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我々は先日、BMWのハイパフォーマンスモデル「Mシリーズ」の秘密や今後の展開について情報を得るべく、Mシリーズの開発責任者であるアルバート・ビアマン氏に直接取材を敢行した。そこで今回は、ビアマン氏が明かしてくれた6つの事実を皆さんにご報告しよう。

1. 「Z4M」は発売されるのか?



これは2009年に現行のZ4(E89)が発表されて以来、同氏が繰り返し受けてきた質問に違いない。Z4はパフォーマンスマシンというより、コンバーチブルのグランドツアラーという要素の方が強いのは誰の目にも明らかだが、「Z4M」が発売される可能性はあるのだろうか? これについてビアマン氏は「個人的には開発したいのだが、やはりビジネスということを最優先に考えなくてはならない。よって、今のところZ4 のMシリーズはない」と断定した。

2. 軽量化について



ハイパフォーマンスモデルにとって切っても切り離せない要素が、軽量化についてだろう。ところが、ビアマン氏は「Mモデル」は軽量化そのものが目的なのではなく、その車に合った車重にすることが大切なのだと言い切る。前モデルのM5(E60)は、ベースの5シリーズより約90kgも重かったが、新型M5(F10)は現行モデルの550iより、わずか30kgオーバーなのだという。しかし、コストを抑えなくてはならないため、カーボンファイバーのルーフを新型に導入することは叶わなかったそうだ。

3. MシリーズにEVは登場するのか?



BMWは現在、「MINI E」や「アクティブE」、そして「i3」や「i8」を発表するなど、電気自動車部門へのすそ野を広げつつある。よって、MシリーズからのEV登場を期待してしまうのは当然だろう。この質問に対しては、ビアマン氏も「それはあり得る」と可能性を示唆。「我々の仕事は皆さまに楽しい走りを提供することにある。いずれは電気モーターでもお楽しみいただける日が来ると思う」とコメントしている。

4.全輪駆動のM5は登場する?



端的にお伝えすると、それはノーであるらしい。少なくとも現行モデルでの発表はないそうだ。ただし、将来的なモデルに関しては現在模索中なので、トルクの面から全輪駆動を作ることになるかもしれないことは認めている。

5. M5のワゴンは登場するのか?



確かにM5は世界的に売れているが、それがワゴンにゴーサインを出す決め手にはならないようだ。Mシリーズの顧客層を考えると、M5のワゴンは時間、努力、そして開発する資金に見合うモデルではないということらしい。M3のワゴンもしかり。ちなみに、「M6」のクーペとカブリオレは来夏に登場する予定だ。

6. M5のMT車はいつ入手できるか?



新型M5がアメリカ市場に導入されるのは来年の予定。導入と同時に7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)か6速MTのいずれかが選択できるようだ。ただし、マニュアル車を求めているのは現在、アメリカ市場のみという現状があり、今後の対応は難しくなってくるという。というのも、DCTの性能が非常に高いため、マニュアルでは本来備わっている車のパフォーマンスが低下してしまうのだとか。ビアマン氏は「この先、どのくらいMT車を用意していくかは不明だが、いずれはノーという時がくるだろう」と語る。つまり、MTは新型M5が最後になるかもしれないということだ。

7. ビアマン氏自身が所有するモデルは?



ビアマン氏は、車両の内外装を自由にオーダーメイドできる「BMWインディビジュアル」を利用して、自分だけの特別な1台を注文したようだ。それがこの写真のゴージャスなM5だ。メタリックブラウンとグレー、そして光に反射してできる微妙なパープルの風合いが上品だ。

さて、今回のインタビューで少しはMシリーズの謎が解けただろうか? 我々の疑問に真摯な態度で答えてくれただけでなく、愛車まで披露してくれたビアマン氏に深く感謝したい。

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