F1第14戦シンガポールGP結果速報!
25日、F1第14戦シンガポールGP決勝レースがマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで行われた。都市が放つ光に彩られた夜の市街地コースの美しさとは裏腹に、気温30度、湿度69%という高温多湿な気候はドライバーとタイヤに厳しいレースだった。

Related Gallery:Mercedes SLR con llantas ADV.1


前日の予選では、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが圧倒的な速さでポール・ポジションを獲得。その横にチームメイトのマーク・ウェバーが並ぶ。2列目はマクラーレンの2台、ジェンソン・バトンが4番手、ルイス・ハミルトンが5番手。そしてさらに3列目にフェラーリのフェルナンド・アロンソフェリペ・マッサが続く。ザウバーの小林可夢偉は予選2ラウンド(Q2)で縁石に乗った際にマシンが跳ね、コントロールを失ってウォールにクラッシュ。17番手に終わっていた。


そして日曜日の決勝レース。スタートではベッテルが一直線に飛び出しトップを守る。その横ではウェバーがまたもや出遅れ、真後ろのハミルトンがこれにつっかえてしまい同様に遅れをとるはめに。

1コーナーに真っ先に飛び込んだのはベッテル、そしてその後ろからスタートしたバトン、さらにその後ろのアロンソという順で続く。つまり1、2、3列目の奇数側グリッドにいた3台がトップ3を取った。4位にやっとウェバー。ハミルトンは4列目スタートだったメルセデスGPの2台、ニコ・ロズベルグミハエル・シューマッハにも抜かれて8位まで落ちてしまった。

2周目に入ったときにはすでにベッテルが後続との距離を広げにかかる。ハミルトンは4周目にシューマッハ、5周目にロズベルグをパスして6位へ。

10周目になるとアロンソのペースが落ち、ウェバーがこれを抜いて3位に。この周の終わりにアロンソは早くもピットイン。硬めのプライム・タイヤに交換する。次の周には5位走行中のマッサとその後ろのハミルトンがピットへ。マッサはアロンソ同様プライム・タイヤ、ハミルトンは軟らかめのオプション・タイヤを選択する。さらに次の周ではウェバーもプライム・タイヤに履き替える。

12周目、ハミルトンがマッサを抜こうとして接触。マッサはリア・タイヤをパンクさせてしまい再びタイヤ交換へ。フロント・ノーズを壊したハミルトンは14周目にピットへ戻る。

14周目を走り終えたトップのベッテルと2位のバトンもピットへ戻り1回目のタイヤ交換。両者プライム・タイヤを選択、そのままの順位でコースに復帰する。

16周目、ハミルトンにマッサとの接触の件でドライブスルー・ペナルティが下され、その結果順位は20位まで落ちてしまう。

レースは中盤。25周目を走り終えたアロンソが2回目のタイヤ交換へ。ウェバーの後ろ、4位でコースに戻る。

29周目、2回目のタイヤ交換を終えて順位を下げていたメルセデスGPの2台が、前を行くザウバーのセルジオ・ペレスを追い抜きに掛かる。まず、ロズベルグが接触しながらペレスをパス、だがそれに続こうとしたシューマッハはペレスに追突し、コントロールを失いクラッシュ、マシンは大破する。この事故でセーフティ・カーが出動する。
この時、トップのベッテルは2位のバトンに18秒もの差を付けて独走していたが、セーフティ・カーの先導によってこのマージンはほとんどなくなる。

