F1第13戦イタリアGP決勝結果!(画像を追加して更新!)
11日、F1世界選手権第13戦イタリアGP決勝が、ミラノ近郊にあるモンツァ・サーキットで行われた。この高速サーキットを制したのは、最高速度が最も遅かった、あのマシンだった。

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前日の予選でポール・ポジションを獲得したのはレッドブルのセバスチャン・ベッテル。その横にマクラーレンのルイス・ハミルトンが並んだ。2列目には同じくマクラーレンのジェンソン・バトン、そしてフェラーリの地元で熱い声援を受けるフェルナンド・アロンソが表彰台を目指す。

そして日曜日の決勝、4番グリッドのアロンソが絶妙なスタート・ダッシュでインから前列の2台を抜き、トップに立つ。ベッテル、ハミルトンがそれに続く。
左からアロンソが、ハミルトン、ベッテルを1歩リード

後方では母国グランプリに特別製のヘルメットを被って臨んだHRTのヴィタントニオ・リウッツィがコース・アウト、グリーンを横切って1コーナー通過中のマシンに追突。メルセデスGPのニコ・ロズベルグ、ルノーのヴィタリー・ペトロフらがクラッシュしてレースを終えた。
リウッツィのマシンがロズベルグらに激突!バトン、シューマッハも危なかった

この事故により早くもセーフティ・カーが出動。予選17番手からスタートしたザウバーの小林可夢偉もフロント・ノーズを壊しピットへ。タイヤにもダメージを負ってしまい、長い周回を走り切る予定で残していた新品のプライム・タイヤ(硬め)から、中古のオプション・タイヤ(軟らかめ)に履き替えざるを得なくなる。

3周目にセーフティ・カーが戻りレース再開。8番手スタートながら4位までポジションを上げていたメルセデスGPのミハエル・シューマッハが、4周目の1コーナーでハミルトンをパスして3位へ。予選5番手から7位まで落ちていたレッドブルのマーク・ウェバーも、前を行くバトンを抜いて6位に上がる。

トップに立ったベッテルを追うアロンソとシューマッハ

5周目、2位に甘んじていたベッテルがいよいよアロンソをかわしてトップに。
その一方、同僚のウェバーは前を走っていたフェラーリのフェリペ・マッサに接触。フロント・ウイングを壊してしまう。そして早くピットへ戻りたいと焦ったのか、コーナーで止まりきれずコースを飛び出してクラッシュ。現在ドライバーズ・ランキング2位のウェバーだったが、このレースを痛いノー・ポイントで終えることに。

2位になったアロンソは、セーフティ・カー先導による走行でタイヤの温度が下がってしまったのか、ペースが上がらず。トップのベッテルと差が開いてしまう。

3位のシューマッハには後ろからハミルトンが猛アタック。だが今年42歳のベテランは巧みなライン取りでハミルトンを押さえ込んだまま周回を続ける。

13周目、ようやくハミルトンがシューマッハをパス。しかし、すぐに再び抜き返されてしまう。走行中に2度ラインを変更するシューマッハに、無線で抗議の声を上げ、苛立つハミルトン。アロンソは後続をシューマッハが抑えることで助けられたと言える。

このバトルに決着が着いたのは16周目。まずハミルトンが自らのミスでコースをはみ出した隙に、後ろから来ていた同僚バトンが前に出る。すると、あれほどハミルトンが手こずっていたシューマッハをいとも簡単そうに料理して3位へ。抜かれたシューマッハはその周回を終えるとピットに戻りタイヤ交換。リアのタイヤがかなり消耗して辛くなっていたようだ。
次の周にはバトンが、さらに1周後にはハミルトン、アロンソが1回目のタイヤ交換。1位走行中のベッテルは20周目を走り終えてピットへ。楽々トップでコースに復帰する。

