F1第12戦ベルギーGP決勝結果速報!
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2011年F1第12戦ベルギーGP決勝が28日、スパ-フランコルシャン・サーキットで開催された。
この週末はじめて晴天に恵まれ、各チームが充分にドライ・コンディションでのデータを持たない中でのレースとなった。

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刻々と天候が替わる前日の予選でポール・ポジションを獲得したのは今季9回目、2戦連続となるレッドブルのセバスチャン・ベッテル。続いて好調マクラーレンのルイス・ハミルトンがフロント・ローを獲得した。2列目にはレッドブルのマーク・ウェバーとフェラーリのフェリペ・マッサが並ぶ。5番手はメルセデスGPのニコ・ロズベルグ、6番手にはこちらも今回好調のトロロッソからハイメ・アルグエルスアリが着けた。
予選でポール・ポジションを獲得したセバスチャン・ベッテル

チーム・メイトとは対照的に、タイミングが悪かったフェラーリのフェルナンド・アロンソは8番グリッド、マクラーレンのジェンソン・バトンはチームともども勘違いでピットに戻ってしまい路面コンディションが良い状態の時にアタックができず、13番手に沈んだ。もっと沈んだのはセッション開始直後にクラッシュしたメルセデスGPのミハエル・シューマッハ。最後尾からのスタートとなる。小林可夢偉は12番グリッドから決勝に臨んだ。

ベルギーGP決勝スタート!

そして日曜日の決勝レース、最高のスタートを決めたロズベルグが2位にジャンプ・アップ。ポールからトップで飛び出したベッテルまですぐにパスして1位に上がる。
逆に大きく遅れたのはウェバー。エンジンのストール防止機構が働いてしまったそうだ。8位にまで順位を落とす。

スタート直後に後方では多重クラッシュが発生。バトンや小林など数名がマシンを破損させてしまう。アルグエルスアリは残念ながらフロント・サスペンションを壊しリタイアとなった。シューマッハはこの間に13位まで順位を上げた。
多重クラッシュ発生!左に巻き添えを食った可夢偉のマシンが見える

2周目にアロンソがハミルトンを抜いて4位に浮上。DRS解禁となった3周目にはベッテルがロズベルグをパスして首位を奪還する。

3周目を走り終えたバトンはピットへ。硬めのプライム・タイヤから軟らかめのオプション・タイヤに履き替える。これとは逆にウェバーはオプションからプライムに交換してコースに戻った。次の周にはシューマッハがバトンと同様、プライム・タイヤからオプションに交換。予選で後方に沈んだバトンとシューマッハは、他のドライバーと違ってスタート時にプライム・タイヤを履き、2種類のタイヤを使わなければならないという義務を先に果たしてしまう作戦を採っていたのだ。また、スタートで失敗したウェバーの方は、2セット目にプライム・タイヤを使う作戦に出たようだ。
結果から言えば、彼らのこのタイヤ選択は「吉」と出た。

5周目終了時にはベッテルがピットへ。ウェバーとは異なり、続けてオプション・タイヤを履いて出る。

アロンソは8周、ハミルトンは10周走ってタイヤ交換。2人ともオプションからオプションにつないだ。
フェルナンド・アロンソに迫るルイス・ハミルトン

12周目にロズベルグがピットへ。これで上位陣は一度目のタイヤ交換を終えたことになる。このとき、まだ1度もピットインしていない小林可夢偉は3位まで上がっていた。

ところが13周目、小林をパスしたハミルトンと、ハミルトンが思った以上に鋭いブレーキングで粘った小林が接触。ハミルトンはコースアウトしてガードレールに激突、セイフティ・カーが出動する。

この間にベッテル、バトン、ロズベルグ、シューマッハらが2回目のタイヤ交換へ。次の周には小林もピットに戻り、タイヤ交換とフロント・ウイングの修復を済ませる。

硬めのプライム・タイヤと相性が良かったらしく、ウェバーはこの時2位までポジションを上げて来ていた。
心配された事故の後、メディカル車に乗せられるハミルトン

17周目にレース再開。バトンは8位に、シューマッハは7位まで上がっていた。
ストレート・スピードが速いシューマッハのメルセデスGPをバトンのマクラーレンはなかなか抜けなかったが、22周目、ようやくバスストップ・シケインのブレーキングでパス、翌周には6位を走行していたフォース・インディアのエイドリアン・スーティルまで料理する。バトンのオーバーテイク・ショーはまだまだ続く。25周目にはマッサを抜いて5位、26周目にはロズベルグまでパスして4位となる。

