【速報】F1第17戦インドGP決勝結果!(ネタバレ注意)
第17戦インドGP決勝レースが30日、ブッダ・インターナショナル・サーキットで行われた。

レース前には、ドライバーやバーニー・エクレストンたちによって、サーキットで命を落としたダン・ウェルドンマルコ・シモンチェリのために1分間の黙祷が捧げられた。



前日の予選、圧倒的な速さでポール・ポジションを獲得したのは、またしてもレッドブルセバスチャン・ベッテル。今季これで13回目となる。2番手のタイムを記録したマクラーレンルイス・ハミルトンだったが、金曜日のフリー走行時にイエロー・フラッグを無視したとしてグリッド降格のペナルティを受け、決勝は5番手スタートとなった。代わりにレッドブルのマーク・ウェバーがフロント・ローに着く。2列目にはフェラーリフェルナンド・アロンソとマクラーレンのジェンソン・バトンが並んだ。3列目、ハミルトンの隣にはフェラーリのフェリペ・マッサというスターティング・グリッドだ。ザウバーの小林可夢偉は予選1ラウンド目で最後のタイムアタックに入ろうとしたとき、ピットレーンから出てきたマッサ邪魔される形となり、18番手からのスタートとなった。

インドGP、スタート!

そして30日、インド初のF1グランプリ決勝レースがスタート。
まずはベッテルが好スタートを決めてトップを守る。その後ろではアロンソがややもたつき、隣のバトンを牽制。1コーナーでは2番手スタートのウェバーに、インからバトン、アウトからアロンソが並びかけたが、ラインを外したアロンソはアウト側に膨らみタイムロス。バトンに抜かれて4位に順位を下げる。バトンはその周にウェバーまでパスして2位にポジション・アップ。
3列目からスタートしたハミルトンとマッサは順位が入れ替わり、マッサが前に出る。大きく順位を上げたのは11番手スタートだったメルセデスGPのミハエル・シューマッハ。3台抜いてチームメイトのニコ・ロズベルグの後ろ、8位までジャンプ・アップして来た。

一方、後方ではチームメイトと接触したウイリアムズのルーペンス・バリチェロが小林可夢偉のマシンに追突。押し出された可夢偉はコースに戻ろうとして今度はヴァージンのティモ・グロックと激突した。これにより酷いダメージを受けて煙を上げたマシンをコース脇に止めた可夢偉は、早くもリタイアという結果に終わった。
煙を上げる可夢偉のマシン

DRS(可変リアウイング)の使用が解禁されると、3位に落ちたウェバーは2位のバトンに仕掛けるのだが、なかなか抜けない。16周目にはそのウェバーと4位のアロンソ、6位のハミルトンが最初のタイヤ交換のためにピットへ。ウェバーはシューマッハの前でコースに戻ったが、アロンソはその後ろになってしまう。

1周遅れてロズベルグとマッサ、さらに次の周にはバトンとシューマッハがタイヤ交換。後続が全員1回目のタイヤ交換を終えたことを確認したかのように、19周目を走り終えたベッテルもピットへ向かう。

ベッテルは悠々とトップでコースに復帰。以下、バトン、ウェバー、アロンソ、マッサ、ハミルトン、ロズベルグ、シューマッハという順。

24周目、5位を走行中のマッサがミスしてアウトに膨らみ、すかさずその差を詰めてきた来た6位のハミルトンが、コーナーの入り口でインから仕掛ける。両者並んだところでマッサがハミルトンを塞ぐようにターン・イン。今シーズン、何度もやり合った来た2人は、またもや接触。ハミルトンはピットに戻り、壊したフロント・ノーズを交換。マッサにはドライブスルー・ペナルティが下される。

最近好調のトロロッソ、ハイメ・アルグエルスアリの後ろについたハミルトンは、DRSを使って追い抜きを計るが、最高速度で勝るトロロッソのマシンに追いつけない。これは別にトロロッソが使うフェラーリ・エンジンにマクラーレンのメルセデス・エンジンが回転数やパワーで劣るというわけではなく、マクラーレンは最高速度よりも、コーナーの立ち上がり等レース中の利便性を重視してギア比をクロースさせているから、トップギアが低いセッティングになっている。つまり最高速度が、トロロッソより遅い速度でエンジン回転数はリミッターに当たってしまうのだ。どんなにDRSを使って空気抵抗を減らしても、エンジン回転のリミットより速い速度は出せない。

