「ブガッティ・ヴェイロン」風コンパクト・ハッチ!ベース車は意外に身近なあのクルマ!
最近では、スーパーカー・メーカーが顧客であるオーナーの日常使い用に、そのブランド・イメージを反映させた小粋なセカンドカーを発売することがある。例えば「アストン・マーティン・シグネット」や「アバルト695 トリブート・フェラーリ」のように、上の画像のクルマも一見するとブガッティが「ヴェイロン」オーナーのために普段のアシとして、コンパクト・ハッチバックを製作したように見えるかも知れない。

だが「馬蹄形グリル」の中に赤いオーバル・エンブレムが見当たらないことから察せられる通り、これは実はブガッティとは何の関係もないところで、ある洒落の効いたカー・ガイが、ある日本車をベースに作り上げたものであるらしい。そのベース車の名前、お分かりになるだろうか?

答えは、1991年から1995年まで販売されていた5代目「ホンダ シビック」。
マニアなら「EG6」という型式で呼ぶこの3ドア・シビックは、1,595ccの排気量からターボなどの助けを借りずに170psもの最高出力を絞り出す「B16A」型DOHC VTECエンジンを搭載した高性能グレードが人気を博した。通称「スポーツ・シビック」と言われたことを、ある年代の方なら覚えていらっしゃるかも知れない。ホンダによれば「リオのカーニバル」をテーマにデザインしたという、明るく躍動感のある(逆に言えば日常的な生活感の薄い)外観や、レースとのつながりを思わせる高回転高出力の自然吸気エンジンなど、当時のホンダらしいポジティブな魅力に溢れたクルマだった。

今では日本でも見かけることが少なくなったこのシビックを、ブガッティ・ヴェイロンに見立てるという非凡なセンスとユーモアの持ち主は果たしてどんな人物なのか、興味を引かれるところだ(残念ながら色々と調べてみても分からなかった)。

一見、かなり大掛かりな改造を施してあるのかと思ってしまいがちだが、よく見れば(そして5代目シビックの姿をよく思い出してみれば)、実はオリジナルで製作しているのは、交換もしくは加工されたフロント・バンパーと、リア・フェンダーに被せてあると思しきボディ・パネルだけで、ホイールとヘッドライトは(おそらくサイド・スカートも)既製品のアフターマーケット・パーツを装着しているようだ。

こちらは "本物" のブガッティ・ヴェイロン

ブガッティ・ヴェイロンに比べればエンジンのシリンダー数は4分の1、排気量は5分の1に過ぎないわけだが、これはあくまでも「ヴェイロンのレプリカ」ではなく、「ヴェイロン・オーナー用に作られたセカンドカーの "空想的" レプリカ」なのだから、多くのモデルで5.9リッターV型12気筒を採用するアストン・マーティンのシグネットでも、僅か1リッターの4気筒エンジンが積まれていることを思えば、納得できるだろう。
そしておそらく、アストン・マーティン・シグネットはもちろん、アバルト・トリブート・フェラーリにも動力性能では引けを取らない(ようにチューン可能な)はず。

ところでこの "Civeyron(シビェイロン:いま勝手に付けた呼び名)" には、見る人を落ち着かせない気持ちにさせる点が1つある。そう、何故か前後のホイールで色とデザインが違っているのだ。
全体をこれだけまとめ上げた発想力を持つこのクルマのオーナーなら、もう少しなんとかやりようがあったのではないかと思うのだが...。ひょっとしたらタイヤや足回りに関してはまだ開発中の段階で、仮にこのホイールを履かせているだけかも知れない。

ともあれ、こうして世界中のクルマ好きの間で知られる存在になった、このブガッティ風5代目シビック。装着されているボディ・キットを発売したら、欲しがる人も結構いるのではないだろうか。
程度の良いベース車を探すのには苦労するだろうが、改造費を合わせても、おそらく「ヴェイロン 16.4 グランスポーツ」(今でも生産されているモデル)を買うより、2億700万円くらい安く済みそうだ。

もっとも、本当にヴェイロン・オーナーが近所のお出掛け用に使うなら、内装はとことん贅沢に仕上げたくなるに違いない。それもヴェイロンのタイヤ4本を1回交換するのにかかる程度の費用をかければ充分では!?


News Source: VWvortex via RideLust


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【捕捉】 rakugakidou.net
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