セーフティ・カーがコースに入ってすぐに、上位ではウェバー、ベッテル、バトンらが2回目のタイヤ交換へ。

30周目にレース再開。1度は後続との差がなくなってしまったベッテルだったが、バトンが周回遅れに引っかかっている隙に見事な再スタートを決めてまたもや独走態勢へ。

34周目、ウェバーがアロンソをパスして3位に。
39周目、一時は20位まで順位を落としたハミルトンが怒涛の追い上げで5位までポジションを上げて来る。

これで順位はベッテル、バトン、ウェバー、アロンソ、ハミルトン。

48周目、ウェバーが3回目のタイヤ交換へ。ハミルトンの後ろでコースに戻ったが、この時すでにハミルトンのタイヤは消耗し切っているような状態。難なくパスして4位に。

49周目、たまらずハミルトンがタイヤ交換へ。これは予想されたことだ。しかし、このまま最後まで走り切るつもりかと思われていた2位のバトンもタイヤ交換。これを見て次の周にはベッテル、アロンソもピットへ。結局、上位4人は全員がもう一度タイヤ交換を済ませたため順位はもと通り。バトンはトップを走るベッテルとの差を縮める場面こそあったが、追い越すまでには至らず、そのままの順位でゴールする。
左から2位のバトン、優勝したベッテル、3位ウェバー

優勝は予選から他を圧倒する速さと、巧みなレース・コントロールを見せつけたセバスチャン・ベッテル。ジェンソン・バトンは2位に入ることで、ベッテルのチャンピオン決定を(このレースでは)阻止した。3位は(このレースでも)スタートの出遅れとDRSのトラブルに泣いたマーク・ウェバー。表彰台を逃したフェルナンド・アロンソは同時に僅かながら残っていたチャンピオンの可能性も失った。

最後のタイヤ交換によって9位まで順位を下げたルイス・ハミルトンは、レース終盤には予選順位より1つ下の5位まで挽回。忙しいレースを終えた。

17番手という後方から硬めのタイヤを履いてスタートした小林可夢偉は、一時は9位まで順位を上げたが、セーフティ・カーが入ったときに周回遅れとなるなどタイミングが悪かったり、またブルー・フラッグ(後ろから速いクルマが来ていることを知らせ、速やかに譲るように指示する旗)を無視したとしてペナルティを受けるなど苦しいレース展開。得意のオーバー・テイクや粘りの走りでもポイント圏内に食い込むことができず、14位でフィニッシュした。


次戦はいよいよ鈴鹿、日本GP。ベッテルはそこで1ポイントでも取れば(またはバトンが優勝を逃せば)、史上最年少のワールド・チャンピオン2連覇が決定する。

なお、シンガポールGPの最終的なレース結果は以下の通り。


優勝 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・ルノー)
2位 ジェンソン・バトン(マクラーレン・メルセデス)
3位 マーク・ウェバー(レッドブル・ルノー)
4位 フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)
5位 ルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
6位 ポール・ディ・レスタ(フォースインディア・メルセデス)
7位 ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)
8位 エイドリアン・スーティル(フォースインディア・メルセデス)
9位 フェリペ・マッサ(フェラーリ)
10位 セルジオ・ペレス(ザウバー・フェラーリ)
11位 パストール・マルドナド(ウィリアムズ・コスワース)
12位 セバスチャン・ブエミ(トロロッソ・フェラーリ)
13位 ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ・コスワース)
14位 小林可夢偉(ザウバー・フェラーリ)
15位 ブルーノ・セナ(ルノー)
16位 ヘイキ・コバライネン(ロータス・ルノー)
17位 ヴィタリー・ペトロフ(ルノー)
18位 ジェローム・ダンブロシオ(ヴァージン・コスワース)
19位 ダニエル・リチャルド(HRT・コスワース)
20位 ヴィタントニオ・リウッツィ(HRT・コスワース)
21位 ハイミ・アルグエルスアリ(トロロッソ・フェラーリ) 

日本GP決勝は10月9日、午後3時スタートだ。
小林可夢偉の母国での活躍に期待しよう!


Image Credit: Wong Maye-E, Raymond Ho, Toru Takahashi, Vincent Thian, Eugene Hoshiko/AP | Paul Gilham, Vladimir Rys/Getty | Sauber Motorsport AG

関連リンク
-F1ドライバーのベッテルが自身のドラテクを解説! 【ビデオ付き】
-ルノーがF1レッドブルチームとのパートナーシップを5年間延長
-マーク・ウェバーとレッドブル・レーシングが契約更新!!!


事故に備えて安心!自動車保険一括見積もりはこちらから!