トヨタ、ハイブリッド・スポーツカーのコンセプト・モデルを聖地でお披露目!
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トヨタは、今週末(6月23日〜26日)にドイツのニュルブルクリンク・サーキットで開催される24時間耐久レースの会場で、ハイブリッド・スポーツカーのコンセプト・モデル「GRMN SPORTS HYBRID Concept II」を展示すると発表した。

写真をご覧になればお判りの通り、ベース車となったのはトヨタが1999年から2007年まで製造していたミドシップのオープンカー「MR-S」(だと思われる)。排気量1,794ccの直列4気筒「1ZZ-FE」型エンジンに替わって、3,456ccV型6気筒「2GR-FXE」型エンジンをミドに搭載し、さら電気モーターで前輪を駆動するというハイブリッドの4輪駆動だ。最高出力もMR-Sの140psから、エンジン+モーターで合計299psへと大幅に向上している。

車名に付く「GRMN」とは「GAZOO Racing tuned by MN」の略で、「MN」とは「マイスター・オブ・ニュルブルクリンク」を意味する。トヨタのマスター・テスト・ドライバーとして多くの車両開発に携わった故・成瀬弘氏と、"モリゾウ" ことトヨタ自動車社長の豊田章男氏を中心に、モーター・スポーツ活動やメーカー製チューンド・カー(トヨタではスポーツコンバージョン車と呼ぶ)の開発を行う「GAZOO Racing」が手掛けたというクルマ、ということである。

初代「マイスター・オブ・ニュルブルクリンク」と呼ばれた成瀬氏の遺志を継ぐ人々が、「クルマの楽しさ」を主眼に開発した(はずの)GRMN SPORTS HYBRID Concept IIは、だから環境性能最優先で作られるエコ・ハイブリッドカーとは方向性が違う。元々はレーシングカーで採用されていたミドシップ・レイアウトに、トルクの豊かなV6エンジンを搭載して自在に走る楽しさを追求し、加えてフロントに置かれたモーターで4輪駆動とすることで安定性を補う、というのがこのクルマの開発コンセプトだ。
「プリウス」同様、モーターのみによる走行も可能なので、オープン・ボディはそのとき「静粛の中で自然と対話することが可能になる」(プレスリリースより)という。

トヨタでは、ハイブリッド技術をスポーツカーに応用するという研究を以前から続けており、このGRMN SPORTS HYBRID Concept IIは、2010年の東京オートサロンに出展した「GRMN SPORTS HYBRID Concept」の第2段という位置づけになる。1号車は「ハリアー ハイブリッド」のパワー・トレインを流用していたが、今回発表された2号車では「レクサス RX450h」のエンジンを搭載。外観のデザインも、MR-Sの面影を色濃く残していた先代から大きく変わって独自性が強まった。どことなく、MR-Sをベースにイタリアのカロッツェリア「ザガート」がデザインした限定生産モデル「VM180ザガート」を思い出させる。
車体のサイズは1号車よりもやや拡大し、全長4,350mm × 全幅1,890mm × 全高1,200mm。もはやMR-Sより二回りは大きく、ホンダの「NSX」に近い。車両重量は1,500kg以下を目指しているとのこと。
ちなみに、こちらが2001年に発売されたVM180ザガート

現在、ハイブリッド・スポーツカーというジャンルでは、ホンダに遅れを取ってしまっているトヨタ。オープン+ミドシップ+V6+モーターというパッケージは確かに魅力的だが、果たしてトヨタがどこまで本気でこんなモデルの市販化を考えているかは分からない。

これで2台目、しかも今度は聖地ニュルブルクリンクで世界中にお披露目するくらいだから、少しは期待してもいいのだろうか!?

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【Source: トヨタ自動車