「ヴェイロン」を打ち負かす!ロータリー・エンジン搭載のスーパーカー、ドイツで開発中!
マツダでは今後の開発に関して先行き不透明と伝えられるロータリー・エンジンだが、思わぬところで一部から注目を浴びている。ドイツにあるその名も「ロータリー・スーパーカーズ」社はこのほど、マツダ製ロータリー・エンジン「13B MSP」のパーツを使用した8ローター(!)のエンジンを積むスーパーカーを製造して「ブガッティ・ヴェイロン」の最高速度世界記録に挑戦すると発表。開発中と思われる車両のティザー画像とスペックを公開した。

ロータリー・スーパーカーズは、昨年には4ローターのロータリー・エンジンを搭載するスーパーカー「ラプター GT」の生産計画を発表して一瞬注目されたが、その完成予想デザイン画として公開したものが「フェラーリ 599」の写真を加工した画像であったために、多くのメディアから失笑を買ってしまった(あるいはフェラーリにロータリー・エンジンを積むのか!?という誤解を招いた)。その後、今年6月にそのデザインを一新、名前も「プレデター GT」と変え、2012年には完成すると発表したのだが、これにもどちらかと言えば "生ぬるい" 反応を示すメディアが多かったようだ。
2010年に公開された「ラプター GT」。どう見てもフェラーリ599である。

そして今回、彼らの計画(もしくは夢)はますますエスカレートしたらしく、4ローターと発表されていた「まだ見ぬスーパーカー」のエンジン・スペックを8ローターに変更すると発表。当初は1,200psと予定されていた最高出力も2,840ps(!)に大幅上方修正された。最大トルクは3,494Nm=356kgm(!!)になるという。


俄には信じがたい数字だが、まあ話半分にお付き合い願いたい。彼らの発表したスペックは次のようなものだ。

「RSC 52R4T」と名付けられた8ローター・エンジンの排気量は5.2リッター(おそらく654cc×8で5,232cc)。前述のように、世界で唯一ロータリー・エンジンを量産するマツダの「RX-8」に積まれている「13B MSP」ユニットからパーツを流用して製作するそうだ。これに4基のターボチャージャーを装着、9,000回転からレッド・ゾーンが始まる。ミドシップ・マウントされたこのロータリー・エンジンは「RSC Rシフト」という8速シーケンシャル・トランスミッションを介して4輪を駆動。0-100km/h加速は0.9秒以下、最高速度は450km/hを超えるという。

シャシーの構造については触れられていないが、ボディはカーボン・ファイバー製で、全長4,670mm × 全幅2,168mm × 全高1,120mmというサイズ。ホイールベースはジャスト3mになるそうだ。トレッドはフロントが1,328mm、リアが1,358mm。車両重量1,350kgというのはいくら何でも軽過ぎる気がするが...。
アクティブ制御されるというサスペンションは前後ダブル・ウィッシュボーン。フロント325/25R21、リア405/20R22というサイズのピレリPゼロ・タイヤが装着される。

なんだか、小学生が描いた「僕の考える最強のクルマ」みたいだが、彼らの公式サイトではもうすでにオーダーを受け付けているらしい。
来年4月にモナコで開催されるスーパーカー・イベント「トップ・マークス」でプロトタイプが発表され、2012年の後半には市販モデルの製造が始まるという計画だそうだ。年間生産台数は最大12台を予定しているとのこと。

果たして本当に現実のものとなるのか、それとも単なる誇大妄想に終わるのか。
いずれにせよ、こんな会社がある、ということだけでも心のどこかに留めておき、真夏の夜に、ローターリー・エンジンが16気筒のブガッティを打ち破る、という夢を見るのも悪くないのでは?


【Source: Rotary Supercars


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