(多くの人が予想するような)業務提携しているトヨタからの供給ではなく、自社開発されたスバルのオリジナル技術だという。発進や低速巡航時にはモーターのみで4輪を駆動する「EVモード」走行も可能だ。
またトランスミッションでは、量産4輪駆動用としては世界初のチェーン式縦置きCVT「リニアトロニック」を、高出力なターボ・エンジンに対応させたそうだ。



これまでのスバル製「フラット・フォー・ターボ」が、ラリー・カーのイメージを色濃く感じさせるスポーツ・モデルに搭載されてきた「高出力」型であるのに対し、アドバンスド ツアラー コンセプトのターボ・エンジンは「高効率」を目指して開発されたユニット。スバル・オリジナルというハイブリッド・システム共々、近い将来に登場するスバル車のパワー・トレインを支える技術になることが期待される。

ところで、1.6リッター+ターボ+4輪駆動といえば、現在の「WRC(世界ラリー選手権)」を戦うWRカーのレギュレーションと奇しくも(!?)一致する。

噂では、スバルの高性能モデル「WRX」の次期型にもこのエンジンが搭載されるとか、そのチューニングにはレース用エンジンの開発で名高いイギリスのコスワース社が関与するとか、それをベースにラリー用マシンが作られるのではないかとか、様々な憶測も飛び交っているようだが...。

果たして、燃費のためのダウンサイジングは、その裏側でスバルのWRC復帰を促すことにもなるのだろうか!?


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