ポルシェ、 新型「911」を正式発表! 動力性能・燃費・ 価格も(?)向上!
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ポルシェは23日、新しい「911 カレラ」および「911 カレラS」を正式発表した。「991」というコードネームで知られる新型911に関しては再三お伝えしてきたが、今回は、今まで噂の域を出なかった情報を確認するとともに、新しく明らかになったデータなどをご紹介したい。


まず外観は、先日お届けした "流出画像" の通り。ホイールベースはやはり100mmも延長され、フロント・トレッドも拡大しているという。ドア・ミラーの取り付け位置がAピラー根元からドアの上端に移されたのは、「エアロダイナミクス上のメリット」と「視覚的なワイド感を強調するため」だそうだ。何度かお伝えしているように、フロント・ウインド・スクリーンが寝かされたことから、全高は先代「997」型より低くなっている。なお、正確な "スリー・サイズ" の数値は未だ正式には発表されていない。ただ、「スポーツカーならではのコンパクトなサイズを維持して」いるとのことだ。

ボディはアルミニウムとスチールを組み合わせた「インテリジェント構造」で、剛性を高めながら最大45kgも軽量化、というのも先日お伝えした通り。格納式リア・スポイラーが大型化されたことなどによりダウンフォースは増加しているが、Cd値(空気抵抗係数)は0.29に抑えられたという。ちなみに997型は0.28、先々代の996型は0.30だった。


"「パナメーラ」似" と思われたインテリアは、ポルシェによれば2003年から1,270台が限定生産されたスーパーカー「カレラGT」のデザインをモチーフにしたのだそうだ。ダッシュボートに向けて斜めにせり上がったセンター・コンソールによって、シフト・レバーとステアリング・ホイールの距離が「レーシンク゜マシンと同様に」近くなったとのこと。メーター類の中央に陣取ったタコメーターや、左手で捻るイグニションというポルシェの伝統は不変のままだ。

エンジンは既報通り2種類の水平対向6気筒が用意される。「カレラ」が(もちろん、車体後部に)搭載する3.4リッター・ユニットは最高出力350psを発生し、PDK(お馴染みのデュアル・クラッチ式セミAT)仕様車で0-100km/h加速4.6秒を達成。これは排気量で0.2リッター上回る現行モデルより、0.3秒速いという数字だ。オプションのクロノパッケージ装着車ならSport Plusボタンを押せばさらに4.4秒にまで短縮される。燃費は新欧州ドライビング・サイクル(NEDC)に基づく数値で8.2リッター/100km(約12.2km/リッター)。CO2排出量は194g/kmに抑えられている。

高性能版「カレラS」には3.8リッター・エンジンが積まれ、こちらは最高出力400psで0-100km/h加速4.3秒(PDK仕様車)。997型カレラSは4.7秒だったから、結構な性能アップだ。クロノパッケージのSport Plusモードなら4.1秒にまで速くなる。燃費は先代モデルより14%も向上したという8.7リッター/100km(約11.5km/リッター)で、CO2排出量は205g/km。ちなみに3.7リッターV6エンジンを積む日産「フェアレディZ」(AT仕様)のCO2排出量は245g/kmと発表されている。

カレラS(左)とカレラ(右)はマフラーの形状と本数が異なる

このような新型911の効率性の高さは、オートスタート/ストップ機能やエネルギー回生機能、熱管理システム、コースト走行機能(走行中にアクセル・ペダルから足を離せばエンジンからの駆動が切り離され、エンジン・ブレーキのかからない状態となって慣性で進む、という機能。PDK仕様車のみ)などの採用によるものだという。

電気系テクノロジーの面では、新しい電気機械式パワー・ステアリングが採用されたことが一番のトピック。これも燃費向上に貢献しているそうだ。911ファナティックならフィールが気になるところかも。
また、カレラSには「パナメーラ」や「カイエン」(のオプション)でお馴染みの「PDCC(ポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロールシステム)」がはじめて装着されるとのこと。これはコーナリング中のボディのロールを事前に察知し、アクティブ制御で抑制する装置。「コーナリング速度を最大限に高められることから、サーキット走行ではラップタイムを縮めることが」できるという。

その他には、マニュアル・トランスミッションが世界初の "7速" となったことも大きなニュースだろう。PDK仕様との実際的な燃費の差は少なくなる(か、ほとんどなくなる)はずだ。



こうしてスペックの詳細を見ていくと、よく言われる「最良の911は最新の911」という言葉がまた真実味を帯びてくる。来年の2月に発売されるというアメリカでは、価格がカレラで8万2,100ドル(約631万円)、カレラSで9万6,400ドル(約741万円)となる見込みだという。これは先代モデルに比べて4〜5パーセントの値上がりだ。日本における販売価格を推測する時の参考にしていただければ。

実車の公開は9月13日に開幕するフランクフルト・モーターショー。会場の様子はオートブログでもお伝えする予定なのでお楽しみに。


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