29周目を走り終えた時、2位走行中のアロンソが最後のピットイン。温まりにくいプライム・タイヤに履き替えてコースに戻る。次の周にはトップのベッテルもプライム・タイヤに交換する。
バトンの後ろに戻った2人のうち、ベッテルは彼をかわして2位へ。1位走行中のウェバーが最後のピットインのためにコースを離れるとトップへ返り咲き、そのままチェッカー・フラッグを受けて優勝した。

レッドブル、ワン・ツー体制。タイヤのロゴの色が異なることに注目

ウェバーは4位でコースに復帰したが、バトンが32周を走り終えてピットインしたために3位へ。相性の良かったプライム・タイヤを続けて履き、逆にプライム・タイヤに苦しむフェラーリのアロンソを追い掛ける。ついに37周目にオーバーテイク、2位のままゴールする。

バトンはレース終盤、1周あたり1秒ずつアロンソとの差を詰め、こちらも42周目にパス。3位表彰台の一角を占める。
左に優勝したベッテル、後ろに3位と健闘したバトン、右に2位のウェバー

4位には温まりにくいタイヤに苦しんだアロンソが、それでも予選順位から4つポジションを上げてゴール。

5位と6位は終盤、メルセデスGP同士のバトルとなったが、ロズベルグのマシンに「燃料が足りない」と無線でピットから指示が入り、エンジンをフルに回せず先輩シューマッハを前に行かせざるを得なくなった。F1デビュー20周年を記念して金色のヘルメットでレースに臨んだシューマッハは、最後尾スタートから追い上げて5位を獲得した。

ハミルトンとの事故の後、ピットインで順位を落としてしまった小林可夢偉は、41周目にはウイリアムズのルーベンス・バリチェロにも接触され、終盤も今ひとつペースが上がらず。12位のポジションを守るのが精一杯だった。
フロント・ウイングの壊れた小林可夢偉のザウバー

優勝したベッテルは、タイヤのブリスター(発熱のよる気泡)に苦しみながらも、いつものように安定したレース・コントロールを見せ今季9勝目。ドライバーズ・ポイントは259となり、ランキング2位のウェバーに92ポイントの差を付けた。そこからわずか10ポイント差でアロンソがランキング3位に浮上。今回ノー・ポイントに終わったハミルトンは4位に後退した。
喜びに沸くレッドブル・チーム

ベルギーGP決勝の、最終的な順位は以下の通り。

優勝 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・ルノー)
2位 マーク・ウェバー(レッドブル・ルノー)
3位 ジェンソン・バトン(マクラーレン・メルセデス)
4位 フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)
5位 ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)
6位 ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)
7位 エイドリアン・スーティル(フォースインディア・メルセデス)
8位 フェリペ・マッサ(フェラーリ)
9位 ヴィタリー・ペトロフ(ルノー)
10位 パストール・マルドナド(ウィリアムズ・コスワース)
11位 ポール・ディ・レスタ(フォースインディア・メルセデス)
12位 小林可夢偉(ザウバー・フェラーリ)
13位 ブルーノ・セナ(ルノー)
14位 ヤルノ・トゥルーリ(ロータス・ルノー)
15位 ヘイキ・コバライネン(ロータス・ルノー)
16位 ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ・コスワース)
17位 ジェローム・ダンブロシオ(ヴァージン・コスワース)
18位 ティモ・グロック(ヴァージン・コスワース)
19位 ヴィタントニオ・リウッツィ(HRT・コスワース)

次戦は2週間後、フェラーリの地元イタリアGP。跳ね馬は、ティフォシたちの前で結果を残せるか!?

Image Credit: Yves Logghe, Geert Vanden Wijngaert, Frank Augstein, Dimitar Dilkoff/AP | Lars Baron, Mark Thompson, Ker Robertson/Getty | Sauber Motorsport AG


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