上位陣が1回目のタイヤ交換を終えたとき、順位は1位ベッテル、2位アロンソ、3位バトン、4位シューマッハ、5位ハミルトン、6位マッサの順。
ピットに入るアロンソ

この頃、再びシューマッハ対ハミルトンのバトルが再燃していた。
シューマッハには無線でピットから「(後ろから来るハミルトンのために)1台分、ラインを残せ」と指示が入る。
ハミルトンがシューマッハに何度も仕掛けているアスカリ・シケイン入り口、イン側からコーナーに入るシューマッハは1度アウト側に振ってハミルトンをブロックするラインを取っていたのだ。チームはこれによるペナルティを警戒していた。

28周目、ようやくハミルトンがシューマッハをパス(と同じことをさっきも書いた気がするが)。このときシューマッハはハミルトンのためにラインを残していたようだ。

同じ頃、2位走行中のアロンソと3位のバトンの間でもバトルが繰り広げられていた。
バトンはファステスト・ラップを記録しながらアロンソを追うが、なかなか前に出られない。30周目にはクーリングの問題もあるためか、あえて車間距離を開ける。

33周目を走り終えたバトンは先に2回目のタイヤ交換のためにピットへ。アロンソは1周後にピットへ向かったが、バトンの前でコース復帰に成功する。ピットストップで逆転を狙ったバトンは、一見失敗したように見えた。だが、アロンソの乗るフェラーリのマシンにはタイヤが温まりにくいという欠点がある。36周目、高速コーナーのクルバ・グランデでバトンがアロンソをオーバーテイク。2台はもう一度並ぶが次のコーナーでバトンがしっかり抑えた。

これで上位の順位は決定。ベッテルは2度のタイヤ交換の間にもトップを譲ることなく、盤石の走りで優勝。今季8勝目を挙げた。大勢の観客がコースを埋め尽くす光景を表彰台から眺めて涙ぐむ場面も。レッドブルがモンツァの表彰台に上がったのはこれが初めてのことだ。
左から2位のバトン、優勝したベッテル、3位のアロンソ

一時は7位までポジションを落としたバトンが2位を獲得。「ティフォシ」と呼ばれる地元フェラーリ・ファンの声援に後押しされながらも、アロンソは3位が精一杯というところか。4位には序盤で抑えられたことによりタイムを失ったハミルトン、5位にそれを抑える走りでベテランの巧みさ(狡猾さ?)を見せたシューマッハが入った。

スタート直後にマシンを壊しながらも10位までポジションを上げた小林可夢偉だったが、残念ながらギアボックスのトラブルにより23周目でマシンを止めリタイア。3戦連続ノー・ポイントに終わってしまった。
ブルーノ・セナとバトルする小林可夢偉

他より最高速度が20km/h近く遅いレッドブルのマシンが、モンツァという屈指の高速サーキットで勝つというこの事実。チーム・メイトにして最大のライバルだったウェバーがこのレースでポイントを積み重ねられなかった今、ランキング2位に浮上したアロンソに112ポイントもの差を付けているベッテルのチャンピオン獲得はもはや誰にも止められないのか。早ければ今月25日に決勝レースが開催される次戦シンガポールGPで、2011年F1世界王者が決定する可能性も。

その後はいよいよ鈴鹿、日本GP。ザウバー・チームと小林可夢偉選手の巻き返しに期待したい。

最終的なレース結果は以下の通り。

優勝 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・ルノー)
2位 ジェンソン・バトン(マクラーレン・メルセデス)
3位 フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)
4位 ルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
5位 ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)
6位 フェリペ・マッサ(フェラーリ)
7位 ハイミ・アルグエルスアリ(トロロッソ・フェラーリ)
8位 ポール・ディ・レスタ(フォースインディア・メルセデス)
9位 ブルーノ・セナ(ルノー)
10位 セバスチャン・ブエミ(トロロッソ・フェラーリ)
11位 パストール・マルドナド(ウィリアムズ・コスワース)
12位 ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ・コスワース)
13位 ヘイキ・コバライネン(ロータス・ルノー)
14位 ヤルノ・トゥルーリ(ロータス・ルノー)
15位 ティモ・グロック(ヴァージン・コスワース)

Image Credit: Paul Gilham, Mark Thompson/Getty | Alessandro Trovati, Antonio Calanni, Luca Bruno/AP | Sauber Motorsport AG


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