アルファ ロメオは、現在開発中の新しいガソリン直噴ターボ・エンジンを、2013年のはじめに生産開始すると発表。304psを発揮するこの新型4気筒エンジンは、主力モデル「ジュリエッタ」をはじめ、あの期待のコンパクト・スーパーカー「4C」にも搭載されると見られている。

イタリア・ナポリ近郊にあるプラトーラ・セラ工場で生産されるというこの直列4気筒エンジンは、軽量なオール・アルミニウム製で、縦置きにも横置きにも搭載可能なように設計されているという。噴射圧200パールのガソリン直接噴射システムと2つの可変バルブ・タイミング機構、そして「高効率な」ターボチャージャーを備え、1.8リッターの排気量から最高300hp(304ps)の出力を発生。「パワー・ウエイト・レシオや燃費、音と振動を抑えた快適性、そしてドライビング・パフォーマンスにおいて、カテゴリーの中で最良であり、その上アルファ ロメオのエンジンらしい特質を備えている」とのことだ。さらに、高出力ながらヨーロッパで2014年に導入される「ユーロ6」排出ガス基準と、アメリカで2009年型(モデル・イヤー)車から適用されている排出ガス規制「Tire 2 Bin 5(第2段階・第5等級)」をクリアするという。



アルファ ロメオでは、このエンジンを搭載するモデルによって、2013年に "アメリカ再上陸" を果たす考えだ。これほど世界的に有名な自動車ブランドなのに、世界最大の消費国であるアメリカ合衆国では現在販売されていないというのも意外な話(1995年に撤退)。イタリア人にとっては "意外" どころか "心外" であるに違いない。

そのために現在彼らが用意しているモデルには、「159」の後継となる新型セダン&ステーション・ワゴン(「ジュリア」と名付けられるらしい)や、クライスラーの「ジープ」とプラットフォームを共用すると言われている新型SUV、そして同じくクライスラーの「300」をベースにするという大型後輪駆動セダンなどがあると言われているが、中でも注目を集めているのは、2013年の市販化がすでに公約されている「4C」だろう。

これまで何度かお伝えして来たように、アルファ ロメオが「コンパクト・スーパーカー」と呼ぶ4Cは、カーボン・ファイバー製シャシーに4気筒エンジンをミドシップ・マウントする2人乗りのスポーツカーで、全長は約4m、車両重量は850kg程度になると発表されている。
先月開催されたフランクフルト・モーターショーや、今年3月のジュネーブ・ショーでプロト・タイプが公開されているが、これまでアルファ ロメオではそのエンジンについて「200馬力以上」としながら、「パワー・ウエイト・レシオは4kg/ps以下になる」と明言していた。
850kgの車体に200psでは4kg/ps以下にならないが、304psを発生する新型エンジンが採用されるなら、一挙に3kg/psを切ることになる。これなら本当に「スーパーカー」を名乗る資格がありそうだ。ポルシェの「911 ターボ」でさえ3.19kg/psなのだから。

なお余談だが、アルファ ロメオがこの新型エンジンを生産するとしているプラトーラ・セラ工場とは、1980年代にアルファ ロメオが日産との合弁事業で「アルナ」というクルマを製造していた場所。アルフィスタの中には、この決して成功したとは言えない "日伊合作車" のことを、懐かしくもほろ苦く思い出す方もいらっしゃるかも知れない。

2013年以降の話はともかく、現在日本のアルファ ロメオ販売店では、ほとんど「MiTo」しか「売る物がない状態」だという。コンパクト・スーパーカーもいいが、家族で使える5ドア・ハッチバック車「ジュリエッタ」は、いつになったら発売されるのだろう?
日本で初披露されてから、かれこれ1年以上経つのだが...。


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