スポーティな2人乗りの「MINI クーペ」、正式発表! 日本では300万円を切るか!?
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以前から登場が予告されていた「MINI」の2人乗りクーペ・モデル「MINI クーペ」が20日、BMWグループより正式発表された。今まで一般に発売された中では「最速のMINI」である。

MINIファミリーに5番目のバリエーションとして今回追加されたMINIクーペは、MINI初の2人乗りというだけでなく、ボディ後部に短いけれど明確なリアデッキがある、初の「3ボックス型」。とは言ってもトランクはキャビンから独立しているわけではなく、リア・ウインドウと一緒にトランク・リッドが開くハッチ・ゲートを備える。
このノッチバック・クーペ型のボディを、メーカーでは「クラシックなグラン・ツーリスモ(GT)スタイル」と言っている。
2人しか乗れない代わりに荷室は広く、280リッターという容量を確保。ちなみに標準ボディ(4人乗り3ドア・ハッチバック)MINIの荷室容量は160リッターだ(後部座席を倒して "2人乗り" にすれば650リッターにまで拡がるが)。


フロント・ウインドウは低く寝かされ、車高は他のファミリーよりも40mm以上、低められている(日本仕様との比較)。これによって重心も下がり、MINIの特徴である「ゴーカートのようなフィーリング」は、一層磨きが掛かったという。
2トーンで塗り分けられた個性的な形状のルーフは「ヘルメット・ルーフ」と呼ばれ、後端に帽子の「つば」を思わせるスポイラーが付く。またこれに加えてトランク・リッドには走行速度が80km/hを超えると自動的にせり上がる格納式のウイング・スポイラーを隠し持っている。これが作動する様子は以下のビデオでどうぞ。



搭載されるエンジンは、ガソリン仕様に関してはオール・アルミニウム製1598ccの直噴直列4気筒のみだが、グレードによって過給器の有無やチューニングが異なる。

ベース・グレードとなる「MINI クーパー・クーペ」には122psの自然吸気ユニットが積まれ、0-100km/h加速は9.0秒、最高速度が204km/h。燃費については欧州複合モードでリッターあたり約18.5kmと発表されている。
上位グレードの「MINI クーパーS・クーペ」ではツイン・スクロール式ターボが付いて184psとなり、0-100km/h加速6.9秒、最高速度230km/h。これだけ速くなったにもかかわらず、欧州複合モード燃費で約17.2km/リッターを記録するというのはなかなか立派。動力性能と燃費のバランスがもっとも良いモデルと言えるかも知れない。
最強モデルの「MINI ジョン・クーパー・ワークス・クーペ」になるとそのターボ・エンジンは211psにまでパワー・アップされ、0-100km/h加速が6.4秒、最高速度は240km/hに達する。ただし燃費は同じく欧州複合モードで約14km/リッターにとどまる。

これらの他に、1995ccのコモンレール式ターボ・ディーゼルを搭載する「MINI クーパーSD・クーペ」もラインアップされる予定だが、日本で購入することは難しいだろう。参考までにご紹介すると、こちらは0-100km/h加速が7.9秒、最高速度216km/hで、動力性能はちょうど「クーパー」と「クーパーS」の中間。だが欧州複合モード燃費は23km/リッターを超える、最もエコなMINI クーペである。

トランスミッションは全グレードで6速MTが標準となり、ジョン・クーパー・ワークス以外のモデルなら「ステップトロニック」というマニュアル・シフト・スイッチ付き6速ATを選ぶことも出来る。

サスペンションは他のファミリー同様、前がマクファーソン・ストラット、後ろがマルチリンクという形式だが、スポーティなクーペ・ボディに合わせてチューニングされているそうだ。さらにオプションとしてダンパーとアンチロール・バーが強化された「スポーツ・サスペンション」や、よりハードで車高が10mmダウンする「ジョン・クーパー・ワークス・サスペンション」も用意される。

なお、細かいことだが、ブレーキ・ディスクの大きさもグレードによって異なり、「クーパー」が前11インチ/後10.2インチ、「クーパーS」は前11.6インチ/後10.2インチ、「ジョン・クーパー・ワークス」では前12.4インチ/後11インチとなるそうだ。

MINI クーペのボディ・サイズは、全長3,728mm(クーパー及びクーパーSD)~3,734mm(クーパーS及びジョン・クーパー・ワークス)、全幅1,683mm、全高1,387mm(クーパー及びクーパーSD)~1,384mm(クーパーS及びジョン・クーパー・ワークス)。標準型のMINIより10〜15mm程度短く、43mm〜46mm低く、2mm幅が狭い。ホイールベースは2mm長くて2,467mmと発表されている。


豊富な電子制御システムについても触れておくと、室内からアシスト・レベルとレスポンスが変更可能な電動パワー・ステアリングや、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)、ABS(アンチロック・ブレーキ)、ヒル・スタート・アシスト(坂道発進の時にブレーキ・ペダルから足を離しても一定時間ブレーキを保持する)などが標準装備される。DTC(ダイナミック・トラクション・コントロール)とEDLC(電子制御ディファレンシャル・ロック)のセットはジョン・クーパー・ワークス以外のグレードではオプションだ。

ボディ・カラーは9色用意され、ヘルメット・ルーフとドア・ミラーは黒・銀・赤から選択できる(ただし赤ルーフはジョン・クーパー・ワークスのみ選択可能)。モノ・トーンにしたければ、ボディとルーフをどちらもブラックにすればいい(そうするしかない)。レーシィなセンター・ストライプはオプション。
インテリアについては、シート・パイピングやダッシュボードなどのアクセント・カラーが選べるようだ。基本的にはカーボン・ブラックのみの設定となる。


MINI史上、最速で最少人数しか乗れないこの「MINI クーペ」は、今年9月のフランクフルト・モーターショーで公開された後、ヨーロッパでは10月から発売される見込みだ。気になる価格は、これまでに伝えられていた情報と異なり、イギリスでは「MINI コンバーチブル」よりやや安い値付けとなることが発表された。となると、日本では「MINI クーパー・クーペ」で300万円を切ることも期待できそうだ。最強グレードの「MINI ジョン・クーパー・ワークス・クーペ」では400万円を超えるだろうが。

画像を大量に(65枚!)ご用意したので、興味のある方は以下のギャラリーからどうぞ。

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