31周目、マッサがドライブスルー・ペナルティの義務を果たしてコースに戻ると、ハミルトンはようやくアルグエルスアリをパスする。これでまたもや、マッサ7位、ハミルトン8位と2人が接近。マッサは次の周でピットに戻り、ハード・タイヤに履き替えると同時にフロント・ウイングを交換する。

34周目、そのマッサはコースの縁石内側にある突起に左フロント・タイヤを乗り上げてしまい、サスペンションを破損。そのままリタイヤとなる。実はマッサ、前日にもまったく同じようにこの突起でフロント・サスペンションを壊しているのだった(そのときは右前)。
サスペンションを壊したマッサのフェラーリ

2回目のタイヤ交換は、上位を走っているドライバーの中ではまたウェバーから。37周を走り終えてハード・タイヤに交換する。
今回のレースではソフトとハードという2種類のタイヤがピレリによって持ち込まれ、各車はその両方をレースで使わなければならない。ソフトよりもハードの方がラップタイムは遅い。つまり、ハードを履いて走る周回数が少ないほど有利というわけだ。それなのに競い合っている他のドライバーより早く、このハード・タイヤに履き替えなければならなかったウェバーは、それだけ早くソフト・タイヤを消耗させてしまったということになる。

ウェバーがコースに復帰し、冷えているハード・タイヤで走行している間に、アロンソはペースを上げてタイムを削る。これが功を奏し、2周遅れてタイヤ交換を済ませ、コースに戻ったときにはウェバーの前に出ることに成功した。
冷えたタイヤで今度は苦しいのはアロンソの方である。対するウェバーは2周走ったのでもうタイヤは温まっている。ウェバーは当然アロンソにアタックを掛けるが、アロンソはこれを防ぎ切った。

46周目を走り終えた時、2位のバトンがピットへ。ハード・タイヤに交換する。これを見てからベッテルは1周遅れて同様にハード・タイヤに交換。またもや余裕で1位のまま、コースに戻る。

いつものように逃げ切ったベッテル

結局、そのままの順位でゴール。いつものようにトップを独走して逃げたベッテルが優勝した。チームのエンジニアには止められているというにも拘わらず、最後の周に最速ラップ記録更新にチャレンジしてみせる。見事に達成したのだが、これを見守るスタッフの心中は穏やかではないだろう。
2位のバトンはベッテルを捉えるところまで行けず。3位にはピットストップで逆転し、順位を守り抜くことに成功したアロンソが入った。逆転されたウェバーは4位となり、ドライバーズ・ランキングも4位のままだ。ピット・ストップでチーム・メイトを逆転したシューマッハが5位、逆転されたロズベルグが6位、ハミルトンは7位に終わった。

左から2位のバトン、1人おいて、優勝したベッテル、3位のアロンソ

こうして初開催のインドGPは大きな事故もなく無事に終了。セーフティ・カーの出番すらなかった。インド人ドライバーのナレイン・カーティケヤンも地元で17位と健闘した。

最終的な順位は以下の通り。

優勝 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・ルノー)
2位 ジェンソン・バトン(マクラーレン・メルセデス)
3位 フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)
4位 マーク・ウェバー(レッドブル・ルノー)
5位 ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)
6位 ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)
7位 ルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
8位 ハイメ・アルグエルスアリ(トロロッソ・フェラーリ)
9位 エイドリアン・スーティル(フォースインディア・メルセデス)
10位 セルジオ・ペレス(ザウバー・フェラーリ)
11位 ヴィタリー・ペトロフ(ルノー)
12位 ブルーノ・セナ(ルノー)
13位 ポール・ディ・レスタ(フォースインディア・メルセデス)
14位 ヘイキ・コバライネン(ロータス・ルノー)
15位 ルーペンス・バリチェロ(ウイリアムズ・コスワース)
16位 ジェローム・ダンブロシオ(ヴァージン・コスワース)
17位 ナレイン・カーティケヤン(HRT・コスワース)
18位 ダニエル・リチャルド(HRT・コスワース)

2011年のF1グランプリも残すところあと2戦。次戦、アブダビGPは11月13日の日本時間午後10時スタートだ。

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Image Credit: Clive Mason, Mark Thompson/Getty | Gurinder Osan, Saurabh Das, Eugene Hoshiko, Luca Bruno/AP | Sauber Motorsport AG

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