モスが贈ったアストン・マーティン シグネットの高解像度ギャラリーは上の画像をクリック

イギリスの国民的英雄である元レーシング・ドライバー、サー・スターリング・モスが、トヨタiQ」をベースにしたアストン・マーティンのシティ・カー「シグネット」を、奥様の誕生日プレゼントとして購入したそうだ。

「シグネット」は、トヨタの超小型車「iQ」をベースに、ゲイドンにあるアストン・マーティンのファクトリーで入念に内外装を仕立て直した "小さな高級車" 。ほとんどハンドメイドとなるその製作には(トヨタがiQのために費やしたのとは別に)150時間を要するという。価格はイギリスでは3万995ポンド(約394万円)からと、iQの約3倍。もちろんオーナーのお好みによる特別注文を加えれば(ほとんどの顧客が加えると思われるが)支払総額はどんどん高くなる。

サー・スターリング・モスが奥様へのサプライズ・プレゼントとして注文したシグネットの仕様について見ていくと、ボディはサー・スターリングが1950年代に乗っていたレーシングカー「DBR1」のワークス・カラーを思わせる「アストン・マーティン・レーシング・グリーン」に塗られ、インテリアはオブシディアン・ブラックの本革にシルバーのスティッチ入り。シグネットは内装外装ともに20色以上が標準で用意されているのだが、サー・スターリングの選んだコーディネートはわりと控えめというか、渋め。これがイギリス人の言う「アンダーステートメント」というものなのかも知れない。

奥様とシグネットについて、サー・スターリング・モスは次のように語っている。
「私の全てにおける最愛のパートナーであるスージーは、人間的にも素晴らしく、妻としても最高の女性だ。今年1月に生産前のシグネットを見たとき、これはスージーにとって完璧にぴったりなクルマだと思ったよ。正しい英国流豪華さの小さな見本でもあり、私たちの街での生活にうってつけだ」
サー・スターリングと奥様のスージー

1950年代から60年代のはじめにモーター・レーシングの世界で活躍したスターリング・モスは、その才能を誰もが(エンツォ・フェラーリでさえも)認めながらF1では一度もチャンピオンになることはなく、'62年の大事故で負った重傷が原因で引退した。しかし母国イギリスのチームに拘り、性能が劣るマシンに乗りながらトップ・チーム挑んで勝利をもぎ取る走りは人々の記憶に残り、数々のF1チャンピオンを輩出したイギリスにあっても、スターリング・モスという名前は今でも英雄的な存在として語られている。

今回シグネットを購入したHWMというディーラーは、モスが1951年に初めてF1に参戦したときにマシンを製作したファクトリーだったそうだ。

2007年、久しぶりにアストン・マーティン DBR1をドライブするモス

"辛口" で知られるサー・スターリング・モスも認めた小さなアストン・マーティン、シグネット。日本でも発売されたら、アストン・オーナーに限らず、欲しいという人は多いのではないだろうか。
機械的なメインテナンスなら、トヨタのディーラーで見てもらえるだろうし。


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