マツダ、ハイブリッド車並みの省燃費を誇る「デミオ」の予約受付を開始!
マツダは9日、ハイブリッド車並みの30km/リッターという省燃費を、ガソリン・エンジンのみで達成したコンパクトカー「デミオ」の新グレードを発表。6月30日に予定されている発売開始を前に、現在予約を受付け中だ。

この驚異的な燃費は、マツダが開発した「SKYACTIV」技術によって実現された。
今回、マイナー・チェンジを機にデミオに採用されたのは、そのガソリン・エンジン版である1.3リッターの「SKYACTIV-G」エンジン。量産ガソリン・エンジンでは世界一となる14.0という高圧縮比と、それによって起こり得るノッキングの克服に成功したことで、これまで通常のエンジンだけでは実現不可能と思われていた域にまで燃費を高めている。

このエンジンを搭載するデミオの新グレード「13-SKYACTIV」では、10・15モード燃費で燃料1リッターあたり30.0kmを達成。これはハイブリッド・システムを採用した「ホンダ フィット ハイブリッド」と同一の数値だ。より実際の使い方に近いとされているJC08モード燃費でも、25.0kmを記録した(ホンダ フィット ハイブリッドは26.0km)。ちなみに1.2リッター直列3気筒エンジンを搭載する「日産 マーチ」は、それぞれ26km/22.6kmとなっている。トヨタのハイブリッドカー「プリウス」にはそれぞれ35.5km/30.4kmと流石に水をあけられるが、これはプリウスがモーターだけでも走行可能であるということが一因。実際の使い方によっては数字ほど差が開かないということもあるだろう。

省燃費に貢献しているのはエンジンだけではない。デミオ 13-SKYACTIVには、従来のものからシステムを一新したというアイドリング・ストップ機構「i-stop」に加え、エコ・ドライブのスキル向上を促す「i-DM(インテリジェント・ドライブ・マスター)」という機能を搭載。ボディ下部には空気抵抗を削減するための専用空力パーツが装着されている。

もっとも、マイナー・チェンジされたデミオ全車が、他社のスモールカーよりも明らかに燃費がよい、というわけではない。発表されている数値だけで見ると、"燃費スペシャル" ともいえる13-SKYACTIV以外のグレードでは、「トヨタ ヴィッツ」や「ホンダ フィット」の同クラスと比べて、ほとんど差はないか、むしろ劣る場合もある。積極的にデミオを選ぶ人は、13-SKYACTIVの指名買いになることが多そうだ。


今回のマイナー・チェンジの "目玉" である、デミオ 13-SKYACTIVの価格は140万円(消費税込み)。「フィット ハイブリッド」と比較すると約20万円も安いことになる。ボディ・カラーは11色から選ぶことができるが、「アクアティックブルーマイカ」(画像)は13-SKYACTIV専用色だ。

どうしても割高になるハイブリッド車の価格差を、燃料費で取り戻せるほど距離を走らないというユーザーは、決して少なくないはず。だがデミオ 13-SKYACTIVは、ベーシック・グレードの「13C」よりも約25万円ほど高いだけである。

そこで、より現実的とされるJC08モードで比較してみよう。
レギュラー・ガソリンが1リッター140円として、年間走行距離が1万kmの場合、JC08モード燃費25.0km/リッターの13-SKYACTIVは年間の燃料費が5万6,000円。17.8km/リッターの13Cなら約7万8,600円。つまり、11年間以上デミオに乗り続ければ(年間走行距離が多い人ならもっと早く)、計算上は差額が取り戻せるということになる。もちろん経済的な問題だけではない。自身が移動のために排出するCO2の量は約4割も違ってくる。そう考えれば、この金額は充分妥当と感じる人も多いのではないだろうか。

また、ハイブリッド車はバッテリーやモーターを搭載することから車両重量が増加する。ホンダ フィットの場合、ハイブリッドは通常モデルよりも100kg以上、重い。これが運動性能に及ぼす影響を嫌うドライバーもいるだろう。

ハイブリッド車や電気自動車の発売では後れを取っていたマツダの反撃が、このデミオから始まるのかも知れない。


新しいデミオとマツダのSKYACTIVについて詳しく知りたい方は、以下のリンクから専用サイトをご覧いただきたい。

【MAZDA】 新世代 マツダデミオ誕生|新世代デミオ プレサイト